ラベル クープラン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル クープラン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年5月26日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅①

2022-05-26 @かなっくホール



倉田莉奈:ピアノ
司会・解説:飯田有抄(音楽ファシリテーター)

〜オールJ.S.バッハプログラム〜
主よ人の望みの喜びよ BWV147(マイラ・ヘス編曲)
半音階的幻想曲とフーガニ短調 BWV903
イタリア協奏曲 BWV971
 Ⅰ(速度指定なし)
 Ⅱ Andante
 Ⅲ Presto
ゴルトベルク変奏曲 BWV988から「アリア」
----------------
クープラン:クラブサン曲集第3巻第14曲組曲から第7曲「シテール島の鐘」



かなっくホール主催ランチタイムコンサート「音楽史の旅全6回」が始まった。と言っても通史ではなく前半3回はJ.S.バッハ。後半3回はシューベルトを取り上げるという。どういうスタンスで臨めばいいか分からないが、レクチャー付きなのでまずは案内に従おう。

そんな訳で、今日は大バッハのオルガン曲とチェンバロ曲から有名曲をいずれもピアノで聴いた。

開演前に音楽通史のガイダンスもあり、開演後は専門家の解説もあって興味深く聴けた。

先日来気になっているチェンバロ音楽の強弱表記の意味は鍵盤切替えではないか?という疑問を講師に訊いてみたかったが時間がなかった。

♪2022-078/♪かなっくホール-04

2017年6月25日日曜日

N響第1862回 定期公演 Aプログラム

2017-06-25 @NHKホール


パーヴォ・ヤルヴィ:指揮
河村尚子:ピアノ*
NHK交響楽団

デュティユー:メタボール(1964)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22*
ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲 第2番
---------------
アンコール
クープラン:バッハの名による即興曲*

P・ヤルヴィ指揮で仏音楽集。デュティユーはつまらないから気持ちはパス。4曲演るのだから1つくらい気合を入れなくとも良かろう。
楽しみはサン=サーンスのピアノ協奏曲2番だ。これは生では初聴き。だからというより河村尚子がお目立てだ。

1月に音楽堂でクレメンス・ハーゲンとのデュオをほぼかぶりつきで聴いた時、ピアノの腕前は当然として、豊かな表情が実にキュートでその弾きっぷりがまさに音楽的、音楽そのものと感じた。彼女の演奏は初めてではなかったが、遠くからは気づかない。

ほかにも上手なピアニストはたくさんいるが、弾きっぷりを観ていて楽しくなるピアニストはこの人ぐらいか。
今日も定席からなので、舞台までは結構遠いが、幸い中央からやや下手の席なので、よく見える単眼鏡で表情や華麗な鍵盤上の乱舞を堪能した。

曲自体は通常の協奏曲とは異なって、ほぼ全曲ピアノが主導権を持つ。オケはピアノを補強したり、あるいは完全に伴奏に回って、両者の丁々発止のやり取りはない。
全体的に軽ろやかな印象だが、独奏部分は叙情的で時にメランコリックで親しみ易い。

後半はラヴェルの「優雅で感傷的なワルツ」と「ダフニスとクロエ」組曲第2番で(この組合せは何度か経験済)、オケの規模も大きく楽器も多彩で、これぞ管弦楽という世界だ。いずれも聴き慣れた作品だが、同じ仏ものと言っても前2曲とは随分違う。

「ダフクロ」は本来ヴォカリーズが付いていたが、ラヴェル自身がその部分を管弦楽に置き換えた版も編曲したそうで、今回はその版だった。と言うより過去に何度か聴いているがヴォカリーズ付きは経験がない。また、組曲第1番というのも多分未経験だ。

N響の技が発揮されたのは後半のラヴェル2曲。というか、管弦楽の精妙さが際立つ音楽だからそのように感じたということだが、特に管楽器がきれいな音を出していた。逆に弦の美しさが発揮される場面が少なかったのは、そういう音楽だからし方がない。

2017-108/♪NHKホール-05

2016年12月22日木曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート ≪天使のクリスマス≫パリ木の十字架合唱団 クリスマス・コンサート

2016-12-22 @みなとみらいホール


ヴァンサン・カロン:指揮
ユーゴ・ギュティエレス:芸術監督

パリ木の十字架合唱団

グレゴリオ聖歌:キリエ第4番
ペタロン:主を
クープラン:歓喜し、歓声をあげよう
リュリ:神の力
セヴラック:かくも偉大な秘跡
デュリュフレ:グレゴリア聖歌の主題による4つのモテットから「いつくしみと愛のあるところ」
ギュティエレス:アニュス・デイ~神の子羊~
カッチーニ:アヴェ・マリア
フォーレ:ラシーヌ賛歌 Op11
グノー:モテット”おお、救い主なるいけにえよ”
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 第40曲

グレゴリオ聖歌:幼子が生まれた
シャルタヴォワーヌ:ひとりの若い乙女
グティエレス編:クリスマスは来たれり
ダカン:クリスマス・カンタータ
グル―バー:きよしこの夜
トラディショナル:神の御子が生まれた
ラモー:夜の賛歌
トラディショナル:荒野の果てに
リュリ:三人の王の行進
トラディショナル:神の御子は今宵しも
サン=サーンス:クリスマス・オラトリオから「いけにえを捧げよ」
-------------
アンコール
日本古謡:さくらさくら
ロッシーニ:猫の二重唱
ピエールポン:ミュージック・ユニバーサル

木の十字架少年合唱団は、随分たくさん歌ってくれたが、取り立てていうほどに巧いとも思えない。このレベルの少年合唱団なら日本にもいくらでもあるのではないか。

ほとんどニコリともせず、舞台上での隊列の組み直しなども指揮者の合図通りに機械的に従って動くので、まるで鎖につながれた囚人合唱団みたいだったな。

歌そのものはとても心地良かったが、ちとがんばり過ぎ。
どの曲も短いけど次から次と歌ってくれるので、2時間近い演奏会になった。全部暗譜だったと思う。これは大したものだ。

最近ちょっと流行りのカッチーニの(真実はウラディミール・ヴァヴィロフ作)「アヴェ・マリア」をナマで聴いたのは初めてだったかも。

♪2016-182/♪みなとみらいホール-49