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2023年7月12日水曜日

オペラ「ラ・ボエーム」 〜高校生のためのオペラ鑑賞教室2023〜

2023-07-12 @新国立劇場



指揮】阪哲朗
【演出】粟國淳
【美術】パスクアーレ・グロッシ
【衣裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ
【照明】笠原俊幸

【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

ミミ⇒木下美穂子
ロドルフォ⇒工藤和真
マルチェッロ⇒青山貴
ムゼッタ⇒九嶋香奈枝
ショナール⇒高橋正尚
コッリーネ⇒伊藤貴之
べノア⇒畠山茂
アルチンドロ⇒晴雅彦…本公演と同じ
パルピニョール⇒寺田宗永…本公演と同じ

プッチーニ:「ラ・ボエーム」
全4幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

上演時間約2時間45分
 第Ⅰ幕・第Ⅱ幕60分
  休憩25分
 第Ⅲ幕30分
  休憩20分
 第Ⅳ幕30分



本公演が終わった後、同じ演出(美術/衣装/照明も)でのそっくり再演だが、指揮者(大野和士⇒阪哲朗)と主要なキャストが変わっている。

最重要な歌手4役は
ミミ⇒木下美穂子、ロドルフォ⇒工藤和真、マルチェッロ⇒青山貴、ムゼッタ⇒九嶋香奈枝に。

高校生の集団鑑賞の残り席を分けていただくシステムなので、あまり良い席は取れなかったが、今日は1階席の最後列の1列前だがかろうじてセンターブロック。

舞台は遠い。
が、オケも歌唱も十分響いて音楽鑑賞に不満はないが、歌手の表情が見え辛いのは致し方ない。

7倍モノキュラーを愛用しているけど、ずっと追いかけている訳にもゆかない。

木下美穂子は明るくハリのある声で、時に突き刺さってくるような勢いがある。掛け値なしの実力派としか言いようのない人材なのに、イマイチ活躍の場が少ないのが不思議だ。
本公演でミミを歌ったA.マリアネッリを凌ぐような迫力があり、演技もうまい。

終幕の瀕死のミミと祈るような思いのロドルフォの二重唱は第1幕の2人の名アリアが再現されて(プッチーニの巧さ!)、気持ちが入り込んでゆく。この辺も、本公演より吸引力が強かったな。

他の歌手陣も問題なし。まあ、好みを言えば適役かな?と思った人もいたのだけど。

♪2023-122/♪新国立劇場-14

2022年7月12日火曜日

プッチーニ「蝶々夫人」 高校生のためのオペラ鑑賞教室 2022

2022-07-12 @新国立劇場



阪哲朗:指揮
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【合 唱】新国立劇場合唱団
【演 出】栗山民也
【美 術】島次郎
【衣 裳】前田文子
【照 明】勝柴次朗

【蝶々夫人】木下美穂子
【ピンカートン】村上公太
【シャープレス】成田博之
【スズキ】小林由佳
【ゴロー】糸賀修平
【ボンゾ】伊藤貴之
【神官】上野裕之
【ヤマドリ】高橋正尚
【ケート】佐藤路子

プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」
〜高校生のためのオペラ鑑賞教室
全2幕〈イタリア語上演/日本語&英語字幕付〉

予定上演時間:約2時間35分
第Ⅰ幕50分
 --休憩25分--
第Ⅱ幕80分


国立劇場の歌舞伎観賞教室も同様だが、新国のオペラも本格的で手抜きなし。
歌手陣も今回は木下美穂子(蝶々夫人)、成田博之(ピンカートン)、小林由佳(スズキ)など一流が登場するのは嬉しい。

しかし、高校生の団体鑑賞が目的なので、一般客は余りの席があれば買えるという次第で、良席は得難い。
特に今回は、1階席は全滅で、正面席となると4階しか空いてなかった。

かくして、初めて新国の4階の最後列という文字どおり天井桟敷に座った。
4階席全部ではないと思うが正面席は急斜面なので座ると足が床に届かない!その為、足置きバーがあるのには驚いた。


しかし、もっと重要なことで驚いたのはオケも歌声も実にクリアで音圧に殆ど不足を感じない。

予てから音響効果の点で首都圏最高のホールだと思っていたが、4階席でも実感できた。

とはいえ、舞台は遥か遠い。劇に没入には至らず。
それでも音楽を聴いているだけでも楽しい。

舞台下手上部に翻っている筈の星条旗が4階席からは見えなかった。キーアイテムなのに。演出面で要工夫だ。

♪2022-102/♪新国立劇場-09

2019年3月10日日曜日

新国立劇場オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

2019-03-10 @新国立劇場


指揮:河原忠之(オペラ研修所音楽主任講師)
演出・演技指導:粟國淳(オペラ研修所演出主任講師)
装置:横田あつみ
照明:稲葉直人(ASG)
衣裳コーディネーター:加藤寿子
舞台監督:須藤清香
合唱⇒新国立劇場合唱団
バレエ⇒新国立劇場バレエ団
管弦楽⇒新国立アカデミーアンサンブル

新国立劇場オペラ研修所
 第19期生、第20期生、第21期生、賛助出演:松中哲平(16期修了)
ドン・ジョヴァンニ⇒高橋正尚
ドンナ・アンナ⇒平野柚香
ドン・オッターヴィオ⇒水野優
ドンナ・エルヴィーラ⇒十合翔子
レポレッロ⇒伊良波良真
マゼット⇒井上大聞
ツェルリーナ⇒斉藤真歩
騎士長⇒松中哲平

新国立劇場オペラ研修所修了公演
モーツァルト:オペラ「ドン・ジョヴァンニ」
【全2幕 イタリア語上演/字幕付】

予定上演時間:約3時間15分
第Ⅰ幕90分
 --休憩20分--
第Ⅱ幕85分

新国立劇場に設置されているオペラ研修所というところはそもそも入所するのが大変難関なのだそうだ。司法試験に合格してから入所する司法研修所みたいなものか。
3日間の公演に日替わりで出演した研修生というのも、各自半端なキャリアではなく、ほぼ全員が音大・大学院を卒業し、海外留学やコンクール入賞、オペラ出演経験済みで入所してくるというから、アマチュアとはいえない経歴の持ち主ばかりだ。

修了公演といっても本格的なもので、中劇場での公演だったが、ナマのオーケストラがピットに入って、舞台もそこそこのものが作られていた。

そういう基礎的な実力は備えた人達による公演なので、全体としてはちゃんとオペラが楽しめる結構良い出来だった。

が、やはり百戦錬磨のプロとは一味違う。
歌唱力もさることながら一番物足りないのは演技力かな。
歌唱時は演技していても、待っている時間が役になりきっていない感じだった。
それで観ている側の感情移入が十分にできない。

なんて偉そうに、無責任なコメントをしているが、今後も継続する大変な努力と幸運に恵まれて世に出るスター歌手がこの中から生まれるかもしれない。そうあってほしいね。


♪2019-028/♪新国立劇場-02