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2018年7月2日月曜日

国立演芸場7月上席〜真打昇進披露公演〜

2018-07-02@国立演芸場


落語      橘ノ双葉⇒皿屋敷
落語      三遊亭遊馬⇒牛ほめ
コント   コント青年団
講談      神田陽子⇒椿姫
落語      三遊亭遊三⇒ぱぴぷ
   ― 仲入り ―
真打昇進披露口上
落語      桂伸治⇒ちりとてちん
講談      神田紅⇒お富与三郎
曲芸      ボンボンブラザース
講談      神田蘭⇒三代目澤村田之助とヘボン先生

16時過ぎにはねて演芸場を出た時にApple Watchに日経新聞の通知を着信したら、桂歌丸の訃報だった。

今月上席は歌丸が会長を努めていた落語芸術協会の公演だ。な訳で、今日の出演者の中にはいつものように歌丸会長をネタに笑いを取るものも居たが、楽屋にはまだ知らせが届いていなかったのだろう。

決して名人といった雰囲気はなかったけど、やせ衰えた骨川筋右衛門の体躯から驚くほど大きく楷書のような明瞭な話しぶりで、わざとらしさのない雰囲気の良い笑いをたくさん聴かせてくれた。
国立演芸場の4月中席(11日〜20日)を15日まで務めたのが最後の舞台だったそうだ。僕はその超満員の初日に聴いた。45分も要する大作「小間物屋政談」を酸素吸入をしながら演じたが、少し元気がなかったのは間違いない。まずは合掌。

この日は、落語芸術協会(と東京講談協会)の主催による真打ち昇進披露公演だった。真打ちに昇進したのは、講談師の神田蘭だ。そういう次第で、今日は懇談の出番がいつになく多かった。
神田陽子、(蘭の師匠である)神田紅そして初めてトリを務める神田蘭。講談師は今や女性の方が多いそうだが、国立演芸場で見る限りは、いずれもそこそこの器量良しだ。そうでなければこの寄席という基本的には男社会で、すんなり上がって行けないのかどうか…。特に、神田蘭を見たのも聴いたのも初めてだったが、びっくりするくらいの美形だ。しかし、どうもお客あしらいに難があり、僕は好感を持てなかった。

今日の出し物で、一番はコント青年団。いつも同じような話だけど、おかしい。落語では桂伸治の「ちりとてちん」がまずまずのできだったな。噺というより、表情の演技がおかしい。


♪2018-077/♪国立演芸場-10

2016年12月8日木曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度12月上席

2016-12-08 @国立演芸場


落語  桂馬ん次⇒転失気
落語  桂宮治⇒棒鱈
落語  春風亭小柳⇒新聞記事
落語  三笑亭可龍⇒宗論
コント   コントD51
落語  桂伸治⇒寝床
   ― 仲入り―
講談  神田紅⇒南部坂雪の別れ
落語  桂歌蔵⇒長短
奇術  マジックジェミー
落語  三笑亭可楽⇒尻餅

本日の収穫は神田紅の講談。
12月ということで、忠臣蔵の物語から「南部坂雪の別れ」。
大石内蔵助が内匠頭の妻瑤泉院に討ち入り決行目前に最後の別れに訪問する話だ。
ここで蔵之介は間者の耳目を恐れて偽りの仕官話で瑤泉院を失望させ、怒らせてしまうが、瑤泉院の側で仕える女性に旅日記と称して託した巻物が、その夜吉良側の間者によって盗まれそうになったことから、それが討ち入りに参加する義士たちの連判状であったことが分かり、瑤泉院は自分の短慮を詫び、蔵之介に感謝する。
講談としての聴きどころは、瑤泉院が側女に義士の名前を全員読ませるところだ。もちろん講釈師は完全に暗記していてよどみなく四十七士の名前が出てくるのに、話の内容とは別に感激してしまう。

なんだか、歳のせいか、昔は斜に構えていた忠臣蔵の物語が、やけに胸を熱くさせる。


2016-172/♪国立演芸場-16