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2024年10月7日月曜日

東京都交響楽団 第1009回 定期演奏会Aシリーズ 【シェーンベルク&ホルスト生誕150年記念】

2024-10-07 @東京文化会館




ライアン・ウイグルスワース:指揮
東京都交響楽団
栗友会合唱団(女声合唱)**
北村朋幹:ピアノ*

シェーンベルク:5つの管弦楽曲 op.16
(1909年原典版[1922年改訂])
武満徹:アステリズム(1968)*
ホルスト:組曲「惑星」Op.32 **





シェーンベルク(ホルストも)生誕150年だそうで、彼の「5つの管弦楽曲」が演奏された。音楽はつまらなかったけど、片山杜秀の「表現主義」に関する解説が大いに腑に落ちて本日の収穫。

弦は16型。管打も大勢だ。初聴きだと思っていたが、2年前に東響で聴いていたよ。その時の感想では存外面白かったと書いているが、今日は乗れなかった。

大規模編成にも関わらず、全体を通しておとなしい音楽で、これじゃ室内オケの方が似合うのではないか、と思ったよ。
弦を60人揃える意味があるのか?

14型に落とした武満徹「アステリズム」は管弦楽曲の面白さが詰まっていた。アンサンブルも良かった。

最後の「惑星」は16型に戻って、まあ、華々しく楽しめた。高域弦は喧しいが。



海王星の女声ヴォカリーズは舞台裏で歌っていたらしいが、どこに隠れていたんだろう?
舞台の下手側面の茶色のスリットの中で歌っているように聴こえたし、指揮者もカーテンコールではその辺りを何度も手で指し示していたが、そもそもあそこって中にそんなスペースがあるとも思えないけどな。
とにかく、声が小さい。舞台上で歌えば良かったのに。あるいは、左右のバルコニーに2分して。

神奈川フィルがみなとみらいHならではの左右3階特設バルコニーで女声合唱を配置して演奏(2013年)した海王星が、過去聴いた中で一番だ。

♪2024-136/♪東京文化会館-08

2023年10月15日日曜日

ザッツ管弦楽団 第21回定期演奏会

2023-10-15 @ミューザ川崎シンフォニーホール



田部井剛:指揮
ザッツ管弦楽団
安藤ヨシヒロ:電子ピアノ*

ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68
ホルスト:組曲「惑星」作品32*
----アンコール-------------
エルガー:威風堂々第1番




ちょうど1週間前に同じミューザでアマオケ(東芝フィル)を聴いたが、このザッツ(Satz)管弦楽団もアマオケで東芝同様聴くのは初めて。
駒場高校オケの出身者が主体らしい。

ブラームスの「1番」にホルストの「惑星」という魅力的な大曲のプログラムに惹かれた。
弦14型の編成だが、アマオケにありがちな不揃いの編成で、標準形に比べるとビオラは3人、チェロは5人も多いが、少なすぎては支障が出るけど多いのは問題ないだろう…と思う。

今日の席は3Cの最前列中央。ここだと東芝の時にあえて選んだ4C最後列に比べずっと聴きやすい。1Fの第1列目から数えると26列目くらいに相当するが、そんなに舞台から離れていても音はクリア。迫力もある。

2曲とも出だしはとても良かったが、だんだんとざわついてきて、やっぱりアマオケの音になってゆく。それでブラームスの出来はイマイチの感じ。
しかし、「惑星」はもとより賑やかな音楽なので、少々のざわつきもあまり気にならなかった。管打も大規模だしチェレスタもオルガンもハープ2台も加わり、足らないのは最終曲の女性合唱だが、これも電子ピアノ(シンセサイザーかも)が代用した。ヴォカリーズだし、コレもアリだなと思った。

Encが東芝と同じく威風堂々1番!
こちらは小道具を使って見た目にも賑やか。

♪2023-173/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-25

2021年9月10日金曜日

ランチタイムコンサート オルガンデュオ 木星がもたらすもの~快楽・夢と神秘の世界~

2021-09-10 @ミューザ川崎シンフォニーホール


三原麻里:オルガン◇
原田真侑:オルガン◆

ホルスト(河野和雄編曲):組曲『惑星』から「木星」◇◆
ラングレ:フェット(祭)◆
ヴィエルヌ:夜の星◇
サン=サーンス:死の舞踏◇◆
コープランド:「アパラチアの春」から◇◆
 1非常に遅く/2速く/7穏やかに、流れるように/8中くらいの速さで、とても穏やかに


オルガン独奏と連弾。

全く初めて聴く作曲家(ラングレ、ヴィエルヌ)もあり。


〜快楽・夢と神秘の世界〜のうち「夢」の世界には易々と入ってゆけたが「快楽」も「神秘」も感じないままに終わってしまった。


「木星」や「死の舞踏」のように馴染んでいる曲ではどうしても原曲と比べて物足りなさを感じ、5千本超のパイプを持つ日本有数の大オルガンならもっと変化に富んだ音色を作れないものだろうかと思いつつ、J.S.バッハの曲のような壮大な響とかお尻が震えるような轟音とかを待っていたのだが、ちょっと軽かったなあ。


会員料金450円で文句言っているよ!

ま、昼時にはこんな感じでいいのかもしれないけど。


♪2021-092/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-29

2019年11月28日木曜日

みなとみらいクラシック・マチネ~名手と楽しむヨコハマの午後〜 2台ピアノ/2つの個性・感性が織りなす音楽

2019-11-28 @みなとみらいホール


金子三勇士、中野翔太:ピアノ*

【第1部】
ドビュッシー(デュティユー編曲):月の光*
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタニ長調 K.448*
リスト:ラ・カンパネラ(金子三勇士ソロ)
ミヨー:スカラムーシュ*

【第2部】
ラヴェル:水の戯れ(中野翔太ソロ)
ドビュッシー:小組曲*
ホルスト:組曲「惑星」より”木星”*
ラヴェル:ラ・ヴァルス(連弾)
-------------------
チャイコフスキー :「くるみ割り人形」から”こんぺいとうの踊り”
*2台のピアノによる演奏

クラシック・マチネーシリーズ。
雨の日のホールは良く鳴る…法則?が当たって、今日のピアノ2台の音の輝きは見事なものだった。
まずは、その響の美しさに大満足。
そしてソロ・デュエット・連弾によるピアニスティックな作品の面白さの再発見の連続は楽しい!

金子のソロ・闘うカンパネラに圧倒され、中野のソロはホンに水の戯れの面白さ。木星も面白かったが、何といってもドビュッシー小組曲とラヴェルのラ・ヴァルスに刮目した。
いずれも管弦楽でよく聴くが、ピアノ・デュオや連弾によってそれらの音楽の本当の姿に初めて触れた感じ。

2人のMCも和気藹々で楽し。

♪2019-188/♪みなとみらいホール-53

2018年1月27日土曜日

N響第1878回 定期公演 Aプログラム

2018-01-27 @みなとみらいホール


ピーター・ウンジャン:指揮
NHK交響楽団
弦楽四重奏*:セント・ローレンス弦楽四重奏団
女性合唱**:新国立劇場合唱団

ベートーベン:「エグモント」序曲
ジョン・アダムズ:アブソリュート・ジェスト(2011)*[日本初演]
ホルスト:組曲「惑星」作品32**

管の第一声はショボかったが続く弦のTuttiが厚い「エグモント序曲」。
ジョン・アダムズの日本初演作品はSQを独奏群にした協奏曲風。ベートーベン交響曲の断片を集めて面白い。
白眉は「惑星」。華やかな管弦楽技法に彩られた英国民謡風の美しい旋律と重厚な迫力。ま、この音楽はどこのオケが演ってもそれなりに楽しめるが、特別な意味でこれまでに聴いた中で印象深いのは2013年10月に神奈川フィル@みなとみらいホールでの演奏だ。

第7曲(最終曲)「神秘の神、海王星」では女声合唱(ヴォカリーズ)が入る。そして誠に神秘的に全曲を終えるのだが、その合唱団が舞台両端の上層部(客席のない3RA、3LAに相当するバルコニー)に位置して歌った。それはもう本当に天上界から降りてくる音楽そのものだった。とても感動的だった。

しかるに、今日のN響の演奏では合唱団は舞台裏に配置されて、靄がかかったようなコーラスだった。そもそもホルスとは女声合唱を舞台外に置くように指定しているらしい。これまでもバルコニーや舞台袖などに置かれるのを聴いたが、舞台後ろは初めてで、やはり声の通りが悪い。せめてオルガンステージで配置できなかったろうか。今日の「惑星」のオルガンはコンソールを舞台においての演奏だったのでオルガンスペースは十分空いていた。あるいは、3階席の後ろの方は自由席なので、ここを使う手もあった。
高い場所から降りてくる女性コーラスをクリアな音で聴きたかった。

♪2018-011/♪NHKホール-01

2017年7月29日土曜日

フェスタサマーミューザ2017 NHK交響楽団 ≪プリンセス・オン・クラシックス≫

2017-07-29 @ミューザ川崎シンフォニーホール


渡邊一正:指揮
NHK交響楽団
司会:平井理央
歌唱:新妻聖子、津田英佑

ディズニー:ファンタズミック!ーメイン・テーマ
チャイコフスキー:「眠りの森の美女」作品66から<ワルツ>
すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」から<序曲のマーチ、王宮のトランペット、愛の旋律、戦火を交えて〜不死身の敵に挑む、結婚ワルツ>
ディズニー:ファンテリュージョン!
「アラジン」から<ア・ホール・ニュー・ワールド>(新妻、津田)
シルヴェスター・リーヴァイ:ミュージカル「エリザベート」から<私だけに>(新妻聖子)
J.ウィリアムズ:雅の鐘
ホルスト:組曲「惑星」作品32から<木星>
-------------
アンコール
メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」から<結婚行進曲>

N響をミューザで聴く機会は、このフェスタサマーミューザだけかな。
居ながらにして首都圏のプロオーケストラを日替わりで、かつ、リーズナブルな料金で聴けるのはこの夏の祭典だけで、ありがたいことだ。ただし、N響について、つまらないのは、いつも正統派のクラシック音楽を取り上げず、映画やミュージカル、さらに最近ではゲーム音楽などを中心にプログラムが編成される事だ。まあ、夏休みの時期だしたまにはいいかとも思うけど、他の在京オケ(アンサンブル金沢の特別参加もあったが)が堂々たるクラシックを取り上げるのに比べて些かさびしい。

今日は、「プリンセス・オン・クラシック」という副題で、ディズニー映画、ゲームなどに登場するプリンセスにちなんだ音楽が中心だったが、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」の「ワルツ」とプリンセスにはこじつけっぽいホルスト「惑星」から「木星」の2曲を除いてはまったく馴染みがなかった。

歌もあって、新妻聖子と津田英佑がマイクを握ったが、1曲はデュエット、もう1曲は新妻のソロだ。せっかく2人を登場させるなら、「アナ雪」のナンバーも聴きたかったよ。…でも、アナ雪は一昨年の「N響ホットコンサート」でやったか…。


会場に入って舞台上の配置を見た時、まるでマーラーの大曲でもやるのかと思わせるような大編成だった。コンバスが8本寝かせてあるし、ティンパニーは2組。グランドピアノにチェレスタ、シロフォン、ビブラフォン、鐘など多種多様な鍵盤楽器に打楽器。全曲がこの特大編成という訳ではではないにしても、相当豪華なオーケストレーションが期待できる。

そして、大音量と多彩な響きという点ではまさしく期待に応えてくれた。
圧倒的に知らない曲ばかりだけど、全プログラムに共通しているのが「プリンセス」というより、ファンファーレだ。どの曲も全てに金管がけたゝましく咆哮し、それに負けじと大規模な弦楽合奏が対抗して豪快なものだった。

N響の真の実力を時々知らされる身には、真価には程遠く、浅く仕上げた音楽だなと思いながら聴いていたが、初めてN響のナマに接した子供達には良い思い出になったろうな。

♪2017-130/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-19

2015年10月28日水曜日

みなとみらいクラシック・クルーズvol.71 女性演奏家が奏でる華麗なアンサンブル、時代を越えた名曲

2015-10-28 @みなとみらいホール


清水真弓(トロンボーン)T
秦貴美子(ソプラノ)S
三浦はつみ(オルガン)O

~華やかな響き~
A.ロイド・ウェッバー:「オペラ座の怪人」より…TO
A.ドボルザーク:「ルサルカ」より"月に寄せる歌"
G.ホルスト:トロンボーンとオルガンのための二重奏曲…TO
J.プッチーニ:「トスカ」より"歌に生き、愛に生き"…SO
F.ラーベ:バスタ…T
J.プッチーニ:「ラ・ボエーム」より"私が街を歩けば"
L.バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より"トゥナイト"
--------------------------
アンコール
フランチェスコ・サルトーリ:Time to say good by

…無印はTSO


パイプオルガン、トロンボーン、声楽(ソプラノ)という変わった組合わせ。

一人ひとりはとても達者で、トロンボーンの音量もソプラノの声量もびっくりするくらい豊かで、大きなホールに轟き渡っていたとはいえ、パイプオルガンの本気には勝てない。
また、各パートの音の混じりあいに格別の味わいがないので、このアンサンブルには終始違和感が付き纏った。

オペラ座の怪人の序曲はオリジナルもパイプオルガンの強力なメロディで始まるが、それをナマで聴けたのは良かった。
ただ、後が続かない。オルガンだけで迫力出すとトロンボーンや声楽が霞んでしまうからだろうけど。
この編成ではどう編曲しても妙味は出ないだろうな、と最初に思ってしまったので最後までネガティヴな受け止め方になってしまったのかもしれないけど。

蛇足ながら、「女性演奏家が奏でる」というコピーは時代遅れではないか。
女性だからといって華麗という訳でもないだろうし。



♪2015-107/♪みなとみらいホール-31

2015年7月25日土曜日

読売日本交響楽団第81回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2015-07-25 @みなとみらいホール



デニス・ラッセル・デイヴィス:指揮
ダニエル・ゲーデ (Vn)
グスタフ・リヴィニウス (Vc) 
東京少年少女合唱隊 (Cho)
読売日本交響楽団

ブラームス:VnとVcのための二重協奏曲
ホルスト:組曲「惑星」



ブラームスのダブルコンチェルトは、1週間ほど前にN響、樫本大進、クラウディオ・ボルケスで聴いたが、彼らの演奏は多分素晴らしいものだったと思うけど、NHKホールの(誤って購入した)最前列という過酷な環境ではまったく音楽が聴こえてこず、大いに不満だった。

そこで、今日こそは完璧なブラームスを聴きたいと楽しみに出かけた。

ソリストの2人については初耳の初聴きだった。
いや、厳密には、バイオリンのダニエル・ゲーデ という人は読響のコンサートマスターなので、何度か聴いているはずだが(読響のコンマスは5人)、ソリストとして聴くのは初めてだと思う。

チェリストはチャイコフスキーコンクールで1位になった人だそうで、まあ、このレベルのうまい下手は分からない。いや、確実にみんなうまい。

室内楽を別にすれば、ブラームスで納得・満足できたのは昨年11月のN響で聴いた交響曲第1番まで遡らなければならない。
本格的なブラームスに渇望していた気がする。

そして今日のダブルコンチェルトは正に干天の慈雨だった。
ブラームスの抑制されたロマンティックな情感の発露を堪能できた。読響の腕もあり、定期ならではの常席で聴く安心感もあった。

聴き馴染んだ曲だけど、改めて第2楽章の冒頭のメロディがソロバイオリンとソロチェロのユニゾンであり、弦楽器もほぼユニゾンで歌っているということに気がついた。このメロディが素朴な良い味わいだ。第1楽章も第3楽章も結構激情が渦巻いている中でしばしの憩いのようだ。


ホルストの「惑星」。
ブラームスを演奏した規模は70名前後だったろうか。これでも十分大編成だが「惑星」ではオルガン入りの4管編成という100名規模の大オーケストラになった。
しかも最終曲「海王星:神秘の神」では合唱まで加わるという華やかさ。オーケストラの醍醐味を味わえる作品だ。
いつ聴いても、どこの演奏でも、十分満足が得られる

しかし、今回の一つ難点を上げれば、コーラスだ。
ホルストは女声合唱によるヴォカリーズを書いたのだが、この日の演奏では、児童合唱だった。それはまあ大した問題ではなかったかもしれない。問題は、合唱団を舞台片袖に配したことだ。

これでは客席に十分声が届かない。その程度の音量でいいという判断だったのだろうけど、これはちょいと残念だった。袖に置くならせめて両袖に配置してほしかった。

以前同じみなとみらいホールで神奈川フィルの「惑星」を聴いたが、この時は舞台袖の上に当たる3階の左右両方のバルコニーに女声合唱を配置していた。
彼女たちのヴォカリーズはまるで天上から降り注ぐように舞台空間を満たして本当に「神秘」だった。


♪2015-69/♪みなとみらいホール-22

2014年11月8日土曜日

平成26年演奏とドリルの祭典

2014-11-08 @県民ホール


山梨県警察音楽隊
静岡県警察音楽隊
横浜市消防音楽隊
神奈川県庁合唱団
横浜市立みなと総合高校
吹奏楽部・チアダンス部
神奈川県警察音楽隊
神奈川県庁合唱団

イン・ザ・ストーン(神奈川県警音楽隊)
レッツ・エンジョイ・シズオカ2014(静岡県警音楽隊)
Let'March'n2014(山梨県警音楽隊)
GO!STEPPERS!(横浜市立みなと総合高校チアダンス部)
Brightration2014(横浜市消防音楽隊)
ベイ・サウンズ・ヨコハマ(神奈川県警音楽隊)
------合同演奏------
ホルスト:組曲「惑星」から「木星」
E・モリコーネ:「ニュー・シネマ・パラダイス」
Mr.インクレディブル
JOY!!(みなと総合高校チアダンス部)
LET IT GO(with 神奈川県警カラーガード)
花は咲く(県庁合唱団)


県警音楽隊や横浜市消防音楽隊が毎年県民ホールで定期演奏会をやっているのは承知していたし、他の行事とバッティングせず、応募が当選すればいつも聴きに行っていたが、今日の催しは「演奏とドリルの祭典」という変わったタイトルで、神奈川県警が主体だけれど、近隣の警察音楽隊などが賛助出演するという形だった。
こういうスタイルの演奏会があったとは知らなかった。
少なくともここ数年は開催されているらしい。もっとも、出演団体は同じではないようだ。顔ぶれを見るとどういう基準で編成されているのか分からない。各県警が持ち回りで開催しているのだろうか。

「県のたより」の行事欄に小さく出ているだけだから忙しい人は読み飛ばすだろう。往復はがきで応募して、当選した次第。
約2500人収容の大ホールが目一杯の観客を飲み込んでいた。

横浜は我が国の吹奏楽発祥の地だそうな。まあ、たいていの近代文明は港ヨコハマが受け入れたのだけど。
そして、警察音楽隊というのも神奈川県を以って嚆矢とするらしい。


二部構成の第一部は各音楽隊とそれぞれのカラーガード(各警察)、ポートエンジェルス119(消防)とが組んだドリル演奏*が披露された。みなと総合高校からはチアダンス部が登場した。

*Marching Drill⇒吹奏楽バンドが行う、曲を演奏しながら、様々な図形を作るように行進する演目


ピチピチギャル(でもないかも…)が見せてくれる機敏で華麗なダンスは目の保養。

ただ、ポートエンジェルスだけは趣向が変わっている。
数年前に初めてその演技を見た時、9人?が日頃の厳しい訓練の賜物だろう、あまりに正確な動きをするのに仰天・感動したものだが、今回、機械のような完全同期された動きは、メリハリ効きすぎで優雅さに欠けるというか、コワイなあ…、と他の団体のドリルを見ながら思ったことである(でも、お嬢さん方がここまで自分を鍛え上げている姿には思わず襟を正される。)。

山梨県警音楽隊は小編成ながら映画音楽メドレーで、1曲だけ分からなかったけど他は全部観ている、知っている映画の音楽で楽しかった。

静岡県警はケイサツともおもえぬコミカルな演出があって、これも楽しませてくれた。

とはいえ、地元贔屓ではないが、やはり、神奈川県警と横浜市消防音楽隊は一頭地抜きん出ていたように思う。


第二部は合同演奏で124名が舞台に並んだ。
こんな大規模な吹奏楽を聴くのは初めてのことだ。
大迫力で演奏も実に巧い。ソロをとる隊員などまるでプロだ。いや、専務隊なら音楽のプロと言っていい。きっと暇な時にクラブなどでアルバイトしているんじゃないかと思ったよ(根拠ありません。あまりに巧いので)。

最後はなぜか県庁合唱団も登場して「花は咲く」を歌ったが、しみじみ良い曲だなと思った。
来年も「県のたより」を見逃さないようにして応募しなくちゃ。


♪2014-101/♪県民ホール-02