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2026年5月9日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第417回横浜定期演奏会

2026-05-09 @みなとみらいホール



小林研一郎:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
小山実稚恵:ピアノ*


ベートーベン:(エグモント)序曲 op.84
ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37*
ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番(皇帝)変ホ長調op.73*
-----------------------
アイルランド民謡 :ダニー・ボーイ(弦楽合奏)+ピアノ*






ギリギリに出かけたので、舞台にはまだオケは入っていなかったけど1曲目は既に座っている人には気分悪いだろうから、2曲目から入ろうと思ったが、お姉さんが、まだ入れますよどうぞ、と言うので、ふら〜っと入ってしまった。

しかし、エグモントの冒頭のユニゾンとそれに続く弦の強勢を聴いて、やっぱり1曲目をパスしないで良かった!と思ったよ。近年の日フィルのアンサンブルのきれいなこと。みなとみらいホールという場所の良さも手伝っているが、実に美しい。
初め良ければ…最後まで満足だったよ。

2-3曲目は小山実稚恵を迎えてベートーベンPf協が2曲(3-5番)というめずらしいプログラムだったが、いずれも好感を以て聴いた。

時に、独自色を発揮するコバケン先生も、今日はとてもオーソドックスで滞りなくつつがなく安心して楽しめた。

♪2026-050/♪みなとみらいホール-11

2026年4月17日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#38

2026-04-17 @すみだトリフォニーホール



アルマ・ドイチャー:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
中原梨衣紗:バイオリン*

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲 K. 492
モーツァルト:バイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」 K.219*
ベートーべン:交響曲第7番イ長調 op. 92
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クライスラー:レチタティーヴォとスケルツオ*
アルマ・ドイチャー:Waltz of the Sirens




初聴きの若手女性指揮者、アルマ・ドイチャー。
2月に21歳になったばかり!

楽器も作曲も多彩に多才。

冒頭の「フィガロ序曲」がUPテンポで、オケが付いて行っていないんじゃないか、と心配したくらいだけど、まあ無事に収まった。

白眉はメインの「ベト7」だ。終始疾走するだけではなく、メリハリの良さが嫌味にならない…そんな次元を超えた、新しい世界を開いて見せてくれた。
オケも尋常ならぬ集中力で熱演・力演した。

この人の指揮で、ベートーベンの奇数番を全部聴いてみたくなったよ。恐るべき才能と言っていいのではないかなぁ。


Vn協独奏は中原梨衣紗…3年半前に全学音コン中学生1位で聴いていたよ。今、高校3年生。輝かしいコンクール入賞歴だけど、チラシの写真でも分かるが、表情が乏しい。ほとんど能面で弾き、終わってようやく笑顔が出たが、もうちょっと愛想良くしてくれなくちゃ共感できないよ。将来、大化けするかもしれないけど…。

2026-042/♪すみだトリフォニーホール-04

2024年9月4日水曜日

東京都交響楽団 第1007回 定期演奏会Aシリーズ

2024-09-04 @東京文化会館



大野和士:指揮
東京都交響楽団
ポール・ルイス:ピアノ*

【ブルックナー生誕200年記念】

ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37*
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107(ノヴァーク版)
------------------------------
シューベルト:ピアノソナタ第21番 D960 から第3楽章*




この日は、マチネの神奈川フィル・アンサンブルが上出来で、気分よくソワレの都響に臨んだ。
そのせいもあって、ポール・ルイスが弾くベトPf協3番が不思議なくらい心に染み込んでくる。

Pルイスの演奏は、5年前に東響でベト2番を聴いているが、その時はこんなに興味深くは聴けなかった。
ベト3番がこんなに名曲だったのか、と今更にして、思いも新たに。

ただ、文化会館にしては珍しくPfの響は良くなかった。
籠った感じ。
第3楽章の素晴らしい出だしがモヤモヤして残念だった。

Encもとても良い選曲で、前に聴いた時もEncはシューベルトだったな。

後半は、この日が200歳の誕生日のブル7。
都響の演奏はとても良かった。

でも、ブルックナーは何度聴いても好きになれない。
この日はそれでも聴き入った方だけど、どこがいいのだろうね?

音楽的に(これが最重要だが!)つまらなさは、だんだん確信に変わってゆく。

♪2024-118/♪東京文化会館-07

2023年10月20日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#18

2023-10-20 @すみだトリフォニーホール



鈴木秀美:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」op.26 
シューベルト:交響曲第7番ロ短調 D.759「未完成」
ベートーベン:交響曲第6番ヘ長調 op.68「田園」





鈴木秀美といえば、14年に神奈川フィルを指揮したベートーベン「運命」が、J・ノセダのN響「運命」と同じくらいインパクトを与えてくれた。

その後も彼の指揮を何度も聴いているが、圧倒的にベートーベンが多く、今回も、たぶん研究が行き届いた成果の発表なのだろう。

それにしては、あの疾走する「運命」とはだいぶ雰囲気の異なる穏やかな「田園」だった。もちろんそもそもの音楽の違いからから「田園」が疾走してどうするか、ということだけど、何か、ここが秀美印、と言ったものを感じたかった。

それは発揮されていたけど、僕が聴き落としたのかも知れない。

2023-179/♪すみだトリフォニーホール-07

2022年7月3日日曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第379回横浜定期演奏会

2022-07-02 @県民ホール


広上淳一:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
福間洸太朗:ピアノ*

ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58*
ベートーベン:交響曲第6番《田園》ヘ長調 op.68
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レヴィッキ:魅惑の妖精*
シューベルト:音楽劇「ロザムンデ」間奏曲



ベートーベンが2本。王道のプログラム。
こういう弦が主体の響は気持ちが安らぐよ。
必要に応じて適切な管・打が付加される。ハンマーなんて登場しない。

ピアノ協奏曲第4番は、今年代打で登場した小林愛実+都響が実に好印象だったが、その後、広瀬悦子+東響五重奏でその真価に触れた思いがした。

全曲魅力的だけど、特に第2楽章のピアノとオケの対話の妙。ピアノ・ソロのアタッカに繋がるスリリングな抒情が堪らない。

独奏の福間君は、最近あまり見かけない燕尾服で臨んだ。
気合十分だったが、奈辺に原因があるのか分からないがテンポの合わない部分も僅かに。誠に惜しい。

「田園」で日フィルの弦5部は一層快調に。
弦の重厚な響きを楽しんだ。

珍しくオケのアンコールも。
しかし、これは余分だったな。あまりリハに時間をかけなかったか、それまでの弦の透明感が最後に来てもやもやっとなってしまった。

余談ながら、広上センセの後頭部を見ながら、金子信雄にクリソツだと発見。

♪2022-095/♪県民ホール-09

2022年6月22日水曜日

音楽堂アフタヌーンコンサート2022前期 「実力派カルテットへの誘い」 ウェールズ弦楽四重奏団

2022-06-22 @県立音楽堂


ウェールズ弦楽四重奏団
 﨑谷直人:Vn1
 三原久遠:Vn2
 横溝耕一:Va
 富岡廉太郎:Vc

モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 K.421
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ベートーベン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」op.74
----アンコール----
ベートーベン:弦楽四重奏曲第5番 op.18-5 から第2楽章




神奈川フィルのコンマスでもある﨑谷を始め、各人個別の活動に接しているが、四重奏団としては初聴き。

リゲティ以外のモーツァルト・ベートーベン作品は有名で馴染みの、聴くのが楽しみなものばかり。

が、偉く慎重な演奏で、とてもアンサンブルの調和に神経を注いでいるのが分かる。

その分、即興性というか、ドライブ感が味わえなくて、きれいだけどつまらない。

多分、四重奏団としての更なる高みを目指している過程なのだろう。
求道者のようなアプローチに、凡人はついていけなかった。

♪2022-091/♪神奈川県立音楽堂-06

2022年6月17日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#8

 2022-06-17 @すみだトリフォニーホール



キンボー・イシイ:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

周防亮介:バイオリン*

ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調 op. 61*
吉松隆:鳥は静かに… op.72
吉松隆:交響曲第6番「鳥と天使たち」 op. 113
-------------------
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第2番から「サラバンド」*


新日フィルは、3日前にデュトワの指揮で見事な演奏を聴いたので、今回はそこそこであれば良し、と構えていたが、これがどうして。デュトワの余後効か弦の響きがとても感じ良くて3曲とも楽しめた。


独奏バイオリンの周防(すほう)亮介は2度目だったが、今回も、少し、表現に独自性を感じた。聴きなれない節回しというか、呼吸点の違いなのかな。だからと言って、嫌味な訳でもないけど。

何より好ましいのは、音が実に明瞭で大きい。オケに埋もれるような場面はなく、はっきりと独奏Vnの動きを感じた。


吉松隆の2曲はいずれも初聴きだが、分かり易いのがいい。「現代音楽撲滅運動」を主唱し調性音楽を貫いているというのは本当かどうか知らないが、調性の中で現代にも通ずる大きな仕事を期待したいね。まあ、既に多くの大先達がやり尽くしている分野でもあるので、気を衒わずに、調性音楽を作るのがむしろ難しいのだろう。

しかし、たとえば、音を出さない音楽なんぞそれこそ《撲滅》したいところだ。

♪2022-088/♪すみだトリフォニーホール-06

2022年6月13日月曜日

東京都交響楽団 第953回 定期演奏会Aシリーズ

2022-06-13 @東京文化会館



小泉和裕:指揮
東京都交響楽団

メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ短調 op.107 《宗教改革》
ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調 op.55 《英雄》


メンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」は滅多に聴けない。滅多に聴けないのを聴けたのが良かったが、好みで言えば、もう少しテンポ良くやってほしかったな。

記憶は曖昧だが、少なくとも前回聴いたのは鈴木優人がN響デビューした時のメインだった。とても良い印象だった。

中間楽章の順序がフツーとは反対で、3楽章がAndante。この冒頭部分がショスタコのジャズ組曲ワルツ#2によく似ている…と思っているのは、僕だけかも。

ともかく、親しみやすく、分かりやすく、面白いのだけど「宗教改革」のタイトルに似合わず音楽が全篇軽い気がするんだけどな。
終楽章のコラールも出来損なっている感が…🤪。

その点、盤石この上なしのベートーベン3番。
ベートーベン全交響曲中、ダントツの「第九」を別にすれば、3番が一番聴く機会が多い。
それで、いささか食傷気味ではある。

いつもクセを感じない小泉師のタクトが今日は処々で軽い溜めが入った。ひょっとしていつもそうだけど気がついていなかったのかも。その程度の匙加減。

2曲とも弦16型だった。
コロナを脱しつつある最近、都響は協奏曲以外は大抵16型に戻った。そんな大編成でやる必要があるのか?奏者が増えたらその分演奏リスクも増えるが、それを補って余りがあったか?と言えば、今日のような曲目ではそうは思えない。

今日の弦60人中マスクは6人。

♪2022-086/♪東京文化会館-11

2022年5月20日金曜日

第1952回 NHK交響楽団 定期公演 池袋C-1

2022-05-20 @東京芸術劇場大ホール



ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
アレクサンドル・メルニコフ:ピアノ*

モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466*
ベートーベン:交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
---------------
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397*



ファヴィオ・ルイージのドイツ古典派3作。
彼は独墺ものが得意なんだそうだ。
でも(最後のベートーベン交響曲第8番の印象に引き摺られたのかもしれないが)、全体としては、イタリアの明るさを感じてしまった。

ドン・ジョヴァンニは中低域の弦の豊かな重なりが、やはりN響は只者ではないと思わせた。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番を弾いたのはアレクサンドル・メルニコフ。
だいぶ前にイザベル・ファウスト+ジャン=ギアン・ケラスとのピアノ・トリオで聴いて好感。

今回もなんだか柔らかで、1週間前に神奈川フィルとモーツァルト:ピアノ協奏曲第25番を弾いたクレア・フアンチと同じような印象だった。
彼女と同じく意識していたのはフォルテ・ピアノではないか?

ピアニスト・アンコールは未完成の幻想曲Dmだが多分後世の補作部分は弾かなかったのだと思う。

ピアノ協奏曲第20番のカデンツァも自分と兄との共作で、独自性を発揮していたが、やはり違和感があったなあ。

メルニコフは何度も深々とお辞儀をしていたが、ロシア人として感ずるところがあったのだろう。ルガンスキーやラザレフの例もある中、よく招きに応じてくれたよ。

最後はベートーベン交響曲第8番。

ここでも弦の豊かな響きは心地よい。

鳴りの悪い、カサカサの乾いた響きの芸劇なのに、管・弦の交わりが生む甘い響きを彷彿とさせた。

3曲ともだが、ルイージの彫琢・剪定が行き届いて、N響もしっかり応えている風な印象を強く持った。

♪2022-072/♪東京芸術劇場大ホール-03

2022年5月12日木曜日

音楽堂アフタヌーンコンサート2022前期 「チェロ・名曲の響き」 藤原真里 チェロ・リサイタル

2022-05-12 @県立音楽堂




藤原真理:チェロ
倉戸テル:ピアノ

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 op.38
ベートーベン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 op.69
フォーレ:エレジーハ短調 op.24
フォーレ:無言歌第3番 ~3つの無言歌 op.17から
----アンコール----
宮沢賢治(林光編):星めぐりの歌


藤原真理を初めて生で聴いたのも音楽堂だった。随分昔の事。その時の印象を「弦の振動で脂が粉となって飛んでゆく時の、摩擦音が楽音に変化する微妙な両者の共存が聴かせる豊かな音色だ。チェロの、これほど美しい音を聴いたことは今までになかった。」と書いている。


今日も全く同様で、良く鳴り、良く響く。

あまりに美しいので、ああ、もう少し前の席で聴きたかったとの思いが最後まで払拭できなかった。


プログラムが凄い。

ソナタ2本はブラ1とベト3の鉄壁!

に小品のおまけ付き。


ブラ1もベト3もVcが中低域の豊かな音色で先導して音楽が始まる。もう、そこで惹き込まれてしまう。


音楽堂は残響が短い古いタイプの音響設計で、アマチュア泣かせでもあるが、名人が奏でる原音が僅かに残響を纏う微妙なブレンドが至福の響きになる。


王道の音楽を音楽堂で味わう幸せ。


♪2022-067/♪神奈川県立音楽堂-05

2022年4月27日水曜日

横浜18区コンサート 第Ⅱ期 広瀬悦子(ピアノ)×東京交響楽団メンバー(弦楽五重奏)

2022-04-27 @はまぎんホールヴィアマーレ



東京交響楽団メンバー (弦楽五重奏)
 バイオリン:水谷晃CM、鈴木孝司
 ビオラ:多井千洋
 チェロ:蟹江慶行
 コントラバス:渡邉淳子

広瀬悦子:ピアノ*

吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番 Op.70b
モーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調 K.546
ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番卜長調 Op.58(ヴィンツェンツ・ラハナー編曲版)*
----アンコール-----
フェルディナント・リース:ピアノ六重奏曲 ハ長調 Op.100から 第3楽章*


最初の2曲は弦楽五重奏のみでの演奏。
吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番は、原曲の弦楽四重奏で聴いたことがある。
組曲は作曲家自身が弦楽合奏に仕立てたものだそうだが、今日はそれを五重奏で演奏。ピンク・フロイド+エマーソン、レイク&パーマーにビートルズを掛け合わせたような感じ?
聴いていても元気で面白いが、演奏する方が面白そう。

次がモーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調 K546。
弦楽四重奏版のCDは持っているが四重奏であれ、五重奏であれ生で聴くのは初めて。
珍しい短調もの。
上三声対低弦の対比で動いてゆくが、コンバスが入っているだけに低域が一層重々しく劇的だ。その時点で既にモーツァルトらしくなく、フーガに入ってからもまるでベートーベンの作品かと思った。深く、重い。聴けて良かったよ。

ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番。
この18区シリーズでは毎回バイオリンかピアノの協奏曲を弦楽五重奏をバックに演奏する。
オケと異なり、独奏楽器と協奏部?の役割や絡みが明快で、とても新鮮に楽しめる。

今日はお陰で新発見…というか、これ迄何を聴いていたんだということだが、第2楽章のピアノと弦5部の対話の妙なる事!

もう、両者のやりとりを息を潜めて聴き入った。それ自身とてもスリリングでワクワクさせるが、続いて(アタッカ?)終楽章に入った時にこれまでと景色が違ったような気がしたよ。
今更ながら名曲だと大いに得心した。

広瀬悦子は5年ぶりに聴いたが、小編成なのにスケールの大きい演奏に好感した。

アンコールがベートーベンの秘書をしていたというフェルディナント・リースのピアノ六重奏曲 Op100から第3楽章(第2楽章かもしれない)が初聴きだったが、実に面白かった。

ドイツ人によるアイルランド民謡「庭の千草」を主題にした変奏曲?だが、ベートーベンの影響を受けか、情緒的にならず、どっしりとドイツ・ロマン派ぽくて面白い。

もう一度聴いてみたいと思い、帰宅後YoutubeやAmazonで調べたが発見できなかった。

♪2022-061/♪はまぎんホールヴィアマーレ-01

2022年4月23日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第376回横浜定期演奏会

 2022-04-23 @ミューザ川崎シンフォニーホール



ピエタリ・インキネン[首席指揮者]
日本フィルハーモニー交響楽団

シベリウス:交響詩《エン・サガ》op.9
ベートーベン:交響曲第2番 ニ長調 op.36
ベートーベン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60


同日に神奈川フィルと日フィルってキビシイ!来月も同日だ。
神奈川フィルの沼さん音楽総監督就任記念式典はサボったので、今日は悠々間に合ったが、次回は怪しいな。

どうでもいい偶然だけど、神奈川フィルと日フィルの定期演奏会の回数が同じというのは不思議だ。
両方とも今日は第376回だった。みなとみらいホールが本格稼働した次の楽季からはズレが生ずるかもしれない。

シベリウスの「エン・サガ」はAギルバート+都響で聴いたのが最初で、好感を持った作品だ。

都響の時もそうだったと思うが、今日の日フィルも弦は16型。昨日の都響「英雄の生涯」も16型だったが、コロナ禍にあっては都響以外でこの編成を聴くのは久しぶりだ。

その大掛かりな編成の弦の響きのなんと美しいこと。

民謡風な調べは日本人にさえ郷愁を感じさせるのだからインキネンの望郷の思いもひとしおだったかも。

2日間で3オケを聴いた(実は明日もミューザ!)。
昨日の都響(文化会館)、本日マチネの神奈川フィル(県民ホール)とミューザではホールの響きがまるで違うが、その違いを考慮しても、日フィルの巧さが光った。

「エン・サガ」が実は一番良かった。
他はベートーベン・チクルスの再開で、今日は2番と4番。
個人的には1番に次いで聴く機会が少ない曲だ。
いずれも心地良く聴いたが、大編成曲の後では物足りなさもあった。

昨年11月のインキネンの日をダブりでパスしたので、2年半ぶりに拝顔した。元気そうで何より。

♪2022-059/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-13

2022年2月28日月曜日

東京都交響楽団 第944回 定期演奏会Aシリーズ

2022-02-28 @東京文化会館


大野和士:指揮
東京都交響楽団
小林愛実:ピアノ*

ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 op.93
----アンコール-----------------------
ショパン:24の前奏曲 op.28-4 ホ短調 Largo*


水際対策で入国できなくなった外国人演奏家の代打で登場した小林愛実はヒットどころかホームランをかっ飛ばした。

ショパンコンクール、ファイナリストと4位の違いか。
確実に以前とは一皮剥けていた。
自信に満ちて、それでいて丁寧に音楽に寄り添って、ベートーベンがもし聴いていたら、頭に雷が落ちたように驚いたのではないか。俺はこんな美しい曲を書いたのか⁉︎と。

弱音の早いパッセージも正確で美しい。ま、その位プロなら当たり前だろうけど、コロコロ転がりながら音楽の生成を感じた。

オケとピアノの「音楽」の受渡しが絶妙!

以前は、演奏中の感情・表情過多が気になったが、今日は、作品故かもしれないが、入魂しながらもほぼ無表情で通した。

協奏する「音楽」の面白さを十分に見せ・聴かせてくれた。

都響のサポートがこれまたイツニナク見事。大野の求心力の大きさもあったのだろう。

アンコールは当然ショパン。
前奏曲集からホ短調を選んだのは無論、偶然であって、後半のショスタコ10番ホ短調を意識していた訳じゃあるまい。

とにかく、お見事。

ただ、音楽を”聴く”というより”体験する”という滅多に得られない至福の時間を文化会館ではなく音楽堂で過ごしたかったなあと聴きながらずっと思っていた。文化会館大ホールでは今日のレベルが限度だろう。ピアノの音の美しさはこんなものではないもの。

後半のショスタコーヴィチ交響曲第10番。
弦は前半の14型から都響”得意?”の16型へ。

管弦楽技法の違いが如実に演奏にも表れ、1楽章は苦戦。
2楽章以降持ち直した…というか、高域弦の出番が少なくなったから瑕疵が目立たなかった。
3楽章以降はまとまったが格別の感興得られず。

編成を大きくするのはリスクを伴う。
16型が活かせるかそこが問題だ。

♪2022-027/♪東京文化会館-03

2022年2月20日日曜日

かなっくクラシック音楽部 フロイデコンサート2022 〜カシオペイア クァルテット〜

2022-02-20 @かなっくホール


カシオペイア クァルテット(かなっくホール専属SQ)
 渡辺美穂:Vn1
 ビルマン聡平:Vn2
 村松龍:Va
 弘田徹:Vc

ベートーベン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 op.18-5
吉松隆:アトムハーツクラブカルテット op.70
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 op.67
----------------
吉松隆:アトム〜から終楽章


星座のWは「カシオペア」と習った。
Wikiでは「カシオペヤ」とある。今日のString Quartet は「カシオペイア」…とややこしい。

4人の出身(在籍)は、第1バイオリン⇒元大フィルコンマス、第2バイオリンとチェロは新日フィル、ビオラはN響の奏者(ハマのJackのメンバーでもある)。だから、第1バイオリン以外は日頃顔を合わせているが、SQとしては初めてだった。

このSQはホール専属らしい(かなっくホールにはほかにも「カメラータかなっく」という専属アンサンブルもある。)。

で、演奏だが、4人のアンサンブルがとても力強い。

特にVn1の渡辺美穂は我がミュージック・ライフに初めて登場し、強い印象を残した。
立場上当然かもしれないがコンマスぽい自信に満ちたリードが小気味良いこと。

ベートーベンの四重奏曲第5番は、生では初聴きだったかも。シャキシャキとした演奏がベートーベンらしい。


驚いたのは吉松作品「アトムハーツクラブカルテット」だ。
正式には「Dr.Tarkus’s Atom Hearts Club」で、つまり、ピンクフロイドの「原子心母」にエマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を加え10万馬力でシェイクした音楽を目指す倶楽部(the Beatlesへの敬意を示すネーミング)が到達する音楽の形、を想定したものだという。なんとややこしい。

ま、早い話、弦楽四重奏版”The Rock”なのだ。
30分も続けばしんどかったかもしれないが、10分程度の曲で面白かった。

最後にブラ3番と正統派に戻った。
この作品も生では珍しいのだけど、終楽章の旋律に郷愁を感ずるのはなぜだろう?と思ったら、小山実稚恵&アルティSQの録画で散々聴いていたからと思い出した。

最近、芸劇、サントリー、県民ホール、それにミューザでさえ、なんだか、音が硬いと思っていたが、今日のかなっくホールでも硬めだった。
冬場は空気が乾燥するが、それが楽器やホールの響きに影響を与えているのだろうか。

とまれ、今日の元気で切れ味の良いカルテットにはそれも幸いした。

♪2022-023/♪かなっくホール-01

2022年2月6日日曜日

横浜交響楽団 第714回定期演奏会【新春コンサート】

2022-02-06 @県立音楽堂



鈴木衛:指揮
横浜交響楽団
大山弘翔:バイオリン(第74回全日本学生音楽コンクール横浜市民賞受賞者)*

ベートーベン:歌劇「フィデリオ」序曲
シベリウス:バイオリン協奏曲ニ短調*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調


全日本学生音楽コンクールで横浜市民賞を得た高校2年生が弾くシベリウス:バイオリン協奏曲とブラームス:交響曲第1番というプログラム。
前日の神奈川フィルの、ブルッフ:バイオリン協奏曲とシューマン交響曲第2番というのと似た感じの組合せで、ついつい比較して聴きいた。

プロとアマの演奏技量の差とは別に色々と考えさせられることが多かった。

シベリウスのバイオリン協奏曲は独奏バイオリンにとって相当難曲だそうだが、17歳の青年は特に危なげもなく超絶技巧を豊かな音量で弾き切った。筑駒の学生だという。最近はこの手のマルチな秀才が増えているのか。

テンポ設定が遅めなことで、オケとの絡みの面白さはなかなか発揮されず、ようやくリズミカルな第3楽章で盛り上がりを見せた。

バイオリン協奏曲では弦パート、特に第1バイオリンは控え目に徹して、その代わり細く綺麗な音色を維持できたが、ブラームスでは変調したのが残念。管部門も手こずっていた。

いつになく不出来ではあったが、調和を欠いた演奏のお陰で、本来なら溶け合うパートもはっきり聴こえたりして、面白みはあった。

がんばれ横響!

♪2022-015/♪県立音楽堂-2