2019-11-15@国立演芸場
落語 柳亭明楽⇒粗忽の釘
落語 桂伸三⇒時そば
歌謡漫談 東京ボーイズ
落語 桂小文治⇒代わり目
落語 桂米助⇒野球寝床
―仲入り―
真打昇進披露口上
落語 桂文治⇒鈴ヶ森
落語 柳亭楽輔⇒
ものまね 江戸家まねき猫
落語 柳亭小痴楽⇒岸柳島
流石に人気者・小痴楽の真打昇進披露公演だ。多分、満員だったろう。大きな団体が入っていたようだ。
今月は上席も真打昇進披露だったが、そのせいか、出演者も当の本人だけでなく結構熱が入って面白いものが多かった。
マンネリの東京ボーイズもようやく新ネタに切り替えた。
柳亭明楽、桂伸三、桂小文治、桂文治はいずれも合格点。
しかしベテランの桂米助はいつもながらに面白くない。ほとんど野球の話で落語になっていない。
小痴楽の師匠・楽輔も楽屋話に終始して演題も付けられない有様。
さて、小痴楽のナマは初聴き。滑舌良く巧い。
が、色気不足は今後に期待しよう。
♪2019-178/♪国立演芸場-16
2019年11月15日金曜日
2019年8月18日日曜日
国立演芸場開場四十周年記念 8月中席
2019-08-18@国立演芸場
落語 桂竹千代⇒真田小僧
落語 三遊亭萬橘⇒熊の皮
落語 桂文治⇒お血脈
ものまね 江戸家まねき猫
落語 立川談幸⇒火焔太鼓
-仲入り-
落語 三遊亭笑遊⇒無精床
曲芸 ボンボンブラザース
落語 三遊亭圓楽⇒死神
昨年までの8月中席は歌丸がトリを務めていたが、師匠亡き後は圓楽に回ってきたそうだ。その圓楽も肺がんの後は脳腫瘍で療養中。病院からの一時外出の形で高座に復帰したのだそうな。
口跡に不安があるようで、通常の高座用のマイクの他に、襟元にピンマイクも付けて口演したが、よく通る声で、病人とは思えない。
落語の演目は事前には決まっておらず、その日の様子を見て噺を決めるのが普通だが、今回は、歌丸もそうであったように、事前に5つの古典大作を予告して、その中から日替わりで演じているらしい。それで今日は、皮肉にも「死神」を演じた。
意欲は立派だが、出来はまずまず。
ほかに、三遊亭笑遊は高座に上がっただけでもうおかしい。天性の落語家だ。
曲芸のボンボンブラザーズは毎度毎度やることは同じ。大して難度は高くないと思うが、それでもおかしくて楽しませる。
♪2019-121/♪国立演芸場-11
落語 桂竹千代⇒真田小僧
落語 三遊亭萬橘⇒熊の皮
落語 桂文治⇒お血脈
ものまね 江戸家まねき猫
落語 立川談幸⇒火焔太鼓
-仲入り-
落語 三遊亭笑遊⇒無精床
曲芸 ボンボンブラザース
落語 三遊亭圓楽⇒死神
昨年までの8月中席は歌丸がトリを務めていたが、師匠亡き後は圓楽に回ってきたそうだ。その圓楽も肺がんの後は脳腫瘍で療養中。病院からの一時外出の形で高座に復帰したのだそうな。
口跡に不安があるようで、通常の高座用のマイクの他に、襟元にピンマイクも付けて口演したが、よく通る声で、病人とは思えない。
落語の演目は事前には決まっておらず、その日の様子を見て噺を決めるのが普通だが、今回は、歌丸もそうであったように、事前に5つの古典大作を予告して、その中から日替わりで演じているらしい。それで今日は、皮肉にも「死神」を演じた。
意欲は立派だが、出来はまずまず。
ほかに、三遊亭笑遊は高座に上がっただけでもうおかしい。天性の落語家だ。
曲芸のボンボンブラザーズは毎度毎度やることは同じ。大して難度は高くないと思うが、それでもおかしくて楽しませる。
♪2019-121/♪国立演芸場-11
2019年4月13日土曜日
国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場04月中席 桂歌丸追善公演
2019-04-13@国立演芸場
落語 桂鷹治⇒ちりとてちん
落語 桂枝太郎⇒チュウ臣蔵
落語 桂歌蔵⇒熊の皮
ものまね 江戸家まねき猫
落語 桂歌春⇒加賀の千代
―仲入り―
座談 歌丸師匠を偲んで
落語 桂歌助⇒宮戸川〜奴さん姐さん〜
漫才 コントD51
落語 桂米助⇒ラーメン屋
桂歌丸は、噺家としては昨年の4月19日の国立演芸場中席が最後の高座で、僕は初日の11日に聴いた。もうかなり声量・滑舌は衰えていたので、8日後に訃報を聞いても、やっぱりダメだったか、という感じだった。
それから1年後の4月中席というので、一門や親しい噺家が順番に出演して「歌丸追善」公演となったが、待合に写真が飾られたり短時間の座談会が開かれたほかは普段と寄席と変わることもなかった。
噺家は死んでも笑い話のタネにされるが、話す方も一種の照れがあるのだろうな。
今回は、相当遅れて行ったので前半3人は聴いていない。
まねき猫は相変わらずうまい。声帯模写の実力というより、全体の客あしらいが天性の巧さを持っているように思う。
歌春は独自だ。ちっとも上手くならないようにも思えるが、その独自を磨けば彼ならではの地歩を占めるのかもしれない。
そのあとの出し物はいずれもつまらなかった。
米助なんぞあれでトリが務まるのかと大いに疑問だ。
♪2019-046/♪国立演芸場-07
落語 桂鷹治⇒ちりとてちん
落語 桂枝太郎⇒チュウ臣蔵
落語 桂歌蔵⇒熊の皮
ものまね 江戸家まねき猫
落語 桂歌春⇒加賀の千代
―仲入り―
座談 歌丸師匠を偲んで
落語 桂歌助⇒宮戸川〜奴さん姐さん〜
漫才 コントD51
落語 桂米助⇒ラーメン屋
桂歌丸は、噺家としては昨年の4月19日の国立演芸場中席が最後の高座で、僕は初日の11日に聴いた。もうかなり声量・滑舌は衰えていたので、8日後に訃報を聞いても、やっぱりダメだったか、という感じだった。
それから1年後の4月中席というので、一門や親しい噺家が順番に出演して「歌丸追善」公演となったが、待合に写真が飾られたり短時間の座談会が開かれたほかは普段と寄席と変わることもなかった。
噺家は死んでも笑い話のタネにされるが、話す方も一種の照れがあるのだろうな。
まねき猫は相変わらずうまい。声帯模写の実力というより、全体の客あしらいが天性の巧さを持っているように思う。
歌春は独自だ。ちっとも上手くならないようにも思えるが、その独自を磨けば彼ならではの地歩を占めるのかもしれない。
そのあとの出し物はいずれもつまらなかった。
米助なんぞあれでトリが務まるのかと大いに疑問だ。
2019年2月5日火曜日
国立演芸場02月上席
2019-02-05@国立演芸場
落語 山遊亭くま八⇒魚根問
漫才 ナイツ
落語 三遊亭遊喜⇒看板の一
曲芸 丸一小助・小時
落語 春馬 改メ 六代目 三遊亭圓雀⇒花筏
―仲入り―
講談 神田京子⇒与謝野晶子
落語 三遊亭圓丸⇒天狗裁き
ものまね 江戸家まねき猫
落語 三遊亭小遊三⇒引越しの夢
久々に楽しめた。
前座はパスして二つ目から。
山遊亭くま八の「魚根問」(さかな・ねどい)はなかなか語り口が良く二つ目にしては上々だ。
次の漫才のナイツには驚いた。
初めて聴いたがTVでも結構売れているらしい。
テンポよく、笑いがノンストップだ。
中程の野球がらみの無駄話もちゃんと最後には寿限無の噺に回収されてオチがつく。よく練られた台本だ。
昨秋、春馬から圓雀を襲名した三遊亭圓雀も相撲取りに仕立てられた提灯屋が命がけの勝負に追い込まれる噺を熱演。本人も関取級の身体つきでぴったり。
講談の神田京子はピンチヒッター。得意の演目「与謝野晶子」伝を聴くのは2度目だが、名調子に今回も気分良く乗せられた。
圓丸の「天狗裁き」、トリの小遊三の「引越しの夢」は筋もオチもわかっていてもおかしい。
江戸家まねき猫は、今や半世紀以上昔のTV番組「お笑い3人組」の三代目猫八の娘だそうだ。おそらく幼少の頃から芸事の世界で育ったのだろう。姿勢や語り口にはいつものことながら血統の良さを感ずる。動物のモノマネ、というより話術の巧さがさすがは江戸や一門と感心する。
♪2019-012/♪国立演芸場-01
落語 山遊亭くま八⇒魚根問
漫才 ナイツ
落語 三遊亭遊喜⇒看板の一
曲芸 丸一小助・小時
落語 春馬 改メ 六代目 三遊亭圓雀⇒花筏
―仲入り―
講談 神田京子⇒与謝野晶子
落語 三遊亭圓丸⇒天狗裁き
ものまね 江戸家まねき猫
落語 三遊亭小遊三⇒引越しの夢
久々に楽しめた。
前座はパスして二つ目から。
山遊亭くま八の「魚根問」(さかな・ねどい)はなかなか語り口が良く二つ目にしては上々だ。
次の漫才のナイツには驚いた。
初めて聴いたがTVでも結構売れているらしい。
テンポよく、笑いがノンストップだ。
中程の野球がらみの無駄話もちゃんと最後には寿限無の噺に回収されてオチがつく。よく練られた台本だ。
昨秋、春馬から圓雀を襲名した三遊亭圓雀も相撲取りに仕立てられた提灯屋が命がけの勝負に追い込まれる噺を熱演。本人も関取級の身体つきでぴったり。

圓丸の「天狗裁き」、トリの小遊三の「引越しの夢」は筋もオチもわかっていてもおかしい。
江戸家まねき猫は、今や半世紀以上昔のTV番組「お笑い3人組」の三代目猫八の娘だそうだ。おそらく幼少の頃から芸事の世界で育ったのだろう。姿勢や語り口にはいつものことながら血統の良さを感ずる。動物のモノマネ、というより話術の巧さがさすがは江戸や一門と感心する。
2018年6月12日火曜日
国立演芸場6月中席
2018-06-12@国立演芸場
講談 神田松之丞⇒谷風の情け相撲
落語 春風亭小柳⇒悋気の独楽
音曲 松乃家扇鶴
落語 春風亭柳太郎⇒おかえり
講談 神田松鯉⇒雁風呂由来
― 仲入り ―
ウクレレ漫談 ぴろき
落語 桂右團治⇒天狗裁き
ものまね 江戸家まねき猫
落語 春雨や雷蔵⇒紺屋高尾
今席は講談が2本入った。いずれも時間が短いので乗り切れず。
中入り後が面白かった。
ウクレレ漫談のぴろきは癖があって全然好みじゃないけど、今日はなかなか良くできた小話がポンポンと続いておかしかったな。
一番感心したのは江戸家まねき猫だ。2年ほど前に聞いたことがあったが、その場では忘れていて、帰宅後記録を見てああそうだったか、といった具合。初回は印象に残らなかったらしい。
その昔NHKTVで放映された人気番組「お笑い三人組」で三遊亭小金馬(⇒現四代目金馬)、一龍斎貞鳳と組んでいた動物ものまねの三代目江戸家猫八の娘だそうだ。やはり父と同じく動物のものまねだけをするが、口座に座布団を敷いて演ずるので、落語家と同じスタイルだ。
芸そのものより、その堂に入った話しぶりが、芸人の血統を感じさせた。
♪2018-070/♪国立演芸場-09
講談 神田松之丞⇒谷風の情け相撲
落語 春風亭小柳⇒悋気の独楽
音曲 松乃家扇鶴
落語 春風亭柳太郎⇒おかえり
講談 神田松鯉⇒雁風呂由来
― 仲入り ―
ウクレレ漫談 ぴろき
落語 桂右團治⇒天狗裁き
ものまね 江戸家まねき猫
落語 春雨や雷蔵⇒紺屋高尾

中入り後が面白かった。
ウクレレ漫談のぴろきは癖があって全然好みじゃないけど、今日はなかなか良くできた小話がポンポンと続いておかしかったな。
一番感心したのは江戸家まねき猫だ。2年ほど前に聞いたことがあったが、その場では忘れていて、帰宅後記録を見てああそうだったか、といった具合。初回は印象に残らなかったらしい。
その昔NHKTVで放映された人気番組「お笑い三人組」で三遊亭小金馬(⇒現四代目金馬)、一龍斎貞鳳と組んでいた動物ものまねの三代目江戸家猫八の娘だそうだ。やはり父と同じく動物のものまねだけをするが、口座に座布団を敷いて演ずるので、落語家と同じスタイルだ。
芸そのものより、その堂に入った話しぶりが、芸人の血統を感じさせた。
♪2018-070/♪国立演芸場-09
2016年8月15日月曜日
国立演芸場8月中席 桂歌丸噺家生活六十五周年記念公演
2016-08-15 @国立演芸場
落語 笑福亭茶光⇒色事根問
歌謡漫談 東京ボーイズ
落語 春風亭昇々⇒最終試験
落語 桂文治⇒鈴ヶ森
落語 桂歌春⇒九官鳥
落語 三遊亭小遊三⇒代わり目
―仲入り―
座談
落語 三遊亭圓楽⇒行ったり来たり
ものまね 江戸家まねき猫
落語 桂歌丸⇒江島屋怪談<三遊亭圓朝作 鏡ヶ池操松影から>
今月の中席は桂歌丸噺家生活六十五周年記念公演ということで、チケットは発売初日から殆どが売れていてお気に入りの席が取れなかった。
中席が始まる少し前に持病が悪化して入院したというニュースが流れて心配したが、初日から舞台復帰したので一安心。
今日も満員御礼でおそらく楽日まで席は埋まっているのだろう。
歌丸のほかにも不倫問題でいっとき騒がれた六代目圓楽、小遊三など芸達者が揃った舞台だったが、中身はどうかな。
いまいち乗れなかった。
歌丸師匠の演目は、記念公演ということからか(普段の寄席は始まってみないと演目が分からないのだけど)、全期間を通じて予め演目が決まっており、「江島屋怪談」一本だ。
これは初めて聴いたが、圓朝(牡丹燈籠、真景累ヶ淵などの作者)の作による文字どおり怪談だ。
語り口はうまいね。
病み上がりとも思えない声量がある。発音は丁寧で聴き取りやすい楷書のような日本語だ。
舞台照明も話に合わせて変化し、中盤からは客席の照明も落ちて暗くなり、歌丸師匠が、そのままでも幽霊のような体躯(体重じは35~6Kgだそうだ。)だが、ますますこの世の人ではなくなって一段と気味悪くなってドキッとさせられた。
♪2016-113/♪国立演芸場-09