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2022年9月13日火曜日

ランチタイムコンサート 弦楽五重奏で送る、東響楽員が選ぶ日本の名曲・歌謡曲

2022-09-13 @ミューザ川崎シンフォニーホール



東京交響楽団 弦楽五重奏
 バイオリン:田尻順、清水泰明
 ビオラ:青木篤子
 チェロ:伊藤文嗣
 コントラバス:北村一平

あなたのキスを数えましょう(小柳ゆき)
少年時代(井上陽水)
壊れかけのRADIO(徳永英明)
あずさ2号(狩人)
SAY YES(CHAGE and ASKA)
秋桜(山口百恵)
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不詳


東響メンバーの五重奏で、日本の名曲・歌謡曲。つまり昭和のヒットソング…
なのだけど、アンコール含めて演奏された7曲中、知っていたのは「少年時代」、「あずさ2号」、「秋桜」のみって!我ながら世間とのずれ方に驚くよ。

MCを聞き間違えたかもしれないが、全曲をメンバーが編曲したらしい?

そのせいか、いずれも編曲の妙を感じなかった。
先日の石田組のアレンジは唸らせたけどなあ。

バッハ調とかモーツァルト風にやってみるとか、ベートーベンの断片が織り込んであるとか、クラシック演奏家が手がけるなら、そういう洒落た遊びが欲しかった。
でなくて、歌謡曲を五重奏で聴いても格別の感興は得られず。

♪2022-131/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-19

2021年7月18日日曜日

東京交響楽団川崎定期演奏会 第81回

 2021-06-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール



ジョナサン・ノット:指揮
東京交響楽団

チェロ:伊藤文嗣*
ヴィオラ:青木篤子*

R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」 op.35*
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82

遠い初台や池袋に遅刻した事は一度もないのに、近くのミューザで遅刻して1曲目のドン・キホーテは間に合わず、聴けなかった。これが今日のメインディッシュなのに。


それが終わった後のカーテンコールが非常に長かったので、なかなか休憩が始まらない。つまり僕は入場できず、オーディトリアムの二重扉の外で、待たされることに。

久しぶりのノット登場(個人的には1年8月ぶり)と独奏2人(東響)だったので拍手も長く続いたのだろう。


後半はシベリウスの交響曲第5番。

冒頭1分強の、管のみのアンサンブルの纏りが悪かった。

この部分はどこのオケでも難しいかも…だが、おかげで気分が乗れなかった。初日黒星の力士がその後も連日負け続けるようなものだ。


オケも前半でエネルギーを使い果たしたのではないか?


あれやこれやで久々に聴く弦16型だったが、大編成の妙味は感じられず。


また、マスク奏者の多いこと。

驚くべきは指揮者までマスクとは初体験。

東フィルや読響は全員マスクなしなのに。


♪2021-073/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-15

2016年1月27日水曜日

MUZAナイトコンサート1月 抱腹絶倒!?東京交響楽団 ホルンで奏でる紅白歌合戦

2016-01-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール


白組キャプテン:上間善之(東京交響楽団首席ホルン奏者)
紅組キャプテン:大野雄太(東京交響楽団首席ホルン奏者)
ピアノ:石井理恵
パーカッション:新澤義美(東京交響楽団首席打楽器奏者)
司会:チャーリー犬和田
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ゲスト出演
ベース:吉田典正
トランペット
ビオラ:青木篤子
ファゴット
バスクラリネット

曲目は当日、来てのお楽しみ!
…ということであったが、
ほとんど昭和の歌謡曲。
白組は男声、赤組は女声のいずれも演歌・歌謡曲・ポップスの類。

プログラムの詳細は事前には発表されていなかったけどミューザとも思えない演奏会だし何よりホルンという楽器をじっくり聴いてみたいと思って出かけた。

会場に入った途端、天上にはミラーボール、舞台後方には紅白の垂れ幕やスクリーンが設けてあってお祭りの気分だ。ランチコンサートに参加して引き続き夜の部に来ている人もいるようで、手にペンライトやら紅白のリボンやら紅白の団扇などを持ったお客も少なからず。
こういう雰囲気に乗れるかなあ、と不安がよぎったが、司会者が喋り出せば会場笑いの渦で、ちょっとバカバカしいような歌合戦が始まった。

紅組と白組といっても「歌手」はひとりずつ。
いずれも東響の首席ホルン奏者だ。
これにピアノとパーカッションとエレキベースが常に伴奏する。

……つまりホルン+ピアノトリオだけど、ピアノ四重奏と言ってもいいのかなあ。広い意味ではそうなるけど、誤解を生む表現だな。さりとてホルン四重奏といえば完全に間違いで、こちらはホルン4本の四重奏を言うことになっている。
じゃあ、ピアノ四重奏はピアノ4台かというとそうじゃないのだから、こういう重奏形式の命名法はどうなっているのだろう……


脱線は切り上げて。
白組は男性歌手の歌(おふくろさんよ、望郷波止場~)を、赤組は女性歌手の歌(津軽海峡・冬景色、U.F.O.~)を、コブシも交えてホルンで吹いてくれるのだが、流石に首席クラスだ、柔らかいビロードのような音から鋭い金属音まであれこれ使い分けて巧いものだ。

ほかにも、同じ東響から弦楽、木管奏者が加わって室内楽風の演歌・歌謡曲がいずれも昭和30年代から50年代かな。ノスタルジーもくすぐって、「神田川」なんか、ビオラでイントロが始まるとしみじみしたよ。

衣装もそれぞれの歌に合わせて取り替え、小道具も用意するなど子供にも楽しめる工夫があって、およそミューザらしからぬすっかり脱力させてくれるコンサートだったが、これで千円とはありがたい。


♪2016-010/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02

2015年10月27日火曜日

MUZAナイトコンサート10月 東京交響楽団メンバーによる弦楽四重奏+クラリネット

2015-10-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール


第一バイオリン:水谷晃(東京交響楽団コンサート・マスター)
第二バイオリン:福留史紘(東京交響楽団第二バイオリン フォアシュピーラー)
ビオラ:青木篤子(東京交響楽団首席ヴィオラ奏者)
チェロ:伊藤文嗣(東京交響楽団首席チェロ奏者)
クラリネット:吉野亜希菜(東京交響楽団首席クラリネット奏者)*

モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428(ハイドンセット第3番)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581*
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アンコール
ウェーバー:クラリネット五重奏曲作品34 第4楽章*


ミューザで室内楽を聴くのは初めてだ。音響に不安はないが、弦楽四重奏が大ホールにどう響くのか、興味があった。

全席自由席なので、早い目に出掛けて開場を待ち、好みの席をゲットした。オーケストラなら2階か3階正面を選びたいけど、室内楽だから1階席8列目を選んだ。良く分からないけど、なんとなく、この辺が小規模編成には適当な気がしている。
ま、どこで聴いてもさほど響に変わりのないのがミューザの素晴らしいところなので、神経質に席を選ぶ必要はないとも思っているのだけど。

東京交響楽団の各パートのエースで構成された四重奏団プラスだ。
特に有名な人もいないが、各人の経歴を読むと錚々たるキャリアだ。まだみんな若いながら各パートの首席を占めているのもうなずける。
にわか作りの四重奏団なのか、オケとは別にこのメンバーでも活動をしているのか知らないけど、気心の知れた仲間のアンサンブルらしい良い雰囲気だった。


弦楽四重奏曲の16番は、モーツァルトの全23曲中でも19番<不協和音>と並んで異質な感じがする。陽気さを封印しているのではないかと思うけど浅薄な見方かもしれない。

クラリネット五重奏曲は、モーツァルトとブラームスが双璧で、僕が若かりし頃、初めて買った室内楽のLPが確かジャック・ランスロのクラリネットで、この両方の五重奏曲がカップリングされていたことを覚えている。
そういう次第でこれらの曲の観賞歴は随分と長いけど、生演奏は初めてだった。やはり、ナマで聴くクラリネットの柔らかくて甘い音色が弦楽四重奏という本来溶け合わないと思われる響だけど、弦に乗っかったソロとしてはむしろ良い対比で心地良く聴くことができた。次はブラームスのクラリネット五重奏曲をぜひとも生演奏で聴いたみたい。


♪2015-106/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-22

2015年4月18日土曜日

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第50回

2015-04-18 @ミューザ川崎シンフォニーホール


飯森範親:指揮
ニコライ・ホジャイノフ:ピアノ
青木篤子:ビオラ(東京交響楽団首席奏者)
東京交響楽団

ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
カンチェリ:ステュクス ~ビオラ、混声合唱と管弦楽のための
ドビュッシー:海 ~管弦楽のための3つの交響的素描
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アンコール
ショパン:ワルツ第14番「遺作」
ドビュッシー:ベルガマスク組曲第3曲「月の光」


ショパンのピアノ協奏曲は第1番がダントツに有名で、第2番は多分、ナマで聴いたことがなかったように思う。
それで、という訳でもないけど、予習のために家ではCDでさんざん第2番を聴きまくって、相当耳に馴染ませてから臨んだのだけど、不思議なことに演奏が始まった途端、違う曲かと思った。
僕が家で予習していた曲は別の曲を間違って聴いていたのだろうか、と焦った。
やはり、ナマではあらゆる楽器の音が明瞭この上ないので、聴き慣れたCDとは一瞬別の曲かと思ったのだ。
でも、しばらくしたら、聴き覚えのある、いかにもショパンです!という旋律がそこここに顔を出したので、安心した。

第2番には、彼の夜想曲第20番嬰ハ短調遺作のメロディが第1楽章と第3楽章で表れる。先取りした訳ではなく、夜想曲のほうが後年に作られている。
また、ピアノ協奏曲第1番にみられる音形も顔を出すように思うのだけど、気のせいかも。

ニコライ・ホジャイノフはまだ22歳でモスクワ音楽院の学生だそうだ。こんなに若くても日本のオケと共演するというのは、数々の国際コンクールで優勝したりファイナリストに残っているという実力が故だろう。

当然、苦もなく弾きこなしていたが、驚くほど、無表情で、淡々と弾いていたけど、だからといって音楽的表情に乏しいという訳ではない。何人かの女流ピアニストの顔の表情にも腕や身体の使い方にも感情丸出しの様子を思わず思い浮かべた。
これって、性差なのだろうか、それとも個体差なのだろうか。
感情丸出しの方が、聴き手というか観ている側にはその音楽がよく伝わるのでそれも表現の1つかなとも思うが、時に、悩ましいのもあって、それも楽しみだったり…。


カンチェリという作曲家は、ジョージア(2015-04-22から。旧国名グルジア)の人で1935年生まれの現役だ。同国人で同年生まれのアルヴォ・ペルトはよく知っているし、とても好きだけど、カンチェリは初耳だった。
演奏された「ステュクス ~ビオラ、混声合唱と管弦楽のための」ももちろん初めて聴く音楽だ。
大規模弦楽構成に多彩な管打楽器が加わって、100名を超える規模だったと思う。
完全に現代音楽で、演奏時間約36分の全篇が刺激に満ちていた。
オーケストラの最強音の大打撃から始まり、最弱音、はたまた最強音とえらくダイナミックレンジの広いさ音楽で、ぼんやりとは聴いておれない。

ハイドンがこれを先に聴いていたら、彼は交響曲第94番「驚愕」を作ることはしなかったろう。

♪2015-32/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-06