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2019年11月1日金曜日

令和元年度(第74回)文化庁芸術祭協賛 11月上席 落語協会真打昇進襲名披露公演

2019-11-01@国立演芸場


落語    古今亭志ん吉⇒元犬
落語   古今亭志ん陽⇒熊の皮
ギター漫談 ペペ桜井
落語  金原亭馬生⇒安兵衛狐     
落語  鈴々舎馬風⇒楽屋外伝
 ―仲入り―
真打昇進襲名披露口上
漫才  すず風にゃん子・金魚
落語  初音家左橋⇒稽古屋
曲芸  鏡味仙三郎社中
落語  初音家左吉改メ古今亭ぎん志⇒厩火事

今月の上席は落語協会の真打襲名披露公演だ。一挙に4人も真打が出るのは最近珍しくもないけど、多すぎるのではないか。粗製濫造でなければいいけど。で、上席の10日間は4人が日替わりで昇進襲名披露を行っている。珍しく夜の興行もあるのはその為だろう。
なお、中席では落語芸術協会の真打披露でこれは小痴楽ひとりが予定されている。目下の落語ブームを牽引している若手らしい。

今日の上席では初音家左吉改メ古今亭ぎん志の披露だった。
そのせいか、先輩噺家達も気合が入って、なかなか面白かった。中でも金原亭馬生と鈴々舎馬風は断トツに面白い。
噛んで含めるような話し方の馬生、次々と馬鹿らしいジョークを飛ばす馬風と、話ぶりは両極端に異なるがそれぞれに味がある。

肝心の古今亭ぎん志は、正統派の古典落語だった。
祝い事なので、この日だけは真打一年生がトリを取ったが、次回、実力でトリを取れるのはいつのことだろう。まだまだ先が長そうだ。

ぎん志には昇進襲名のお祝いの花がだいぶあちこちから届いていたが、中に「西部邁事務所」というのがあって、驚いた。あのセンセイも古今亭のファンだったのだろうか?

♪2019-167/♪国立演芸場-15

2019年5月14日火曜日

国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場05月中席 三遊亭歌之介改メ 四代目三遊亭圓歌襲名披露公演

2019-05-14@国立演芸場


落語   春風亭一花⇒花色木綿
落語   三遊亭歌橘⇒ちりとてちん
曲芸   鏡味仙三郎社中
落語   三遊亭若圓歌⇒西行
落語   林家木久扇⇒明るい選挙
      ―仲入り―
  襲名披露口上
奇術   アサダ二世
落語   三遊亭歌司⇒親子酒
浮世節  立花家橘之助
落語   三遊亭歌之介改メ
     四代目三遊亭圓歌⇒笑いが一番

今月はおそらく改元行事の影響からか、上席は休演で、中席のみの公演となった。その中席は三遊亭歌之介が四代目圓歌を襲名したというので、その披露公演だ。

圓歌(以前は「円歌」と書かれることもあったように思う。)といえば、先代がタレント活動?で結構有名だったが、本業の落語は新作中心でまともな古典落語は聞いたことがなかった。
で、四代目も芸風はやはりそういう系統らしく落語というより、漫談のような話だった。
まあ、次から次へと洒落や小ネタが飛び出すので、客席は笑いが絶えないのだから、これはこれでいいかもしれないが。

木久扇はずっと先輩だが、こちらも漫談、というより笑点裏話で笑わせただけで、こういうのは芸というのか、あまり感心できない。でも、才能がないことは間違い無いので、死ぬまでこんな調子なのだろう。四代目圓歌は木久扇に比べるとずっと頭が良さそうだから、新境地を開いてゆくかもしれない…と思った。


♪2019-063/♪国立演芸場-08

2018年11月6日火曜日

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭協賛 落語協会真打昇進披露公演  国立演芸場11月上席

2018-11-06@国立演芸場


落語      三遊亭わん丈⇒新蝦蟇の油
落語      柳家三語楼⇒時そば
漫才      青空一風・千風
落語      柳家小ゑん⇒ぐつぐつ
落語      柳家小さん⇒粗忽長屋
    ―仲入り―
真打昇進披露口上
 三語楼、小ゑん、勘之助、花禄、小さん

余談漫談    林家ペー
落語      柳家花緑⇒火焔太鼓
曲芸      鏡味仙三郎社中
落語      柳家花ん謝改メ 柳家勧之助⇒寝床

柳家花ん謝改メ柳家勧之助真打ち昇進披露公演のせいか、柳家花禄、柳家小ゑん、柳家小さんといった柳家のベテランに先日のNHK落語大賞に出て、惜しくも優勝を逃した二つ目の三遊亭わん丈と、楽しみなのが揃って高座に上がった。
いずれもレベルの高い噺だった。やはり花禄はうまい。

小ゑんの、前に聴いた新作はイマイチだったが、今日は「おでんのタネ」の悲哀を描いた「ぐつぐつ」が実におかしい。

今日は、中学校の生徒達の団体が入っていて、いつもなら老人ホームの様子の演芸場が若やぎ華やいだ。
師匠連中の名調子はそれが原因かも。

♪2018-142/♪国立演芸場-16






2018年7月16日月曜日

国立演芸場7月中席

2018-07-16@国立演芸場


落語          鈴々舎八ゑ馬⇒桃太郎
落語    鈴々舎馬るこ⇒ハングル寿限無
漫才          すず風にゃん子・金魚
落語          古今亭菊春⇒代り目
落語          柳家小はん⇒船徳
   ― 仲入り ―
奇術          アサダ二世
落語          橘家蔵之助⇒猫と電車
曲芸          鏡味仙三郎社中
落語          柳家小さん⇒ちりとてちん

本日の最大の収穫は鈴々舎馬るこの「ハングル寿限無」だ。
馬るこは初めてで、最初のうちはあまりうまそうではなかったのでどんなものかと思っていた。噺の枕がハングルの話になって、一体どういうことになるのか、と思っていたら、
なんと「寿限無」なのだが、ここに来て枕で披露したハングル(擬)が功を奏してくる。「寿限無」を非常な早口で話す噺家は少なくないが、馬るこの場合は、これをハングル擬でやるのだ。そして「寿限無」少年は長じて歌舞伎町のホストになっているという設定がおかしい。指名の際も、その取次も、自己紹介も、延々とハングル擬の寿限無なので、自己紹介が終わるともう「お時間で〜す」と落ちを付けてこれは笑えた。

菊春の「代り目」も小はんの「船徳」もそこそこに面白かったが、小はんが初めてで、あるきかたも座り方も危なっかしいし、手は震えている。大丈夫かいなと思ったが、噺が始まると大きな声で滑舌も悪くない。しかし、ほとんど表情を変えずおおかしい話を演ずるのはなかなか乗りにくかった。

鏡味仙三郎社中の曲芸は、馴れた進行で芸が堂に入っているという感じで感心した。

トリの小さんの「ちりとてちん」はイマイチ。やはり、この話は知ったかぶりをして「ちりとてちん」を食べる煉獄の苦しみを演じてこそだが、腹がよじれるまでには至らなかったな。

♪2018-084/♪国立演芸場-11

2016年5月20日金曜日

国立演芸場5月中席

2016-05-20 @国立演芸場


落語 林家たま平⇒牛ほめ
落語 柳家花ごめ⇒初天神
落語 林家三平⇒披露目の唄
漫才 笑組
落語 林家鉄平⇒堀の内
落語 鈴々舎馬風⇒楽屋外伝
<仲入り>
真打昇進襲名披露口上(馬風、正蔵、たけ平、鉄平、三平)
余談漫談 林家ぺー
落語 林家正蔵⇒鼓ヶ滝
曲芸 鏡味仙三郎社中
落語 林家たけ平(真打披露)⇒中村仲蔵


林家正蔵の弟子、たけ平の真打襲名興行だった。
ということで、トリはたけ平の「中村仲蔵」。
この噺は先月の上席で正蔵が演じてなかなかのものだった。
名人がやるとジーンとさせる話だが、たけ平はまだ発展途上。

歌舞伎の襲名披露口上は何度も見ているが落語家のは初めて。
襲名する若手を諸先輩がほめたり引き立てたりするどころかほとんど悪口だったり、列座の仲間をくさしたり旧悪披露したりの好き勝手で笑いを取る。まことに破茶滅茶で館内大爆笑。


♪2016-070/♪国立演芸場-03