2025年7月4日金曜日
新日本フィル:すみだクラシックへの扉#30
2021年2月13日土曜日
NHK交響楽団 02月公演
2021-02-13 @東京芸術劇場大ホール
熊倉優:指揮
NHK交響楽団
バイオリン:イザベル・ファウスト*
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」-3つの舞曲
シマノフスキ:バイオリン協奏曲第1番 作品35*
ドボルザーク:交響曲第6番ニ長調 作品60
-----Enc---------------
イザイ:無伴奏バイオリン・ソナタ第2番イ短調-第2楽章「憂鬱」*
しかし、N響の出来はどうだったか?
ホールの音響も良くないけど、内輪の学芸会みたいな緊張感の不足を感ずる。
ドボルザーク交響曲第6番は珍しいのを聴けたという点で収穫だったが。
それにしても、そろそろ、登場しただけでオーラを感じさせる大物指揮者のタクトでピリッとした演奏を聴きたいよ。
代役、若手続きで(時に大成功もあるが)、コンサートの晴れがましさ、ラグジュアリー感が近頃薄れて聴く側(自分です😥)も緊張感を失っているのは反省かも。
2020年11月14日土曜日
NHK交響楽団 11月公演
2020-11-14 @NHKホール
熊倉優:指揮
NHK交響楽団
藤田真央:ピアノ*
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 作品54*
J.S.バッハ(レーガー編):コラール前奏曲「おお人よ、おまえの罪に泣け」BWV622
メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 作品90「イタリア」
-----Enc---------------
シマノフスキ作曲:4つの練習曲 作品4 第3曲*

コロナ再開後のN響の演奏会は、休憩なし1時間番組が続いたが、今日はこれまでの罪滅ぼしのように20分の休憩を挟んで前後2曲ずつの盛り沢山のプログラムだった。
メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」は中間部を除きえらくテンポが遅くて違和感。
アンサンブルも美しくない。
3曲目のバッハのオルガン曲の弦楽合奏版は余りに音が汚いので吃驚。
バイオリン第1-第2に低い重音を割り当ている為もあろうが、それにしてもひどい音だった。
メンデルスゾーン「イタリア」は良い出だしだったが、終楽章のテンポについてゆけない弦の刻みが崩れ気味。
今日のN響は2軍編成なのか!
一人気を吐いたのが藤田君のシューマンだ。
これは流麗闊達。今日の唯一の成果だった。
2019年5月19日日曜日
華麗なるコンチェルトシリーズ〜絢爛たるフレンチ・デュオ 児玉麻里&児玉桃
熊倉優:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
児玉麻里:ピアノ*
児玉桃:ピアノ*
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」から前奏曲、糸を紡ぐ女、シシリエンヌ、メリザンドの死
サン=サーンス:動物の謝肉祭*
フォーレ:ドリー組曲*(連弾)
プーランク:2台のピアノのための協奏曲ニ短調FP61*
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チャイコフスキー:「くるみ割り人形」から「金平糖の踊り」*
児玉桃は以前、みなとみらいホールで聴いたことがあった。やはりフランス音楽だった。
児玉麻里は初めて。
もっとも、今回はピアノデュオと連弾なので、各人の特徴…があるとしても聴き分けられなかったと思う。
最初にオケだけでフォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」から前奏曲、糸を紡ぐ女、シシリエンヌ、メリザンドの死が演奏された。「シシリエンヌ」は器楽曲としても色んな形(特にチェロとピアノ)で演奏されるので、よく知っていたが、他の曲は都響、N響などで何度も聴いているのに、全く覚えていなかった。
「動物の謝肉祭」から児玉姉妹の登場だ。
2台のピアノとオーケストラのための作品なのでピアノはお互いが向かい合わせだ。下手が姉の麻里、上手が妹の桃で、この配置はプーランクでも同じ。最後のアンコールでは上・下が入れ替わった。因みに1台のピアノを2人で弾く連弾では高域が麻里、低域が桃の受け持ちだった。
「動物の謝肉祭」では室内オーケストラのような小規模編成の神奈川フィルが実に良い響きだった。
この曲も初めてではなく何度も聴いているが、オケは弦5部のほかは管楽器がフルートとクラリネット各1本に鉄筋・木琴?各1台ずつという編成で、弦の規模も全員で20名くらいだった。元々、そういう編成で書かれているらしいが、僕のあやふやな記憶ではこれまで聴いたオケの編成はもっと大掛かりだったように思うがどうだったのだろう。
ま、ともかく、その小規模オケの弦のアンサンブルが、あまり高域が出てこないということもあって、心地の良いこと。ここにピアノが強打した時に、えも言われぬシンフォニックな響が生まれる。
プーランクは珍しい。
ほぼ3年前に同じ神奈川フィル(ピアノ:田村響&佐藤卓史)で聴いたことがあったが、全然覚えていない。とはいえ、面白い音楽ではあった。
第1楽章は現代のミニマル音楽の先駆けのようでもあるが、何だか泥臭いところがある。
第2楽章はモーツァルトのピアノ協奏曲第20番第2楽章のパロディみたいだ。
第3楽章もプーランクの過去作を引用しているらしいが、どことなくお遊びのような雰囲気だ。
アンコールだけ、フランスものではなかった。彼女たちは子供の頃からフランスで育って、桃は今もパリに住んでいるらしいが、全体として、フランスの香りがしたのかどうかは当方の鼻が鈍いのでよく分からないが、楽しめるコンサートではあった。
♪2019-067/♪みなとみらいホール-17
2018年8月4日土曜日
フェスタサマーミューザ2018 NHK交響楽団 ≪新時代の到来! 注目の新星とN響の共演≫
熊倉優:指揮
NHK交響楽団
上野耕平:アルト・サクソフォン
ブリテン:青少年のための管弦楽入門ーパーセルの主題による変奏曲とフーガ 作品34
グラズノフ:アルト・サクソフォンと弦楽オーケストラのための協奏曲変ホ長調
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 作品93
在京10オケ夏祭。どのオケも指揮者は首席級だというのにN響はパーヴォの助手の熊倉君。しかもN響を公開で振るのは初めてという。FSMを軽くみてるんじゃねーよ。チコちゃんに叱ってもらえ!と内心面白くない。
が、ブリテンのパーセルの主題が全強奏で始まった途端…豊かな響に気持ちが吸い込まれた。
グラズノフのA.SAXと弦楽の協奏曲は初聴き。耳慣れないせいもあって面白くはなかったが、N響の弦楽合奏は弦楽ならではの共鳴し合うシンフォニックな響が素晴らしい。
メインのショスタコ交響曲10番。長くて意味深で不可解で閉口。
譜面も複雑で、演奏も難しそうだ。流石のN響も弦の高域が長く続くところでは、キンキンと嫌な音を出していた。
ナマで聴く機会も少なく、今日で2回め。作曲家にとっては相当思い入れのある作品らしいが僕がこの音楽を楽しめるようになるには相当時間がかかりそう。
ところで、指揮者がこれをきちんと音楽にまとめ上げるのは大変な力量ではないか、とは思う。篠崎コンマスのリードもあったのだろうが、破綻なく振り終えて客席からもオケからもヤンヤの喝采。
終わり良ければ全て良し。26歳有望新人のデビューに立ち会えて良かったかも。
♪2018-094/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-11