2022年2月5日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第374回定期演奏会

2022-02-05 @県民ホール



大植英次:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
吉田南:バイオリン*

山田耕筰:序曲ニ長調
ブルッフ:バイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26*
シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
------アンコール-------------------
テレマン:無伴奏バイオリンのための12の幻想曲第10番ニ長調から第2、3楽章*


このところ、十数連勝を爆進してきた神奈川フィルがよりによって大植ちゃんを初めて迎えた今日、連勝ストップしたよ。

オケが悪いとかましてや指揮が悪いとかではなく、小さな不幸が重なったんだろう。音が固かった。

ブルッフのVn協は吉田南の熱演にもかかわらず固い響きの上では、ストラディの乗りも悪かった。うまい下手ではなく、今日のホールはそういう響きだった。

ただし、ソロVnの鮮烈な音はよく響いていた。初めて聴いたが、リサイタルで間近に聴いてみたい。

ややテンポが遅かったのは残念。

シューマン2番。これは演奏が難しそうだ。過去に聴いた中で、名演奏の記憶はない。冒頭がなんだか頼りなくて、いつもバラバラの感じだ。管弦楽法に工夫が足らないのかも。これで緊張を維持するのは難しい。
主題が不器用に見え隠れし、2分過ぎにティンパニ1発鳴ってから調子が出てくる。

シューマン自身は自虐的に1-3楽章は病的だと言ったそうだが、そんなにひどくないよ。1楽章の冒頭は確かに病気かもしれないが。

さて、このシューマンもテンポがえらく遅かった。
測ってみたら標準より5分程長い。大植の確信的指揮ぶりだ。
いつも何か驚きがあるが、今日も驚いたよ。

♪2022-014/♪県民ホール-02