2016-12-08 @国立演芸場
落語 桂馬ん次⇒転失気
落語 桂宮治⇒棒鱈
落語 春風亭小柳⇒新聞記事
落語 三笑亭可龍⇒宗論
コント コントD51
― 仲入り―
講談 神田紅⇒南部坂雪の別れ
落語 桂歌蔵⇒長短
奇術 マジックジェミー
落語 三笑亭可楽⇒尻餅
本日の収穫は神田紅の講談。
12月ということで、忠臣蔵の物語から「南部坂雪の別れ」。
大石内蔵助が内匠頭の妻瑤泉院に討ち入り決行目前に最後の別れに訪問する話だ。
ここで蔵之介は間者の耳目を恐れて偽りの仕官話で瑤泉院を失望させ、怒らせてしまうが、瑤泉院の側で仕える女性に旅日記と称して託した巻物が、その夜吉良側の間者によって盗まれそうになったことから、それが討ち入りに参加する義士たちの連判状であったことが分かり、瑤泉院は自分の短慮を詫び、蔵之介に感謝する。
講談としての聴きどころは、瑤泉院が側女に義士の名前を全員読ませるところだ。もちろん講釈師は完全に暗記していてよどみなく四十七士の名前が出てくるのに、話の内容とは別に感激してしまう。
なんだか、歳のせいか、昔は斜に構えていた忠臣蔵の物語が、やけに胸を熱くさせる。
2016-172/♪国立演芸場-16