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2021年6月25日金曜日

音楽堂アフタヌーンコンサート2021前期 佐藤美枝子 ソプラノ・リサイタル <華麗なるオペラ・アリア>

2021-06-25 @県立音楽堂


佐藤美枝子:ソプラノ
河原忠之:ピアノ

スキーラ:夢
ドナウディ:私の愛の日々/ああ、愛する人の
ベッリーニ:追憶
 歌劇「ノルマ」から”清らかな女神よ”
 歌劇「清教徒」から”あなたの優しい声が”
 歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」から”おお、幾たびか”
 歌劇「夢遊病の女」から”気も晴れ晴れと”、“ああ、信じられないわ”
----アンコール----
クルティス:勿忘草
カッチーニ伝:アヴェ・マリア
黒人霊歌:アメイジング・グレイス


2020年3月。既に公演中止が相次ぐ中で開かれた彼女のデュオ・リサタルから1年3月ぶりに、今度はソロ・リサイタルで相まみえる事ができるのは同慶の至。


ベテランの域だが、衰えは全く感じさせない。

大迫力の中〜高音域の迫力は歌う”人間兵器”の如し。

勿論超高域を繊細に歌う魅力も。


独唱会とあって、得意のベル・カント作家中心だった。

本篇9曲中初めの3曲を除けばすべてベッリーニの作品。

有名なのは「Casta Diva」だけ。

その他は聴いた事はあるが馴染んでいないものばかり。


でも、それでよし。


彼女の得意な曲を聴きたかったから。


アンコールでは昨年も歌った勿忘草等有名曲でサービスも。


ピアノ伴奏が河原忠之。

そのPfの音が素晴らしかった。

カーンと抜ける明るくて明瞭な音。

音楽堂の響の良さを歌とPfで堪能できた。ホンに良いホールだ。


で、思い出したのが、先日の東フィルのラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲。

上原彩子の演奏が見事だったが、惜しいのはサントリーホールのピアノの響。いつも暗くて弾まない。


♪2021-060/♪神奈川県立音楽堂-05

2019年3月10日日曜日

新国立劇場オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

2019-03-10 @新国立劇場


指揮:河原忠之(オペラ研修所音楽主任講師)
演出・演技指導:粟國淳(オペラ研修所演出主任講師)
装置:横田あつみ
照明:稲葉直人(ASG)
衣裳コーディネーター:加藤寿子
舞台監督:須藤清香
合唱⇒新国立劇場合唱団
バレエ⇒新国立劇場バレエ団
管弦楽⇒新国立アカデミーアンサンブル

新国立劇場オペラ研修所
 第19期生、第20期生、第21期生、賛助出演:松中哲平(16期修了)
ドン・ジョヴァンニ⇒高橋正尚
ドンナ・アンナ⇒平野柚香
ドン・オッターヴィオ⇒水野優
ドンナ・エルヴィーラ⇒十合翔子
レポレッロ⇒伊良波良真
マゼット⇒井上大聞
ツェルリーナ⇒斉藤真歩
騎士長⇒松中哲平

新国立劇場オペラ研修所修了公演
モーツァルト:オペラ「ドン・ジョヴァンニ」
【全2幕 イタリア語上演/字幕付】

予定上演時間:約3時間15分
第Ⅰ幕90分
 --休憩20分--
第Ⅱ幕85分

新国立劇場に設置されているオペラ研修所というところはそもそも入所するのが大変難関なのだそうだ。司法試験に合格してから入所する司法研修所みたいなものか。
3日間の公演に日替わりで出演した研修生というのも、各自半端なキャリアではなく、ほぼ全員が音大・大学院を卒業し、海外留学やコンクール入賞、オペラ出演経験済みで入所してくるというから、アマチュアとはいえない経歴の持ち主ばかりだ。

修了公演といっても本格的なもので、中劇場での公演だったが、ナマのオーケストラがピットに入って、舞台もそこそこのものが作られていた。

そういう基礎的な実力は備えた人達による公演なので、全体としてはちゃんとオペラが楽しめる結構良い出来だった。

が、やはり百戦錬磨のプロとは一味違う。
歌唱力もさることながら一番物足りないのは演技力かな。
歌唱時は演技していても、待っている時間が役になりきっていない感じだった。
それで観ている側の感情移入が十分にできない。

なんて偉そうに、無責任なコメントをしているが、今後も継続する大変な努力と幸運に恵まれて世に出るスター歌手がこの中から生まれるかもしれない。そうあってほしいね。


♪2019-028/♪新国立劇場-02