2018-08-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール
熊倉優:指揮
NHK交響楽団
上野耕平:アルト・サクソフォン
ブリテン:青少年のための管弦楽入門ーパーセルの主題による変奏曲とフーガ 作品34
グラズノフ:アルト・サクソフォンと弦楽オーケストラのための協奏曲変ホ長調
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 作品93
在京10オケ夏祭。どのオケも指揮者は首席級だというのにN響はパーヴォの助手の熊倉君。しかもN響を公開で振るのは初めてという。FSMを軽くみてるんじゃねーよ。チコちゃんに叱ってもらえ!と内心面白くない。
が、ブリテンのパーセルの主題が全強奏で始まった途端…豊かな響に気持ちが吸い込まれた。
グラズノフのA.SAXと弦楽の協奏曲は初聴き。耳慣れないせいもあって面白くはなかったが、N響の弦楽合奏は弦楽ならではの共鳴し合うシンフォニックな響が素晴らしい。
メインのショスタコ交響曲10番。長くて意味深で不可解で閉口。
譜面も複雑で、演奏も難しそうだ。流石のN響も弦の高域が長く続くところでは、キンキンと嫌な音を出していた。
ナマで聴く機会も少なく、今日で2回め。作曲家にとっては相当思い入れのある作品らしいが僕がこの音楽を楽しめるようになるには相当時間がかかりそう。
ところで、指揮者がこれをきちんと音楽にまとめ上げるのは大変な力量ではないか、とは思う。篠崎コンマスのリードもあったのだろうが、破綻なく振り終えて客席からもオケからもヤンヤの喝采。
終わり良ければ全て良し。26歳有望新人のデビューに立ち会えて良かったかも。
♪2018-094/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-11