2025年1月5日日曜日
新交響楽団第268回演奏会「ジークフリート」ハイライト
2023年10月4日水曜日
東京シティ・フィル第364回定期演奏会
2023年5月20日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第387回横浜定期演奏会 【ベートーベン・ツィクルスVol.6】
2021年3月11日木曜日
R.ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」第1日 『ワルキューレ』全3幕
2021-03-12 @新国立劇場
R.ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」第1日
『ワルキューレ』全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉
予定上演時間:約5時間10分
第Ⅰ幕 65分
休憩 40分
第Ⅱ幕 95分
休憩 35分
第Ⅲ幕 75分
指揮:大野和士
演出:ゲッツ・フリードリヒ
美術・衣裳:ゴットフリート・ピルツ
照明:キンモ・ルスケラ
管弦楽:東京交響楽団
(アルフォンス・アッバスによる管弦楽縮小版
ジークムント⇒村上敏明(1幕)/秋谷直之(2幕)
フンディング⇒長谷川顯
ヴォータン⇒ミヒャエル・クプファー=ラデツキー
ジークリンデ⇒小林厚子
ブリュンヒルデ⇒池田香織
フリッカ⇒藤村実穂子
ゲルヒルデ⇒佐藤路子
オルトリンデ⇒増田のり子
ヴァルトラウテ⇒増田弥生
シュヴェルトライテ⇒中島郁子
ヘルムヴィーゲ⇒平井香織
ジークルーネ⇒小泉詠子
グリムゲルデ⇒金子美香
ロスヴァイセ⇒田村由貴絵
ギリギリで決まったジークムント役は2人で1-2幕を分担し、オケは縮小版と、もう満身創痍の「ワルキューレ」だったが、蓋を開けたら見事な初日で、観客は最後は満場総立ちで歌手達の健闘を讃えた。
前半の最重要歌手・ジークリンデ役の小林厚子という人は初めてだったが、もう1幕冒頭の第一声と佇まいでこれはヨシッ!と思った。経歴から見て、今回は大抜擢なのかも…としても見事な歌と演技だった。最初は色気不足を感じたが、色気は「ジークフリート」で発揮してくれたらいいや。
それより、ラストのヴォータンとの別れ。父と娘(この関係は怪しいぞ)が抱き合い、父はブリュンヒルデから神性を奪い長い眠りにつかせるところで、僕は「リング」史上初めて落涙しそうになった。
問題のオケは管弦とも本数では約6割。
大野監督がYouTubeで解説しているが、管の不足は持ち替えでカバーしているそうで確かに不満は感じなかった。
しかし、弦が本来型より23本少ないので部分的に響の薄さを感じたが、これも最初からアッバス版と知って聴くのでそう思ったのかもしれない。
まずもって東響は善戦した。
ともかく、不安要素の多い幕開けだったが、なんてことはない。堂々たる「ワルキューレ」を心底楽しんだ。
あと4公演あるので、もう一度、今度は安い席で観ようかとチェックしたらいずれの公演日もS席が僅かしか残っていなかったので諦めたが、オペラファンとしては喜ばしい限りだ!
♪2021-023/♪新国立劇場-03
2019年12月18日水曜日
読響「第九」特別演奏会<第九⑤>
アイヴァー・ボルトン:指揮
読売日本交響楽団
新国立劇場合唱団(合唱指揮=三澤洋史)
ソプラノ:シルヴィア・シュヴァルツ
メゾ・ソプラノ:池田香織
テノール:小堀勇介
バリトン:トーマス・オリーマンス
------------------
福本茉莉:オルガン
【第1部】〈オルガン独奏〉オルガン=福本茉莉
J.S.バッハ:コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
ブルーンス:前奏曲 ト長調
【第2部】〈第九〉
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
昨日に続いて同じ読響をサントリーで聴く。席もほぼ同じ。
藝劇のように音が籠るようなことはないのだけど、ホルンに関しては今日もメリハリがなかった。
指揮者の好みかもしれないが、ホルン奏者にすれば合唱団を背中にしては音が吸い込まれて表に反響しづらと思うが…。
2楽章終盤に珍しい事故が起こった。
ティンパニーの皮が破れたのだ。
小節の頭にドンと打った途端ピシーッという聴き慣れぬ音が。
その後の奏者の挙動で皮が破れたと分かったが、その後は残る2個で演奏したようだ。
まあ、そんな事故もあったが、TV収録は昨日済ませているし(26日放映)、ナマゆえの珍事もベートーベンの偉大さをちっとも損ねることはなく、むしろ、客席も舞台上も和やかな空気になって、怪我の巧妙だったかも。
♪2019-2110/♪サントリーホール-9
2019年12月17日火曜日
読響「第九」特別演奏会<第九④>
アイヴァー・ボルトン:指揮
読売日本交響楽団
新国立劇場合唱団(合唱指揮=三澤洋史)
ソプラノ:シルヴィア・シュヴァルツ
メゾ・ソプラノ:池田香織
テノール:小堀勇介
バリトン:トーマス・オリーマンス
------------------
福本茉莉:オルガン
【第1部】〈オルガン独奏〉オルガン=福本茉莉
J.S.バッハ:コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
ブルーンス:前奏曲 ト長調
【第2部】〈第九〉
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
明日もサントリーで聴くのに、手違いから買った今日の藝劇がこれ以上はないという程好みの席だったので、譲渡希望を振り払って自分で聴きに行った。
毎年読響の第九には満足している。今回も全く知らない指揮者だったが、実に正当的な独音楽風で好感。読響は巧い。
ただし、藝劇は響が悪い。どうも舞台上で籠もってすっきりと前に音が出てこない。名手揃いの金管も明瞭さに欠ける。舞台後方に屋根(オルガンの床部分)があるが、あの辺で音がグルグル回っているのではないかと、これは素人の想像だが。
読響の好演にも関わらず今日の様な最善席でもモヤモヤするのは困ったもの。
ところで、明日も同じ演奏のはずなので今年の第九全10回中5回までが正統派演奏ということになる。
こうなると1回くらい異端の第九を聴いてみたい。
疾走する第九とか、マーラー を凌ぐ長時間第九とか(朝比奈80分の例有り)。上岡読響の第九も忘れられない。正統派名演と共に新アプローチにも期待!
♪2019-210/♪東京芸術劇場大ホール-5
2017年12月17日日曜日
東京交響楽団 名曲全集第132回 「第九」演奏会
モーツァルト:交響曲第30番ニ長調 K202
ベートーベン:交響曲第9番ニ長調 作品125「合唱付き」
飯森範親:指揮
東京交響楽団
合唱:東響コーラス
ソプラノ:鷲尾麻衣
メゾ・ソプラノ:池田香織
テノール:又吉秀樹
バス:ジョン・ハオ
今日から第九シーズンが始まった。ここ数年は毎年5〜6回聴いているが、今年も全6回(正確には7回!)聴くが、演奏の巧拙とは別にこうあって欲しいというスタイルを書き出せば、
①テンポは3楽章以外は速めに。
②合唱団は冒頭から登壇。
③独唱は3楽章までに着席。
④3楽章後は一呼吸で終楽章に雪崩れ込むべし。
④終楽章の低弦のレシタティーヴォは可能な限りインテンポで。
かつ、細部まで呼吸が整い、クリアな音質とパワフルな音圧で、そして何か新発見があるとなお嬉しいが。
さて、今年のトップバッター…と思っていたら、今年は5月にも「第九」を聴いていいたので、正確には2番手だが、まあ、年末恒例の、という意味では本日が初回だ。
指揮の飯森範親は、顔つきは一癖ありそうに見えるのだけど、意外や意外。いつ聴いても外連味のない誠に正統的な音楽で好ましい。が、長く印象に残ることもないのだが(異端も好きで、ジャナンドレア・ノセダや鈴木秀美、上岡敏之などはやはりもう一度聴きたい。)。
テンポは中庸。3楽章はもっと遅くとも良かった…と言うか、正味13分強だったと思うが、これはむしろ速い部類に入るだろう。トスカニーニ並だ。朝比奈隆など約20分もかけて演奏しているからなあ。全体でも66分くらいだった。3楽章をもう少しネチネチと聴かせてほしかったな。
終楽章のTuttiのあとの低弦のレシタティーヴォも何の違和感もない自然な流れだった。
合唱団は最初から登壇。すると、声楽独唱者はどのタイミングで舞台に上がるのか?3-4楽章の間に入られたんじゃ緊張感が台無しになる。できれば終楽章の入りは一呼吸で突入してほしい。そのためには1-2楽章の切れ目か2-3楽章の切れ目しか無い。
でも3楽章が始まっても声楽ソリストは入ってこない。やはり3-4楽章の前に長い休止を取って登壇させるのか、ならがっかりだな、と思っていたら、3楽章が終わり、ほんの一呼吸で4楽章が始まった。これはいい。そうあるべきだが、でも独唱は?と不安に思っていたら、オケによる歓喜のテーマの一巡後に(当然、音楽を中断すること無く)両袖から粛々登壇で安心した。こういう登場スタイルは初めて経験するよ。
弦も、書道で言えばトメ・ハネなどの形が揃ってシャキシャキと聴こえる。もっと透明感があればなお良かったが、まあ、良好な方だろう。ミューザの音響効果も手伝っているのかもしれない。管弦音量の調和に部分的にはどちらかが埋もれてしまうような場所があり残念だった。
声楽は独唱合唱共に良い。特に東響コーラスはアマチュアながらいつも良い仕事をする。
♪2017-205/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-35
2017年5月26日金曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第690回東京定期演奏会
ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》
序夜「ラインの黄金」(演奏会形式/字幕つき)
ピエタリ・インキネン:指揮[首席指揮者]
演出:佐藤美晴
日本フィルハーモニー交響楽団

フリッカ:リリ・パーシキヴィ
ローゲ:ウィル・ハルトマン⇒西村悟
アルベリヒ:ワーウィック・ファイフェ
フライア:安藤赴美子
ドンナー:畠山茂
フロー:片寄純也
エルダ:池田香織
ヴォークリンデ:林正子
ヴェルクンデ:平井香織
フロスヒルデ:清水華澄
ミーメ:高橋淳⇒与儀巧
ファーゾルト:斉木健詞
ファフナー:山下浩司
サントリーが使えない間放浪している日フィル東京定期。今回は文化会館で演奏会形式「ラインの黄金」。ピットではなく舞台上に特大オケが所狭しと並んでいるのを見ると、サントリーじゃこれだけ並ばなかったのではないか。
4月に同じ場所で聴いたN響の「神々の黄昏」は素晴らしかったが、「黄昏」ではこんなにもオケの編成が大きかったろうか。また15年秋に新国立で「黄金」を聴いた時、ピットの中にはかくも大勢が収まっていたのだろうか。
何よりも、舞台上のオケの編成の大きさに目を奪われ、これから大変なものが始まるという高揚感で開幕を待った。
指揮は首席のP・インキネン。若いけど正統な熟練を感じさせて好感度大。聴いたのは初日。ローゲとミーメ役が体調不良で急遽交代した。
演奏会形式だから歌手がそれらしい衣裳を着用しているだけで舞台装置はない。しかし、今回は照明がとても凝っていて素晴らしく、各情景が照明だけでも十分想像できるのだ。それを踏まえた演出も良かった。
オケも音が明瞭にして繊細、時に爆音。
舞台のオケは演出効果のため終始暗かったが、そんな中で大編成のオケを仕切りまとめワーグナーの真骨頂を聴かせてくれたインキネンも日フィルも凄い。かつてメンデルスゾーンの「エリア」を演奏した日フィルが最高だと思っていたが、記録更新した。

♪2017-092/♪東京文化会館-09
2016年4月16日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第316回横浜定期演奏会
