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2025年7月4日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#30

2025-07-04 @すみだトリフォニーホール



熊倉優:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
小林愛実:ピアノ*

ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11*
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95 B.178「新世界から」
----------------
ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッショーネ」遺作*





2年半ぶりに小林愛実を聴く。ショパンPf協第1番。
これが期待以上に良かった。好みに合っているというか。

以前は感情過多で表情も八の字眉毛。音楽がコッテリした印象だったが、聴く度に余計なものが取れて、今日なんか若くして枯淡の境地か。
淡々と奏でて表情も殆ど平常モードだ。Encのショパン夜想曲20番なんか叙情的にしようと思えば、もうデレデレにでもできそうだが、情緒を抑えてとてもサッパリと弾いて、これも良かった。

後半の「新世界から」は熊倉くんが、こちらも情緒を煽るようなこともなく淡々とオトナの構成だった。そもそも、楽譜どおりで十分粘着質なので殊更に表情を付けなくとも良いのではないか。

オケは昨日のシティと同じような印象だった。
破綻はない。そこそこ良い出来だ。さりとて透明感に欠ける。強奏では各パートの音色が団塊に聴こえてしまいがち。

2025-088/♪すみだトリフォニーホール-03

2025年7月3日木曜日

東京シティ・フィル第380回定期演奏会

2025-07-03 @東京オペラシティコンサートホール



松本宗利音:指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
上野耕平:サクソフォン*

ドボルザーク:交響詩「英雄の歌」作品111
ミヨー:スカラムーシュ 作品165*
逢坂裕:アルトサクソフォン協奏曲
(上野耕平委嘱作品)*
ブラームス:交響曲第2番二長調 作品73




同じホールで4日前に読響を聴いた。
こう言っちゃ悪いが、オケの出来は断然読響がよろしい。
しかし、席が違った。

シティ・フィルはお気に入りの指定席だが読響の場合は横浜定期の振替だったので、今日と同じ列だが右翼席だった。
それで今日の第一声を聴いた時に、おお、これだよ!と思った。左右のバランスが取れているということがこんなに精神衛生に良い事かと痛感した。

どこのホールでも、左右翼席でも20列前後まで下がればそんなに気にならないだろうが、僕の場合列もほぼ中央なので席番がセンターからズレると音までズレて聴こえるから神経に負担が大きい。


さて、今日シティの出来は如上の事情もあってとても好スタートを切って、最後まで楽しめた。


指揮の松本宋利音は初めてだったろうか?
この妙な名前には見覚えがあるので聴いたことがあるような気もするが、ざっと記録を当たったが出てこない。「宋利音」は「シューリヒト」と読むそうだ。
これじゃ子供の頃は揶揄われて大変だったろうなあ。

指揮ぶりはとても好感した。
まったく奇を衒うところが無く、大好きブラームスでは僕の頭の中で出てくるママが「実演」されているようにシンクロできた。

まあ不満もある。弦のざわめきがもっと線一本に収斂しないものか。それとダイナミックレンジが例えば60-100位の範囲に感じたが、せめて30-100位にならんものか。よく鳴るホールだけにTuttiではパート毎の旋律が全部「合計」して聴こえるよ。

♪2025-087/♪東京オペラシティコンサートホール-07

2025年6月14日土曜日

神奈川フィル クローズアップコンサートinかなっく


2025-06-14 @かなっくホール




[第一部]
Vn1東亮汰
Vn2桜田悟
Va池辺真帆
Vc長南牧人
◆ボロディン:弦楽四重奏曲第2番二長調

[第二部」
SoloVn東亮汰
Vn1横山琴子
Vn2桜田悟
Va池辺真帆
Vc長南牧人
◆ビバルディ:四季メドレー
◆シューマン(萩森英明編):子供の情景 作品15〜第7曲:トロイメライ
◆ドボルザーク(クライスラー編):我が母の教え給し歌
◆エルガー:愛の挨拶 作品12
◆シャミナード:スペイン風セレナーデ
◆クライスラー:前奏曲とアレグロ
◆エンニオ・モリコーネ(萩森英明編):ニュー・シネマ・パラダイス(愛のテーマ)
◆J.ウィリアムズ:シンドラーのリストから「追憶」
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モンティ:チャールダーシュ


東くん(中学2年)を初めて聴いた時のポスター

神奈川フィルのメンバーによる室内楽@かなっくは”ブランチ”ハーモニーと銘打ったシリーズが3年ほど続いていたように思うけど、なぜか、今年度から”クローズアップ〜”に変わったらしい。尤も第2回目は予定されているとは聞かないから、今回で立ち消えになるかもしれない。

なので、今後も定着するかどうかは分からないけど、今回は、神奈川フィルの弦4人にゲストとして東(ひがし)亮太クンが加わった。

前半は、彼がVn1を受け持つSQでボロディンの2番。
後半は、彼がSQをバックにSoloを受け持つポピュラー名曲集。

前半は、どうもしっくりこなかった。冒頭の旋律はVn2以下の3本で奏でられるが、その部分が分解しそうな気がしてたよ。Vn1が入ってからはだいぶ軌道に乗ってきたが、最初の不信感は長く尾を引いたな。

後半は、普段はPf伴奏の部分をSQに編曲し直した名曲集だが、こちらはとても良かった。東クンのVnが実に明瞭で美しい。バックに徹した感のあるSQの方も良い調和を見せていた。この5人の弦の響がとてもいい。

そこに感心しながら、満足して聴き終えた。

「雨の日はホールが良く鳴る」というみつばちの法則がピッタリ当たった。

♪2025-078/♪かなっくホール-08

2025年6月7日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第771回東京定期演奏会

2025-06-07 @サントリーホール



ガボール・タカーチ=ナジ:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団

ミクローシュ・ペレーニ:チェロ*

ドボルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104*
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲変ロ長調 Op.56a*
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」
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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007から第2曲アルマンド*
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」から第3楽章





ペレーニは初聴き。写真で見るよりずっとおじいさん。
きれいな音だけど、やはり、物足りない。
この頃、管打楽器とPf以外の協奏曲は”生”では無理じゃないかという気がしてきたよ。

自分の聴力の問題だろうか?
そうではないと思う。室内楽じゃなんの不満も感じないもの。2千人ホールではPA付けたらいいと思うがなあ。

タカーチ=ナジは1W前に横浜定期で聴いたばかり。弦をとことん抑えてどうかと思ったが、今日はそうでもなく、日フィルの弦の美しさは健在だ。

横浜では、本編のつまらなさをEncのルーマニア民俗舞曲で一挙に大逆転して満足させてくれたが、Encも正統派でむしろつまらない。

タカーチは陽気な愛想の良い人で、CCが盛り上がる。
いやはや、オケも何度も客席に頭を下げさせられていておかしかったよ。

♪2025-073/♪サントリーホール-07

2025年5月24日土曜日

青山シンフォニーオーケストラ 第37回定期演奏会

2025-05-24 @ミューザ川崎シンフォニーホール



横島勝人:指揮
青山シンフォニーオーケストラ
町田正行:チェロ*

モーツァルト:交響曲第25番ト短調 K.183
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85*
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調 OP.88
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カザルス:鳥の歌*
ドボルザーク:スラブ舞曲第10番
ヘンデル:ラルゴ





青山オケって聞いたこともないけどアンタどこのだれ?
という感じで、たぶんアオガク関係者のOBオケだろうなと思っていたが、事前に調べなかったので情報はなく、本番のプログラムにも何に書いてない。帰宅後NETでHPをみて初めて正体が分かったが、予想どおりだった。
アオガクOBオケが母体で、今は、広く同好の士を募っているみたいだけど、青山と名乗る以上、全く無関係では入りにくいだろうな。

定期演奏会は年に1回というから、まあ、多くの弱小アマオケの一つなんだろうな。

チケットを買った当時は、そういう事情も知らなかった。
偏に、エルガーのVc協を聴きたかったからだ。

過去平均では、2.5年に1回の割で聴いている。前回が22年1月都響だったので、まあ、平年ベースなのだけど、最近、この胸を掻きむしられるようでつらくてたまらない激しい音楽に飢えている?というか、なかなか決定版が聴けないのだ。

それで、青山の何たるかはどうでもいいから、聴くことにした。

今日、初めて聴いたオケだが、まずは全体が高水準。
指揮者も初めてだが、ちょいちょい見せる独自解釈が聴き慣れたものとは違うというだけで、あれも悪いとも言えないだろう。ただ、エルガーは、なんかまとまりに欠け求心力がなかった。ドボ8に至れば、一層入り込めなかった。

その、エルガーだが、独奏者はもちろん初めて。華々しい経歴もないけど、主として指導者として活躍をしている人らしい。このオケのトレーナーでもあるという。

久しぶりにスポットライトを浴びたのだろうけ、いやはや上手なものだ。何より、音が美しい。はじめて宮田大を聴いた時の驚きを彷彿とさせる美音の連続。

しかし、いつ、誰を聴いても、問題は、独奏がオケに負けているということだ。

これは、もう、どうにもならないと思うよ。
ピアノ以外、オケと対等に鳴らすなんてできない。

PAを使うのは邪道だけど、協奏曲ではやむを得ない。
思い切って、マイクで拾って生々しい音を増幅してみてはどうだろう。ギターではそういう試みを聴いたことがある。チェロでも(超現代曲ではあったが)PAを使った協奏曲を聴いた。
そりゃあもう安心だよ。
ヤニの飛び散る音を拾って増幅してくれえ!

♪2025-067/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-05

2025年5月17日土曜日

読売日本交響楽団第141回横浜マチネー名曲シリーズ

2025-05-17 @みなとみらいホール



尾高忠明:指揮
読売日本交響楽団
ラファエラ・グロメス:チェロ*

ドボルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104*
エルガー:エルガー:エニグマ変奏曲 作品36
(創作主題による変奏曲「エニグマ」)
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ハンナ・ハブリレッツ:聖母マリアへの祈り*
(グロメス+Vc4人)





今日の読響の第一声を聴いて、今更ではないけど、昨日の都響@サントリーとえらい違いだなと思った。
例えば、Tuttiの強奏の音を聴きながら、気がついたが、良いオケは全部の楽器の音色が聴こえ、それでいて迫力がある。アンサンブルの悪いオケは大きな音の塊くらいにしか聴こえない。

加えて、サントリーとみなとみらいじゃ勝負にならん。

で、大いに満足できたが、欲を言えば、Vc協は、どうしてエルガーをやらなかったのだろう。しばらく聴いていないので最近エルガーに渇望している。
ドボコンも悪くはないけど、後半プロと併せて考えてもエルガーでしょう…という残念はあった。

グロメスのVcには、不満が残った。
これはもうやむを得ないかもしれないが、音量が小さい。冒頭部分など、ヤニを飛ばす激しさが欲しいが、ひたすら美しく野性味に欠ける。
でも人柄が良さそうで、音楽外に魅力がある。
また、彼女のEncには痺れた。
初めて聴く作曲家ハンナ・ハブリレッツの「聖母マリアへの祈り」という作品だったが、彼女が主旋律を、同時にVcパートから遠藤真理ほか4人が伴奏を担当したVc五重奏が、なんとも美しくて、大儲けのEncだった。


メインの「エニグマ」。
中で一番有名で単独Encピースとしてもよく取り上げられる第9変奏「ニムロッド」が実は、主題、第1変奏、第14変奏に明確な形で登場するし、第6、10、12変奏でもそれらしい旋律の変形が聴こえてくるね。それを探しながら聴くのは楽しかった。よく考えられた謎解きだよ。

♪2025-062/♪みなとみらいホール-011

2025年2月24日月曜日

かなっくクラシック音楽部 フロイデコンサート 〜カシオペイア クァルテット〜

2025-02-24 @かなっくホール



カシオペイア・クァルテット
 渡辺美穂:Vn1
 ビルマン聡平:Vn2
 村松龍:Va
 弘田徹:Vc

S.バーバー:弦楽四重奏曲第1番 Op.11
P.グラス:弦楽四重奏曲第3番<MISHIMA>
A.ドボルザーク弦楽四重奏曲第12番くアメリカ>
----------------
松任谷由美:春よ来い



カシオペイアSQは、かなっくホール以外の場所でも組んで公演をしているかどうか知らないけど、かなっく以外では聴いたことがない。ここでは、今日で3回目だ。
他のかなっくの公演でも各人が個々に、あるいはSQとして登場しているので、顔馴染み。
メンバーが楽しそうに和気藹々と演奏しているのはとても好感。

バーバーの1番の第2楽章は馴染んでいるし、名旋律だと思うが、両端楽章はあまり面白いとは思えない。

帰宅後、何でこんなに耳馴染んでいるのか?と考えて、遂に思い出した。
映画「プラトーン」の目にも焼き付いているジャングルでのWデフォーの絶命シーンだ。
Youtubeで何度も再生したが、もうこれは肺腑を抉るね。

グラスの作品は、消化が良くてほぼ抵抗感なしだけど、これって、楽しいのか?

やっぱり、ドボルザークの「アメリカ」こそ聴きものだった。

♪2025-027/♪かなっくホール-02

2025年2月8日土曜日

NHK交響楽団2031回A定期 02月公演

2025-02-08 @NHKホール



ペトル・ポペルカ:指揮
NHK交響楽団
ラデク・バボラーク:ホルン*

ツェムリンスキー:シンフォニエッタ 作品23
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調*
ドボルザーク:交響詩「のばと」作品110
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
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ラデク・バボラーク:狩りのファンファーレ




ツェムリンスキーはオペラ以外はもっぱら都響で数回聴いたが、聴く度に初聴きばかり。いずれも面白いと思って聴いたものはない。
しかし、4日前に観たばかりのオペラ「フィレンツェの悲劇」は良かった。音楽がいいという訳ではないけど。

R.シュトラウス:Hr協第1番は素晴らしかった。
2番は何度か聴いているが1番は初聴き。

ラデク・バボラークはこれまで何度も聴いていたように思っていたけど、記録にないのが不思議に思う(後刻、記録を発見!日フィルを指揮したのを聴いていたがHrは吹いていない。)
ともかく、なんて巧いのだ!
過去、何人もの名人を聴いているが、この人はとびきりの名人だ。次元が違う。完璧に楽器を操っているのにただただビックリだ。
人柄も良さそうで、オケはもちろん、大勢の観客の心もしっかり掴んで、とても良い雰囲気だった。

ドボルザークまで3曲とも初聴き。「のばと」は、なるほどドボルザークらしいところもあったが、全体として共鳴できなかった。

大トリが、ヤナーチェク:シンフォニエッタ。
これは過去数回。最近ではN響+フルシャで聴いている。

管は大編成だ。そこに加えてTp11本とユーフォニアム2本の別働隊が加わり、第1曲と最終曲はこの別働隊とTympによるファンファーレ(コラールといった方が相応しい?)がとても華々しくて惹きつけられる。
もっとも、別働隊といっても、並んだのは、オケの最後列に横一列なので、本隊とほぼ一体だけど。2F左右のバルコニーから咆哮してくれたらもっとゾクゾクできたかも。

この最終曲の終わったあとの暫時静寂。フラ拍もなく、本当にGoodなタイミングで一斉に拍手が起こったのは気持ち良かった。
指揮者とオケと客席が気脈を通じた瞬間だ。

♪2025-020/♪NHKホール-02

2025年1月25日土曜日

とつかニューイヤーSpecialコンサート2025 〜今年は「10周年スペシャル!」〜

2025-01-15 @さくらプラザホール



遠藤香奈子:Vn
遠藤和歌子:Pf*

1 宮城道雄:春の海
2 山田耕筰:からたちの花
3 パガニーニ:ラ・カンパネッラ
4 ドビュッシー:月の光*
5 メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲 ホ短調から第1楽章
6 マスネ:タイスの瞑想曲
7 スペシャルコーナー(3挺のVnの音色当て問題)
8 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
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9 ドボルザーク:ユーモレスク



◀️感想省略▶️

♪2025-015/♪さくらプラザホール-01

2025年1月16日木曜日

MUZAランチタイムコンサート 01月 マエストロ・デュオ〜ピアノ連弾&トーク〜

2025-01-16 @ミューザ川崎シンフォニーホール



マエストロ・デュオ 〜ピアノ連弾&トーク〜
 広上淳一
 沼尻竜典

ドビュッシー:『小組曲』から 第1曲「小舟にて」
ドボルザーク:スラブ舞曲 第10番
尾高惇忠:『音の旅』から 第1曲「小さなコラール」
中田喜直 編:『こどものための連弾曲集』から
- きらきら星
- 靴が鳴る
- ゆりかごの歌
- めだかのがっこう
- 汽車は走るよ





この2人が「連弾」ってそれ自体がおかしい。当然「漫談」になると思っていたけど、そのとおりの展開に。

お客もそちらを期待していたけど、それじゃ申し訳ないと思ったか、結構、下手くそな連弾に時間をとってしまった。

沼さんはそこそこの腕前だけど、広上センセ(髭剃っていたよ!)が足を引っ張る。ピアニカで参加すれば良かったのに。
漫談の方も、打ち合わせもなかったようで、放談がふわしかったか。

一番傑作は、広上センセが発見したというプログラムの誤植!言われるまで気が付かなかった。

♪2025-006/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02

2024年12月14日土曜日

かなっくdeクリスマスコンサート 〜森麻季

2024-12-14 @かなっくホール




森麻季:ソプラノ
山岸茂人:ピアノ

菅野よう子:花は咲く
久石譲:Stand Alone
山田耕筰:からたちの花
*ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調作品9-2
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から
 むごい女ですって!
 ~いいえ違います、私はあなたのもの
*ドビュッシー:月の光
サティ:Je te veux (ジュトゥヴ)
プーランク:愛の小径
3つのアヴェ・マリア(バッハ=グノー、シューベルト、マスカーニ)
アダン:オー・ホーリー・ナイト
メンデルスゾーン:交響曲第2番<讃歌>から
 すべてのもの、息あるものよ
 ~私は主を待ち焦がれました
*ベートーベン:ピアノソナタ第8番く悲愴>から第2楽章
レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」から
 ヴィリアの歌
ドボルザーク:歌劇「ルサルカ」から「月に寄せる歌」
*ショパン:ノクターン第17番口長調 作品62-1
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」からお聞きください、ご主人様
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より私が街を歩けば
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越谷達之助:初恋
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
聖歌:きよしこの夜
*ピアノ独奏


今年の5月にも、みなとみらいの大ホールでピアニストも同じ人でリサイタルを聴いた。
その時の方が一層かぶりつきだったが、今回も舞台は近い。声楽のリサイタルだものやはり小ホールが親近感があるし、没入もできる。

きれいな声だし、可愛らしいし、愛想いいし、歌手でなければいいのに…って変だが、歌手としてはやはり今回も疑問が残った。「第九」やオラトリオ・ミサ曲などの声楽付きオケ曲なら、おそらく、それに向いた発声をするのだけど、リサイタルの小品では、彼女の本来の歌いたいスタイルが出るのだろう。

その5月の感想の中の厳しい部分を再掲しておこう。


歌い方に独特の癖がある。
これまでは「第九」やオラトリオなどドイツものを中心に聴いてきたので、気付かなかったが、うんと近くで15曲も聴くと嫌でも森節が耳に付く。

フレーズの頭がポーンと出ない。
とても小さな声で始まり、半拍かそのまた半拍か遅れてぬ〜と声が出てくる。
そうでない歌い方も2曲くらいあったが、ほとんどが、さぐり歌いのような、歌い方で、これは気持ちが良くない。
こんな歌い方をするオペラ歌手は他に知らない。

それに、コテコテと飾りすぎる。歌の表情が濃厚すぎて違和感を覚えるのだ。もっと、フツーの歌い方で聴きたい。

♪2024-173/♪かなっくホール-09

2024年9月28日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第398回定期演奏会

2024-09-28 @みなとみらいホール



デニス・ラッセル・デイヴィス:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
滑川真希:ピアノ*

ドボルザーク:交響曲第7番ニ短調 Op.70
黛敏郎:饗宴
フィリップ・グラス(マイケル・リースマン編曲+カデンツァ):ピアノとオーケストラのための協奏曲 "
Mishima” *
---------------------
フィリップ・グラス:エチュード11番*




ドボ7から始まった!
いろんなオケで聴いているけど演奏の良し悪し(…好き嫌いと言うべきかも)のブレが大きい。
今日はオケが終始ざわついていた。

D.R.デイヴィスは過去3回読響ばかり。
現代音楽を得意とすると書いてあったが、今回の神奈川フィルとの共演で初めて現代音楽を聴いた。

後半は、日米の現代作品。2本とも初聴き。
これが良かったよ。
オケはドボ7の時と違って生き生きとしている。
アンサンブルの齟齬は気にならない(そういう音楽だから)。

ミニマル音楽ってちょいと疑問だけど、今日のPf協は耳に馴染みが良くて楽しめた。

Pfを独奏した滑川真希さんも初聴きだったが、むしろEncのグラスのPf曲で好感。


余談:真っ白の変わったドレスで、処刑場に望む隠れキリシタンみたい。おまけに裸足。Vnでは裸足の奏者は何人か経験しているが、Pfで裸足は初めてかも。

♪2024-132/♪みなとみらいホール-32

2024年9月27日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#25

2024-09-27 @すみだトリフォニーホール



久石譲:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
宮田大:チェロ*

ドボルザーク:チェロ協奏曲口短調 op. 104 B.191*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68
---------------------------
ドボルザーク:私にかまわないで〜4つの歌曲 Op.82 第1曲*
ドボルザーク:スラブ舞曲集から第10番 Op.72-2



久石譲氏の指揮は4回目。
最初に聴いたベト2本立ての印象は良くなかったけど、その後はむしろ好感を持って聴いている。
何度も聴いて耳馴染んでいる音楽に、ちょっと聴きなれないフレーズを発見したりして楽しい。

ただし、アンサンブルには難があったな。

さて、今回は、車中、総裁選の実況をスマホでみながらきたので、乗り換え駅を4つも通り過ぎて気がついた。

そんな訳で、着いた時はもう演奏が始まっており、楽章切れ目に3階右翼の立ち見席に案内してもらったが、とても落ち着いて聴けないのですぐ退場して終曲を待った。

すみとりでは1階以外で聴いたことがなかったが、3階も結構音圧もあり、宮田大のVcは朗々と聴こえた。

しかし、音は当然塊で聴こえるので、違和感が拭えない。

宮田のEnc曲から1階ど真ん中の自席に着いた。
やはり、こうでなくちゃと思ったよ。


2024-131/♪すみだトリフォニーホール-06

2024年9月19日木曜日

MINAMI バイオリン・リサイタル

2024-09-19 @王子ホール



MINAMI:バイオリン(吉田南)
大伏啓太:ピアノ

ドボルザーク:ソナチネト長調 Op.100,B.183
ヒンデミット:バイオリン・ソナタ変ホ長調 Op.11-1
コルンゴルト:組曲「から騒ぎ」Op.11
シベリウス:5つの小品 Op.81から
「マズルカ」「ロンディーノ」「ワルツ」
ベートーベン:バイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
------------------------
リヒャルト・ワーグナー:アルバムの綴りイ長調(ロマンス)
クライスラー:ドボルザークの主題による「スラブ幻想曲」






随分久しぶりの王子ホール。改修後は今日が初めて。
とても音がいいのに吃驚。
あんな見事なスタインウェイを聴いたのはこれまでなかったかも。雨上がりというのも功を奏したかもしれないのだけど。

Vnもストラディの魅力を発揮して、手指
腕が楽器と一体となって、奏者の息遣いも聴こえてくる感じ。こういうのが、「音を楽しむ」喜びだよ。

変わったプログラムでベト9番とシベの1曲以外は初聴きだったけど、音が美しいから、何でも気持ちよく聴けた。

♪2024-126/♪王子ホール-16