2016-12-16 @みなとみらいホール
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
アンドレ・アンリ:トランペット*
ミヨー:バレエ音楽「世界の創造」Op.81
シェーヌ:トランペット協奏曲第1番*
ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牡牛」Op.58
ドビュッシー:交響詩「海」
ラヴェル:ボレロ
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アンコール
ドリーブ:歌劇「ラクメ」から”若いインドの娘はどこへ(鐘の歌)”*
トランペットのソリスト、アンドレ・アンリもフランス人。
ミヨーなんて作曲家は名前を知っているだけ。多分、これまで聴いたこともないと思う。
ショーヌに至っては名前さえ初聞きだ。
前半は退屈するだろうと思ったが、これが存外楽しめた。
ふたりとも現代の作曲家でミヨーは1974年に亡くなっているがショーヌは今年の6月(つまり半年前)になくなったばかりの同時代人だ。
ミヨーの2曲。
「世界の創造」は調性を持った親しみやすい音楽で前半はスローバラード風。後半はちょっと行進曲風になったかと思うとすぐジャズぽくなる。ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」のような雰囲気を持った曲だ。
「屋根の上の牡牛」もまったく軽音楽のようだ。
しかし、13回繰り返す変奏はその過程で短調になったり長調になったりしながら全部の調性を網羅するようにできているそうだ。聴いていてはその工夫は聴き取れないけど。ま、気楽な音楽だ。
そんな訳で、高いハードルだと思っていた前半が楽しめたので、あとは好きな曲が揃った。
交響詩「海」も「ボレロ」も派手なオーケストレーションが売り物だが、神奈川フィルの熱演にパスカル・ヴェロも満足できたのではないだろうか。
♪2016-177/♪みなとみらいホール-47