2022年2月20日日曜日

かなっくクラシック音楽部 フロイデコンサート2022 〜カシオペイア クァルテット〜

2022-02-20 @かなっくホール


カシオペイア クァルテット(かなっくホール専属SQ)
 渡辺美穂:Vn1
 ビルマン聡平:Vn2
 村松龍:Va
 弘田徹:Vc

ベートーベン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 op.18-5
吉松隆:アトムハーツクラブカルテット op.70
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 op.67
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吉松隆:アトム〜から終楽章


星座のWは「カシオペア」と習った。
Wikiでは「カシオペヤ」とある。今日のString Quartet は「カシオペイア」…とややこしい。

4人の出身(在籍)は、第1バイオリン⇒元大フィルコンマス、第2バイオリンとチェロは新日フィル、ビオラはN響の奏者(ハマのJackのメンバーでもある)。だから、第1バイオリン以外は日頃顔を合わせているが、SQとしては初めてだった。

このSQはホール専属らしい(かなっくホールにはほかにも「カメラータかなっく」という専属アンサンブルもある。)。

で、演奏だが、4人のアンサンブルがとても力強い。

特にVn1の渡辺美穂は我がミュージック・ライフに初めて登場し、強い印象を残した。
立場上当然かもしれないがコンマスぽい自信に満ちたリードが小気味良いこと。

ベートーベンの四重奏曲第5番は、生では初聴きだったかも。シャキシャキとした演奏がベートーベンらしい。


驚いたのは吉松作品「アトムハーツクラブカルテット」だ。
正式には「Dr.Tarkus’s Atom Hearts Club」で、つまり、ピンクフロイドの「原子心母」にエマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を加え10万馬力でシェイクした音楽を目指す倶楽部(the Beatlesへの敬意を示すネーミング)が到達する音楽の形、を想定したものだという。なんとややこしい。

ま、早い話、弦楽四重奏版”The Rock”なのだ。
30分も続けばしんどかったかもしれないが、10分程度の曲で面白かった。

最後にブラ3番と正統派に戻った。
この作品も生では珍しいのだけど、終楽章の旋律に郷愁を感ずるのはなぜだろう?と思ったら、小山実稚恵&アルティSQの録画で散々聴いていたからと思い出した。

最近、芸劇、サントリー、県民ホール、それにミューザでさえ、なんだか、音が硬いと思っていたが、今日のかなっくホールでも硬めだった。
冬場は空気が乾燥するが、それが楽器やホールの響きに影響を与えているのだろうか。

とまれ、今日の元気で切れ味の良いカルテットにはそれも幸いした。

♪2022-023/♪かなっくホール-01