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2026年3月22日日曜日

バレエ「マノン」

2026-03-22 @新国立劇場



【指揮】マーティン・イェーツ
【振付】ケネス・マクミラン
【音楽】ジュール・マスネ
【編曲】マーティン・イェーツ
【美術・衣裳】ニコラス・ジョージアディス
【照明】沢田祐二
【監修】デボラ・マクミラン


【管弦楽】東京交響楽団

マノン⇒  柴山紗帆
デ・グリュー⇒   速水渉悟
レスコー⇒ 木下嘉人
ムッシューG.M.⇒ 中家正博
レスコーの愛人⇒  山本涼杏 
物乞いのリーダー⇒ 上中佑樹
娼家のマダム⇒ 湯川麻美子
看守⇒     渡邊拓朗 



バレエ:マスネ「マノン」
全3幕

予定上演時間:約2時間45分
第Ⅰ幕 45分
  休憩25分
第Ⅱ幕 45分
  休憩25分
第Ⅲ幕 25分




「マノン」と言えばオペラ「マノン」(マスネ)と「マノン・レスコー」(プッチーニ)は観たこともあるけど、バレエは初見。
音楽は、マスネのオペラからではなく(わずかは使っているらしいが、多くは)マスネの他の楽曲を使っているようだ。耳馴染みのものはなかったが、バレエ音楽としてはには何の違和感もなし。

バレエ鑑賞歴は長いけどとても浅いので、今回の「マノン」にはバレエとして初体験が2つあった。

振り付けがとてもアクロバティックで、りく・りゅうペアのアイス・スケートを彷彿とさせる部分が数回あった。主演の2人はとても高度な技量が要求されるのではないか。


もう一つは、ヒロインが最終幕でひどく汚れ役だった。
沼地の設定とは言え、化粧も衣装も泥だらけ。こんなヒロインは見たことがない。
紗帆ちゃんは、可愛らしい顔貌なのに泥を塗りたくってまことに気の毒。当然その姿のままCCにも登場するのだもの気の毒なことだ。


どうせ絵空事なのに、ヒロインはきれいなまま最後を迎えてほしいよ。

まあ、感情移入の難しいドラマだけど、ダンスには一目置こう。


♪2026-034/♪新国立劇場-08

2026年3月1日日曜日

新国立劇場バレエ研修所公演 エトワールへの道程 2026 -新国立劇場バレエ研修所の成果-

2026-03-01 @新国立劇場



冨田実里:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団


新国立劇場バレエ研修所公演
エトワールへの道程 2026
-新国立劇場バレエ研修所の成果-

約2時間35分
第1部 35分
 休憩  20分
第2部   35分
 休憩  20分
第3部   45分


オープニング~『タンホイザー』行進曲から~
音楽:R.ワーグナー
出演:研修生、ジュニアクラス生

『En Bateau』
振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:クロード・ドビュッシー
出演:
Ⅰ.桑山奈那子 寺沼優 美濃大和 
Ⅱ.富加見 優 前上友希 松田昂祐
Ⅲ.三國日々音 末吉慶次
Ⅳ.人見紗来
*自作自演作品は録音音源を使用します。



『Urban Pulse』
振付・出演:桑山奈那子
音楽:ニコライ・カプースチン

『Warmth』
振付・出演:富加見 優
音楽:アベル・コジェニオウスキ

『タリスマン』からパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:リッカルド・ドリーゴ
出演:
山本梨々香(1日) 森本晃介(ゲスト)

白鳥の湖』第3幕から黒鳥のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
出演:
【オディール】宮脇沙來
【王子】石山蓮(ゲスト)

『眠れる森の美女』第3幕より
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
出演:
【オーロラ姫】廣沙帆子
【デジレ王子】小寺夏鼓
【国王】森本晃介(ゲスト)
【王妃】三國日々音
【リラの精】三瓶桜子
【青い鳥とフロリナ王女】富加見優 美濃大和


バレエ研修所の卒業生による発表会という訳だけど、各期6人くらいしかないようだ。
その6人のために中劇場とはいえ、ピットに東フィルを入れて、舞台装置や照明もそれなりに準備があって、豪勢なものだ。

技術の方は、全く観る目がないよ。みんな上手いから。
大劇場の主役級とどう違うか分からないけど、彼・彼女たちにとっては、プロの道が、今始まったところか。

プログラムに書いてあった、研修所の履修システムを見ると、1年生に入所するだけでも大変な競争の様だけど、中で、数次の審査を経て4年生で卒業し、それから、専科が待っていて…いったいいつ正規の新国立劇場バレエ団に入れるのだろう?その間にたくさんの脱落者が出るのだろうな。

いやはや大変な世界だよ。

演技終了後、6人が1人ずつマイクを持って卒業の弁を述べた。なかには感極まって嗚咽するものもあり、客席も、思わずもらい泣き。


♪2026-025/♪新国立劇場-13

2026年1月3日土曜日

バレエ「くるみ割り人形」

2026-01-03 @新国立劇場



指揮】冨田実里
【振付】ウィル・タケット(レフ・イワーノフ原振付による)
【音楽】チャイコフスキー
【編曲】マーティン・イェーツ
【美術・衣裳】コリン・リッチモンド
【照明】佐藤 啓
【映像】ダグラス・オコンネル

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【合唱】東京少年少女合唱隊

【クララ/金平糖の精】柴山紗帆
【ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子】井澤駿

バレエ:チャイコフスキー「くるみ割り人形」
全2幕

予定上演時間:約2時間10分
第Ⅰ幕 50分
  休憩30分
第Ⅱ幕 50分



毎年3日は「くるみ」で鑑賞始め。
楽しみにしていたが大いに失望‼️

今回から演出が大幅に変わった。
これが意味不明。物語に入ってゆけない。

冒頭舞台上で児童合唱が加わるなど(バレエだぞ!)音楽も多少変更されている。

一幕最高の見何処・聴き処の雪の精の踊りがあっけらかんとして神秘性ゼロ‼️
従来のバルコニーからの天使のヴォカリーズが無い‼️
ピットで歌ったようだ。
残念無念。

二幕は元々ドラマは取って付けたようなものだけど、美旋律で世界の踊りの釣瓶打ち。

しかし、国際色消してコックやウェイターの踊りになっている。なんで泡立て器持って踊るのか?
最後は夢オチで強引な幕引き。

余談:終演後のCCが撮影OKだったと知ったのは終わってホワイエに出てから。
「シンデレラ」ではアナウンスや張り紙で周知徹底されていたが、きちんとアナウンスしろ‼️


♪2026-001/♪新国立劇場-01

2025年6月13日金曜日

バレエ「不思議の国のアリス」

2025-06-13 @新国立劇場




【指揮】デヴィッド・ブリスキン
【振付】クリストファー・ウィールドン
【音楽】ジョビー・タルボット
【美術・衣裳】ボブ・クロウリー
【台本】ニコラス・ライト
【照明】ナターシャ・カッツ
【映像】ジョン・ドリスコル/ジュンマ・キャリントン
【パペット】トビー・オリー
【マジック・コンサルタント】ポール・キエーヴ


【アリス】池田理沙子
【庭師ジャック/ハートのジャック】速水渉悟
【ルイス・キャロル/白ウサギ】李明賢
【アリスの母/ハートの女王】益田裕子
【手品師/マッドハッター】スティーヴン・マックレー
 (英国ロイヤルバレエ


バレエ:J・タルボット「不思議の国のアリス」
全2幕

予定上演時間:  約2時間50分
プロローグ・第Ⅰ幕 50分
  休憩 25分
第Ⅱ幕 30分
  休憩 20分
第Ⅲ幕・エピローグ 45分


英国ロイヤル・バレエ・シネマで1月に観て、素人目にも全く新しいバレエだなと印象深かった。

映画版も分かり易くて良かったけど、今日の舞台でやはり生の迫力には敵わないいな、と当たり前のことを実感した。

音楽がポップだ。ピットの中まではよく見えなかったが、オケの半分は打楽器だそうだ。なので、クラシックバレエの雰囲気とは全然違う。

舞台が凝っている。なにしろ「不思議の国」だ。アリスが大きくなったり小さくなったり、それをプロジェクションマッピングなどでうまく見せる。

大きな猫が登場するが、あの造形もユニークだ。何人で演じているのか分からなかったが、体がバラバラになるのも面白い。

バレエ自体も、多分、新しいのではないか。
何しろ、衣装がほぼ普通の衣装で、いわゆるチュチュは全く出てこない。男性もタイツ姿は不思議の国の兵隊などに限られる。バレエというより芝居を見ているような感じだ。

しかし、なんと言ってもバレエが美しい。いつも思うが、特に女性の一挙手一投足が磨き上げられていて美しい。
全3幕もあって、しっかり中身が詰まってCCを含めて3時間の、夢のような、くすぐったいような、時間だった。

バレエ公演はいつものことだが、圧倒的に女性が多いが、今日は、というか、この演目だからかもしれないが特に多かったように思う。因みに、僕が座った列と前の列の計40席中、男性客は5人だったと思う。

♪2025-077/♪新国立劇場-10



2025年1月3日金曜日

バレエ「くるみ割り人形」

2025-01-03 @新国立劇場



【指揮】アレクセイ・バクラン
【振付】ウエイン・イーグリング
【美術】川口直次
【衣裳】前田文子
【照明】沢田祐二

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【合唱】東京少年少女合唱隊

【クララ/金平糖の精】木村優里
【ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子】渡邊峻郁

バレエ:チャイコフスキー「くるみ割り人形」
全2幕

予定上演時間:約2時間15分
第Ⅰ幕 55分
  休憩30分
第Ⅱ幕 50分



ここ4年は毎年初詣代わりに1月3日に「くるみ割り」を観に行っている。その前は毎年ではないが年内に観に行っていた。

ともかく、新国立劇場以外でも観ているからバレエ作品の中では一番回数が多いかもしれない。

これまでは、毎回満足して帰路についたが、今年は小異変が起こった。なんだか、乗り切れなかった。体調が悪かった訳でもないけど。

新国の演出も指揮もオケも全く変わっていないのだけど、これまでは気にならなかった、1幕前半の紗幕が邪魔でしようががなかった。雪を投影する以外に全く役に立たないばかりか、舞台を薄暗くして見えづらい。オペラでも、安易に紗幕を使う演出がはやっているが、あれは、少なくとも僕の感情を損ねるよ。
東フィルもいまいち弾けていなかったような気がするのは八つ当たりかも…。


そもそも、このバレエ、物語としては1幕だけでもう完結している。2幕は付け足しだ。各国(スペイン・アラビア・中国など)の踊りや花のワルツも金平糖の踊りも、まさにバレエとしては見ものなんだけど、物語としては蛇足だ。クララの夢物語という構成なので、なんでもありとは言えるのだけど。
そこをもう少し、物語性を演出でうまく繋げられないものかと、今日はつくづく思ったね。

物語としては肝心の1幕も、ほとんど子供の踊り中心でフラストレーションが溜まった(これまでどうして違和感を感じなかったのだろう?)。最後の最後に来て雪の精の踊りで溜飲を下げるというか、我慢のしがいがあったと思う。

「くるみ割り」全編中、最高に美しい。
ここで終わる手もあったのではないか。

ともかく、第2幕に続く。
チャイコの美旋律の連射でバレエを思い切り堪能できるシーンが続く。
花のワルツは群舞のクライマックス。金平糖の踊りを経て〜というのか一体なのかもしれないがクララと王子のパ・ド・ドゥが華やかに繰り広げられて、いやはや大したものだと感心する。僕なんか、片脚で30度もあげることできないよ。

まあ、無理やり夢オチで決着を付けられてしまう残念感はあるけど、まあいいかな。来年も3日にゆこう。

♪2025-001/♪新国立劇場-01

2024年10月29日火曜日

バレエ「眠れる森の美女」

2024-10-29 @新国立劇場



【指揮】ギャヴィン・サザーランド
【振付】ウエイン・イーグリング(マリウス・プティパ原振付による)
【音楽】チャイコフスキー
【編曲】ギャヴィン・サザーランド
【美術】川口直次
【衣裳】トゥール・ヴァン・シャイク
【照明】沢田祐二

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【オーロラ姫】佐々晴香(SassaHarukaベルリン国立バレエ)
【デジレ王子】井澤駿
【リラの精】 米沢唯

眠れる森の美女 The Sleeping Beauty

上演時間:約3時間20分
プロローグ40分
  休憩25分
第Ⅰ-Ⅱ幕   65分
  休憩25分
第Ⅲ幕   45分




「眠れる森の美女」はコンサートで音楽だけ聴くこともたまにあるが、大抵は有名な「ワルツ」だけのことが多いので、文字どおり全曲を聴くのは何十年かぶりだった。バレエももちろん楽しみだったが、音楽全曲を聴くというのが一番だったかも。まず、聴いたことがないと思わせるような音楽はほぼない。耳に馴染んだ名曲の連射を、東フィルがいつもながら見事な演奏で、この点はまず大いに満足させた。

しかし、やはり、素晴らしいのはバレエだ。


今日の配役はオーロラ姫が佐々晴香というベルリン国立バレエのプリンシパルで、確か、当初のキャストから代わっての登場だったと思う。
リラの精が、特に選んで観ている訳ではないけど、これまでシンデレラ、白鳥の湖ほかで可憐なところを見せてくれている米沢唯。デジレ王子もお馴染みの井澤俊と、うまいへたは分からないけど、3人とも見事なものだ。

鍛えられた足腰の筋力に支えられた超人的なバランス感覚で、軽やかに舞って、実に優雅そのもの。
いやはや、ラグジュアリーなひと時を過ごしたよ。

♪2024-146/♪新国立劇場-11

2024年1月3日水曜日

バレエ「くるみ割り人形」

2024-01-03 @新国立劇場



【指揮】アレクセイ・バクラン
【振付】ウエイン・イーグリング
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【美術】川口直次
【衣裳】前田文子
【照明】沢田祐二
【芸術監督】吉田都

【クララ/金平糖の精】小野絢子
【ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子】福岡雄大

バレエ:チャイコフスキー「くるみ割り人形」
全2幕

予定上演時間:約2時間15分
第Ⅰ幕 55分
  休憩30分
第Ⅱ幕 50分



このところ、1月3日が僕の事初め。
昨年に続いて「くるみ」を観に行く。昨年までは今日が千穐楽だったが、今年は1月8日だ。初日が遅かったからだろう。

なぜ、この日にゆくか、といえば、マチネでバレエを、ソワレでNHKホールのニューイヤーオペラコンサートに行こうという段取りだけど、後者は一昨年から抽選制になり3年続けて落ちた。全く、抽選なんてやめてケロ。

主要スタッフ・キャストはここ3年間全く同じ。
クララ⇒小野絢子、王子⇒福岡雄大。
バレエの技術は分からん。
が、2人とも呼吸が合ってとても安定感がある。

1幕の最後、24人の群舞による雪の精の踊りは実に美しいし、後半流れる児童合唱(2F舞台際の左右のバルコニーで歌った。)のボカリーズは天から降り注ぐかのように感動的で、2幕の花のワルツよりも好きだ。

2幕は耳タコ名曲の釣瓶打ち。
その後にバレエ最大の見せ場かな。グラン・パ・ド・ドゥは鍛えられた身体が優雅の極致を見せて見事。

♪2024-001/♪新国立劇場-01

2023年7月25日火曜日

フェスタサマーミューザKAWASAKI2023 洗足学園音楽大学 〜バレエとオーケストラで魅せる物語〜

2023-07-25 @ミューザ川崎シンフォニーホール



秋山和慶:指揮
バレエ:洗足学園音楽大学バレエコース
 谷桃子バレエ団
 東京シティ・バレエ団
 牧阿佐美バレ
ピアノ:福島未紀*
管弦楽:洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団

ワーグナー:オペラ『タンホイザー』序曲
振付:小林洋壱

ショパン:『ロマンティック組曲』~ピアノ曲による~*
(プレリュード第17番変イ長調 Op. 28-17、ノクターン第20番嬰ハ短調[遺作]、エチュード変ト長調 Op. 25-9「蝶々」、ワルツ第10番ロ短調 Op. 69-2、プレリュード第16番変ロ短調 Op.28-16、ワルツ(華麗なる円舞曲)第2番変イ長調 Op. 34-1)
振付:谷桃子

ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』Op.17から
振付:安達悦子

グノー:オペラ『ファウスト』から
振付:牧阿佐美



今日はFestaSummerMuza。
数年前から開幕はパスすることにしているので事実上今日が僕のFSM開幕だ。

秋山翁指揮:洗足学園オケで、選曲のコンセプトは「バレエとオーケストラで魅せる物語」。

オペラとバレエとコンサートがごちゃ混ぜで立ち位置が決まらないのではないか、と余計な心配もしたけど、最初に「タンホイザー」をやったのが良かった。これで、とてもしっくり落ち着いた。それどころか、この音楽は、本来、バレエ付きで聴くべきだなあ、と思ってしまった。

ショパン組曲も良かったのだけど、この作品だけ、オケではなく、Pf伴奏だったので、舞台両端のダンサー用モニターSPの音がせっかくのPfの美しい生音をもっさりさせたのが惜しまれる。

バレエは3つのプロバレエ団から各曲毎に数名のソリスト級?が入り、そこに洗足学園の学生が各曲とも最大20名くらい?登場した。
舞台の1/2近くをバレエ用に空けたのでオケは後ろの方に窮屈そうで変則10型だったか。

新国立劇場のバレエに比較すれば時にポーズが決まらず・揃わず、という場面もあったが、概ね優雅で上品でバレエの魅力が音楽を一層引き立てて良き哉。

♪2023-128/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-13

2023年6月13日火曜日

バレエ「白鳥の湖」

2023-06-13 @新国立劇場



【指揮】ポール・マーフィー
【振付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ/ピーター・ライト
【演出】ピーター・ライト
【共同演出】ガリーナ・サムソワ
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【美術・衣裳】フィリップ・プロウズ
【照明】ピーター・タイガン
【芸術監督】吉田都

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【オデット/オディール】米沢唯
【ジークフリード王子】福岡雄大

バレエ「白鳥の湖」全3幕
予定上演時間:約2時間55分
第Ⅰ-Ⅱ幕 70分
  休憩25分
第Ⅲ幕   40分
  休憩20分
第Ⅳ幕   20分




18年10月の新制作と同じ演出による「白鳥の湖」。
白鳥と王子の役は米沢唯と福岡雄大。前回とは異なる配役を選んだが前回も良かったし、今回にも不満なし。

要点を先に書けば、やはりバレエの王様?
音楽/オケ良し。バレエも見どころ多く堪能できた。

矢継ぎ早に、耳に馴染んだ名曲に合わせ、バラエティのある踊りが続くが、中でも好きなのが2幕の「4羽の白鳥の踊り」と3幕の黒鳥の片脚32回転だ。

こういうシーンでは、今日はこれ以上は近づけないという席だったのでその利点が大いに発揮された。

演出面では、前回も終幕がよく分からなかったのだけど、今回もストンと落ちない。2人は「死んで生まれ変わろう」と(…最近も聞いたなあ)いうことらしいが、無言劇なので、なかなか想像するのが難しい。


●最前列で観ると…
今回は、興味本位で最前列中央やや上手で観た。
オケの音はどうか⇒ピットに入ったオケの音は直接耳に入るより中でブレンドされ天井に反射して降り注いでくるようでガサガサせずまろやかだ。Vnのソロもで弾く場合よりよく響く(東フィルの依田氏のVnが美しい!)。

が、問題もあった。
公演毎にピットの深さや客席との境の壁の高さが異なるので、常に、という訳ではないが、今日のように壁が低くては最前列でなくとも(おそらく1桁列からは)ピット内部が目に行ってしまい、オケの後ろ半分は見えてしまうし、その部分が明るく舞台に集中し難い。

また、あまりに舞台に近いので、ソロやデュエットはとても見易いが、32羽の白鳥たちの群舞はその統制された動きがわかり辛い。

やはり、バレエもオペラも席は10列目以降15列目程度が好都合だと思った次第。

♪2023-106/♪新国立劇場-11

2023年2月26日日曜日

バレエ「コッペリア」

2023-02-26 @新国立劇場



【指揮】マルク・ルロワ=カラタユード
【振付】ローラン・プティ
【芸術アドヴァイザー/ステージング】ルイジ・ボニーノ
【音楽】レオ・ドリーブ
【美術・衣裳】エツィオ・フリジェーリオ
【照明】ジャン=ミッシェル・デジレ

【管弦楽】東京交響楽団

【スワニルダ】池田理沙子
【フランツ】奥村康祐
【コッペリウス】中島駿野

バレエ「コッペリア」
全2幕

予定上演時間:約2時間
第Ⅰ幕 45分
  休憩25分
第Ⅱ幕 50分








何十年か前に観たきりで、人が人形と踊る場面位しか記憶にない。新国立劇場でも初めてなので、Youtubeで予習したが、これがいろんな版があってむしろ混乱。ま、出たとこ勝負で出かけた。

これが存外の上出来。
とても楽しめた。

本来3幕を新国版では第2幕と第3幕を合体。

演出(振付)はローラン・プティ。
この演出は独特のものなのかもしれない。

原作の舞台、ポーランドの農村はパリに置き換えられている。能天気な明るさを、まずは舞台設定から排除して、何やら冷たさも漂う灰色の世界。

このバレエは、初めて民族舞踊を取り入れた作品として名高い(そうな)が、もちろん、音楽は原曲どおりだけど、ダンサーは民族衣装を着て民族舞踊風には踊らない。大胆な改変だが、場所をパリに設定したことから、これも違和感がない。


さて、見処は。
まずは、舞台美術が美しい。色彩はパステル調に抑えられ、配色も地味だけどセンスがある。

スワニルダを踊った池田理沙子が実にカワユイ。いや、可愛いだけではないぞ。この役はほぼ全幕踊りっぱなしの大活躍。

スワニルダが本来は主人公なのだろうが、このプティの演出では、むしろ人形コッペリアを作ったコッペリウスが主人公と言っていいと思う。
彼が思いを寄せるスワニルダに似せて作ったコッペリアと踊るシーンの孤独。
その人形と入れ替わってコッペリウスを揶揄うスワニルダ。
なんと残酷な。

最終幕はスワニルダが思いを寄せていたフランツと結ばれてめでたし。しかし、コッペリウスが抱いていた人形コッペリアはバラバラになって足元に転がる。
2幕からは終幕まで、コッペリウスの孤独が溢れている。
どこも悪くない人形師が、若者たちの残酷さに翻弄される様は哀れでならない。

他の振り付けでは、陽気に終わるのが多いようだが…。

余談①:今年になって、新国のオペラ・バレエは3本続いて東響がピットイン。今日のCMはニキティンだった。顔は見えなかったが元気でなにより。2月24日をどうやり過ごしたろうか。

余談②:来月のオペラ「ホフマン物語」でも人形師コッペリウスが登場する…なんという偶然!

♪2023-037/♪新国立劇場-03