2018-05-14@国立演芸場
落語 柳亭市楽⇒やかん
落語 三遊亭歌笑⇒松山鏡
紙切り 林家楽一
落語 柳亭左龍⇒家見舞
落語 三遊亭圓窓⇒つる
ー仲入りー
漫才 すず風にゃん子・金魚
落語 橘家圓太郎⇒化物使い
奇術 伊藤夢葉
落語 柳亭市馬⇒笠碁
ほとんど船を漕いでいたよ。
一番感心したのは、初めてお目見えの林家楽一の紙切だ。
紙切芸人は何人か見ているが、その中で男性としては一番若いようだ。芸の方はまずまずだと思うが、ぽつぽつしゃべる話芸のほうがなかなか味があって笑わせてくれる。すべてお客のリクエストに答えていたが、大谷翔平などの新作もそれなりにこなして好感を持った。
すず風にゃん子・金魚は、もうベテランの域なのだろうが、頑張っているのが痛々しくも思えるなあ。
一番楽しみにしていたのはもちろんトリの市馬だったが、これが申し訳ないことに途中から寝てしまい、お客の盛大な拍手で目が覚めた次第。いやいや申し訳ないことをした。
この日は、超満員だった。船橋方面からの団体客だったようだ。と言っても、老人会の風でもなく、平日の昼間に大勢で寄せに来るのはどういう団体だろう。
♪2018-053/♪国立演芸場-07
2018年5月14日月曜日
2016年8月1日月曜日
国立演芸場8月上席
2016-08-01 @国立演芸場
落語 柳亭市丸(前座)⇒狸札
落語 柳亭市楽⇒売り声
落語 入船亭扇蔵⇒子ほめ
曲芸 翁家社中
落語 川柳川柳⇒ガーコン
落語 三遊亭圓窓⇒枯木屋
―仲入り―
音曲漫才 めおと楽団ジキジキ
落語 橘家蔵之助⇒ぜんざい公社
奇術 花島世津子
落語 柳亭市馬⇒船徳
川柳川柳(かわやなぎせんりゅう)という噺家がいたとは知らなかった。そもそも亭号に「川柳」(かわやなぎ)が存在するのも知らなかった。
彼は6代目三遊亭圓生の弟子(その時の名前は「さん生」)だが、自身の失敗や落語界のいざこざなどが原因して破門され、芸名を返せと求められたために、独自の(多少の謂れはあるらしいが)芸名を名乗ることになったそうだ。
ほとんど古典落語は演らない。今日の「ガーコン」も新作だ。新作と言っても10年以上は演じているはず。そして、ほとんどこの作品しか演らないという話も聞いたが。なので、1年に100回以上「ガーコン」を演じた時期があるそうだ。
昔は相当の売れっ子だったらしい。
噺は落語というより歌謡漫談みたいだ。軍歌~歌謡曲~ジャズを口ずさみながら(うまい。藤山一郎ふうだ)、面白おかしく世相を語る。ジャズはアフタービートだという実演をついには立ち上がって演る。その格好が足踏み脱穀機を稼働する姿に似ているところからその操作の擬音ガーコンが噺の題になったそうだ。
まあ、噺家の生き様には時に「落語」みたいなのを見聞するが、この人はまさに落語、いや漫談か。
面白いのだけど、なんだか、調子が狂ってしまう。
トリが柳亭市馬の「船徳」。これはまっとうな?な古典だ。
主人公の若旦那の設定にはいろいろバリエーションがあるようだけど、要するにド素人が渡し船の船頭になってお客を載せたはいいがなかなか船が進まないという話だ。その様子がおかしい。
舟は揺れてぐるぐる回り岸をこすりながら往くのでお客も前後左右に揺られっぱなしになるので、演ずる方もなかなか体力が必要だ。こういう噺はCDやラジオではおかしさが十分伝わらない。やはり、高座で<観る>のがおかしい。
♪2016-109/♪国立演芸場-08