2016-12-10 @東京芸術劇場大ホール
田中良和:指揮(東邦)
東邦音楽大学管弦楽団
ベートーベン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
井上道義:指揮(洗足)
洗足学園音楽大学管弦楽団
洗足学園音楽大学管弦楽団
グローフェ:「グランド・キャニオン」組曲
全部で4回にわたって開催された在京音大オケによる「オーケストラフェスティバル」の最終回だった。
前回は11月23日にミューザで桐朋と昭和を聴いたが、今回は芸術劇場で東邦と洗足だ。
毎回、指揮者はプロが担当している。
少なくとも4つ聴いたがどこのオケが巧いとかは分からない。いや、どこも凄くレベルが高くてプロのオケとさほど変わらないのではないかと思った。
ただ、東邦が演奏した「英雄」はオケの規模が中規模で、「英雄」を演奏するにふさわしい規模なのだろうが、”フェスティバル”で取り上げるにはやや地味すぎた。
後から登場した洗足はグローフェの「グランド・キャニオン」だったので、オケの規模が大きい。それに管打楽器が多彩だ。ウィンド・マシンや名前は知らないが、畳1畳ほどもある鋼の薄板なども繰り出して広い芸術劇場の舞台も一杯になった。
「グランド・キャニオン」組曲を全曲(全5曲)ナマで聴くのは初めてだったが、音楽も派手で”フェスティバル”にふさわしかった。
しかも、指揮者が井上道義というお祭り男みたいな派手なパフォーマーだ。圧倒的に盛り上がった。
芸術劇場は、これまでに読響の定期(の振替)で何度か経験があるが、この日初めて気がついた。いや、これまでもなんとなく音響に不満を感じていたのだけど、今回は席が舞台に近かったせいもあって、その原因の一つに思い至った。
それは、オケの音が舞台上でぐるぐる回って、客席の方に飛び出す割合が低いのではないか…と素人の大胆な仮説。ヌケが悪いと言うべきだろうか。
勘違いをしているのかもしれないけど、また、聴く機会があるだろうからこの仮説(舞台上でぐるぐる周り)が正しいかどうか確かめてみようと思う。
♪2016-173/♪東京芸術劇場大ホール-3