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2025年5月11日日曜日

横濱音楽物語3️⃣ ヨコハマ「うた」物語〜「カルメンお美」佐藤美子と横濱の軌跡  森谷真理 ソプラノ・リサイタル with 浦久俊彦

2025-05-11 @フィリアホール



森谷真理:ソプラノ
江澤隆行:ピアノ
浦久俊彦:ガイド

ビゼー:
歌劇『カルメン』から
 ハバネラ(「恋は野の鳥」)
 セギディーリャ(「セビリアの砦の近くの酒場で」)
 ミカエラのアリア「何を恐れることがありましょう」

プッチーニ:
歌劇『ラ・ボエーム』から
 私が街を歩けば(ムゼッタのワルツ)
歌劇『ジャンニ・スキッキ』から 私のお父さん

中田喜直:さくら横ちょう
別宮貞雄:さくら横ちょう
神戸孝夫:さくら横ちょう

ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』

サティ:ジュ・トゥ・ヴ
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プッチーニ:歌劇「トスカ」から 歌に生き恋に生き
プッチーニ:歌劇「つばめ」から ドレッタの夢





近代日本の黎明期の西洋クラシック音楽は横浜から始まった。という訳で6年間にわたるシリーズ「横濱音楽物語」の3回目。横浜で活躍した「カルメンお美(よし)」こと佐藤美子の足跡を森谷真理が追う。

この人、全国初の公的コンサートホールである神奈川県立音楽堂の建設に尽力したり、戦時中は横響を引率して音楽挺身隊に従事したと書いてある(Wiki)。横浜の初期音楽シーンに欠かせない人なんだ。

ソプラノの森谷もこうなれば美子の得意のカルメンを歌わなくてはいけない。
ということで、ハバネラやセギディーリャはお客の前では初めて歌ったそうだ(メゾの持ち歌だから)。
そのせいか、前半は、これが森谷の実力か?と思うくらい低調だったが、だんだん良く鳴る法華の太鼓で、調子が出てきて、Encではもう解き放たれたかの如くトランペットみたいな強力な声を出していたなあ。
ああいうの、最初からは出せないんだろうな。
2時間(休憩込み)1人で歌うのだから、セーブしていた力を最終場面で爆発させたんだ。
ま、良かったけど。


♪2025-058/♪フィリアホール-01

2022年9月30日金曜日

東京都交響楽団 第953回 定期演奏会Aシリーズ 【別宮貞雄生誕100年記念:協奏三景】

2022-09-30 @東京文化会館


下野竜也:指揮
東京都交響楽団

南紫音:バイオリン
ティモシー・リダウト:ビオラ
岡本侑也:チェロ

別宮貞雄:チェロ協奏曲《秋》(1997/2001)
別宮貞雄:ビオラ協奏曲(1971)
別宮貞雄:バイオリン協奏曲(1969)


別宮貞雄の協奏曲ばかり3本立て。
歌曲以外、生では聴いた憶えなし。
映画音楽も手掛けていた筈だと調べたが、ロクでもない映画ばかり。

御本人は無(非)調(性拡大)音楽には批判的だったと読んだが、3曲とも歌えるような旋律は部分的なので吉松センセ程徹底していない。

プログラムはチェロ協奏曲〜ビオラ協奏曲〜バイオリン協奏曲の順で組まれていたが、ちょうど作曲とは逆順だった。その間32年。近年の作程難しいかと思ったが、むしろ逆の印象を受けた。割と素直に聴いたが、正直なところ、独特の形式感には振り回された感あり。

独奏者はいずれも熱演。特に、音楽の面でも一番共感できたビオラ協のティモシー・リダウトは◎。もちろん、岡本侑也・南紫音両君も◯。

終演時のカーテンコールに独奏者3人が呼ばれて舞台に並んだのは良かった。若い才能が輝かしく、客席も良い雰囲気で終演した。

都響は3曲とも弦12型(但し低域重視)と珍しく小振りだった。協奏曲でもこれまでは大抵14型だったと思う。
これが良かったのではないか。どの部門もキリリと締まって良いサポートぶりだった。

♪2022-139/♪東京文化会館-12