2016-12-14 @サントリーホール
ヤクブ・フルシャ:指揮
東京都交響楽団
ヨゼフ・シュパチェク:バイオリン*
ドボルザーク:バイオリン協奏曲 イ短調 op.53 B.108*
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 《巨人》
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アンコール
イザイ:無伴奏バイオリン・ソナタ第2番から第4楽章*
指揮のヤクブ・フルシャは都響の首席客演指揮者だが、これまで聴いたことがなかった(?)。まだ35歳だが、5年前(2011年)の『グラモフォン』誌で、「大指揮者になりそうな10人の若手指揮者」のうちの1人に選ばれたそうだ。
バイオリン独奏のヨゼフ・シュパチェクも初めて。こちらは30歳。
ドボルザークはまずまず。
むしろ、アンコールに弾いたイザイの無伴奏が超絶技巧で素晴らしかった。
大いなる楽しみは「巨人」だったのだけど、冒頭からテンポが遅いと感じて、最後までもうちょっと早めに頼むと思いながら聴いていた。そう思って聴いているとなかなか音楽に没入できないし、終楽章の盛り上がりも今ひとつカタルシスに欠けた。
終わるや否や時計を見たら、演奏時間は約55分で、決して長くはない。帰宅後手持ちCDの4種類の「巨人」を調べたらいずれも54分から58分で、こうなるとヤクブ・フルシャのテンポ設定は当を得たものだったのかもしれない。
都響のアンサンブルにはたいてい満足しているのに、この日の響はしっくり来なかったのはどうしてだろう。金管に珍しくミスがあった。でもそれは大勢に影響しない。
何か、わが心のうちに心配事でもあったのかなあ、と自分で自分の心配事を心配してみたがこれといったものも見当たらず。そういう日もあるか、ということにしておこう。
♪2016-176/♪サントリーホール-13