2022-02-06 @県立音楽堂
鈴木衛:指揮
横浜交響楽団
大山弘翔:バイオリン(第74回全日本学生音楽コンクール横浜市民賞受賞者)*
ベートーベン:歌劇「フィデリオ」序曲
シベリウス:バイオリン協奏曲ニ短調*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調
前日の神奈川フィルの、ブルッフ:バイオリン協奏曲とシューマン交響曲第2番というのと似た感じの組合せで、ついつい比較して聴きいた。
プロとアマの演奏技量の差とは別に色々と考えさせられることが多かった。
シベリウスのバイオリン協奏曲は独奏バイオリンにとって相当難曲だそうだが、17歳の青年は特に危なげもなく超絶技巧を豊かな音量で弾き切った。筑駒の学生だという。最近はこの手のマルチな秀才が増えているのか。
テンポ設定が遅めなことで、オケとの絡みの面白さはなかなか発揮されず、ようやくリズミカルな第3楽章で盛り上がりを見せた。
バイオリン協奏曲では弦パート、特に第1バイオリンは控え目に徹して、その代わり細く綺麗な音色を維持できたが、ブラームスでは変調したのが残念。管部門も手こずっていた。
いつになく不出来ではあったが、調和を欠いた演奏のお陰で、本来なら溶け合うパートもはっきり聴こえたりして、面白みはあった。
がんばれ横響!