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2018年10月5日金曜日

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭協賛 国立演芸場10月上席

2018-10-05@国立演芸場


落語          三遊亭小笑⇒粗忽の釘
講談          神田京子⇒与謝野晶子
落語          笑福亭和光⇒ぜんざい公社
相撲漫談    一矢
落語          三遊亭笑遊⇒くしゃみ講釈
     ~仲入り~
漫談    新山真理〜賞味期限ギリギリ〜
落語          春風亭柳橋⇒親子酒
奇術          北見伸&スティファニー
落語          三遊亭圓輔⇒のざらし   

今回は、全体に高水準で楽しめた。
笑福亭和光は初めて聴いたが、噺はおなじみの「ぜんざい公社」でバカバカしい。
三遊亭笑遊にハズレ無し。「くしゃみ講釈」はひょうひょうとした顔貌での顔芸がおかしい。
春風亭柳橋の「親子酒」も出来が良かった。
トリの三遊亭圓輔「のざらし」は途中で切り上げることが多いようだが、今日は、時間もあったので本来のサゲまで語った。これがなかなか難しく柳橋は事前に解説をしてくれたので分かったが、「シンチョウ⇒(浅草)新町」、「タイコ⇒太鼓⇒幇間」、「太鼓の皮⇒馬の皮」などの意味が分かっていないと笑えないという噺だ。笑いどころを教えてもらって笑うというのも困ったものだ。

ほかに、色物では北見伸&スティファニーの奇術がいつもながら素晴らしい。もう、まったくタネの見当もつかない不思議さで目を白黒。

ところで、寄席に限ったことではないが、プログラムやチラシに出ている芸人(演奏家も)の写真が。当然、撮った時点でもう古くなるのは仕方がないが、何年も前の写真を使っている人が少なくない。とりわけひどいのが、噺家の写真だ。笑遊は少なくとも20年、圓輔に至っては30年ほど前の写真を平気で使い続けているのはこれも笑いのネタなのだろうか。


♪2018-124/♪国立演芸場-14

2017年9月1日金曜日

平成29年度9月上席

2017-09-01@国立演芸場

落語 昔昔亭全太郎⇒子ほめ 
落語 昔昔亭喜太郎⇒動物園
落語 昔昔亭桃之助⇒強情灸
落語 春風亭愛橋⇒のっぺらぼう          
奇術 北見伸&スティファニー
落語 三遊亭笑遊⇒片棒
  ―仲入り― 
コント ザ・ニュースペーパー         
落語 春風亭柳好⇒宮戸川          
紙切り 林家花(踊り:長崎ぶらぶら節も)
落語 昔昔亭桃太郎⇒歌謡曲を斬る

今日の収穫は2人(組)。

北見伸らのグループのイリュージョンの見事さにはいつものことながら開いた口が塞がらない。全く不思議だ。仕掛けがなくちゃ死人続出といったショーだが、もちろん、誰も怪我一つしないで、窮地から生還するのが本当に凄い。

落語では、何といっても仲締めの三遊亭笑遊だ。
毎回おかしい。
このおかしさはなんだろう。
独特の芸だ。
コワイくらいの迫力があって、そのおかしな話を完全に自分のものにしているゆとりが感じられる。

それに引き換え、春風亭愛橋は全く勉強不足。いや、才能がない。いくら努力しても彼は大成すまい。
今日のトリは昔昔亭桃太郎だが、この人も落語を演るにはIQが相当不足している。
全く、落語を分かっていない。
こういう下手くそ、と言うより、頭の悪いのが、トリを務めるようでは寄席の世界も見通しが暗い。落語ブームだそうだが、きちんと頭のいいのを弟子にとって、しっかり勉強させなければ役立たずの看板倒ればかりになってしまいそうだ。

♪2017-142/♪国立演芸場-14

2017年7月10日月曜日

平成29年度7月上席 真打昇進披露公演

2017-07-10 @国立演芸場


落語 昔昔亭金太郎⇒子ほめ
落語 昔昔亭A太郎⇒皿屋敷
落語 春風亭愛橋⇒魚根問
奇術 北見伸&スティファニー
落語 昔々亭慎太郎⇒家族旅行作文
落語 桂歌春⇒強情灸
〜仲入り〜
真打昇進披露口上
落語 瀧川鯉昇⇒粗忽の釘
落語 昔昔亭桃太郎⇒金満家族
歌謡漫談 東京ボーイズ
落語 昔昔亭桃之助⇒船徳

今月の上席は落語芸術協会で真打ち昇進2名が出て、この日は昔昔亭桃之助(他日が笑福亭和光)の披露公演だった。

いつもの寄席と違うのは、中入り後に幹部級が揃って真打ち昇進披露の口上を述べる時間があること、昇進したばかりの桃之助が今日はトリを務めるということだ。
披露向上と言っても旧悪を披露されるくらいがオチで、まあ、これが落語界のお祝いのスタイルなのだ。

桃之助は桃太郎の弟子だが、桃太郎自身があまり巧い噺家とは思えない。癖がありすぎて楽しめない。桃之助はまだその点素直な感じで、このまま延びてゆけばいいのにと思ったが、やはり、そもそもトリを務める器ではない。

落語では鯉昇が一番面白かった。何しろ、顔立ちがいい。黙って座っていてもおかしくなるような人相で大いに得をしているのではないか。

全体の中で一番良かったのは、奇術の北見伸だ。いつもながらに鮮やかなもので、感心するよ。
でも、奇術が一番では寄席として寂しいな。

2017-119/♪国立演芸場-11

2017年3月14日火曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度3月中席

2017-03-14 @国立演芸場


《講談》神田松之丞⇒和田平助
《上方落語》笑福亭里光⇒手水回し
《相撲漫談》一矢
《落語》瀧川鯉朝⇒お玉牛
《講談》神田松鯉⇒雪紅茶入れ
   ―  仲入り  ―
《漫才》東京太・ゆめ子
《落語》立川談幸⇒権助魚
《奇術》北見伸&スティファニー
《落語》三遊亭圓遊⇒子別れ

落語ブームだそうだが、若手、中堅とも謙虚に技を磨かなくてはなるまい。
今日は肝心の落語に光るものなし。
トリの園遊は枯れた芸で滑舌は見事だけど早口すぎて気持ちが乗れない。
奇術のステファニーはいつもながら鮮やかだ。

2017-038/♪国立演芸場-05

2016年9月1日木曜日

国立演芸場9月上席

2016-09-01 @国立演芸場


落語 昔昔亭金太郎⇒子ほめ
落語 春風亭昇羊⇒二人だけの秘密
落語 春風亭愛橋⇒のっぺらぼう
落語 桂枝太郎⇒お見立て
奇術 北見伸&スティファニー
落語 桂歌春⇒たがや
―仲入り―
コント ザ・ニュースペーパー
落語 三遊亭笑遊⇒やかん
紙切り 林家花
落語 昔昔亭桃太郎⇒春雨宿

今日の収穫は桂歌春と三遊亭笑遊。
特に笑遊は初めて聴いたが独特のおかしさだ。ほとんどニコリもせず時にお客が叱られているようなでかい声が迫力。立て板に水の講釈混じりの薬缶の謂れに笑ったよ。
この笑遊の「やかん」が熱演だったので、ひょっとして時間オーバーだったのかな?続く女流紙切りがわずか2作品だけになってしまったのは残念だ。

奇術の北見伸&スティファニーは前にも見ているのだけど、本当にうまいなあ。すぐそば(前から3列目)で凝視しているのだけど、手つきの鮮やかさや大仕掛の人間解体ショー?など、一体ブラックボックスの中はどうなっているのだろうと思う。
まあ、気持ちよく騙されるのが正しい鑑賞法なのだろうけど。


♪2016-116/♪国立演芸場-10

2016年7月6日水曜日

国立演芸場7月上席 真打昇進披露公演

2016-07-06 @国立演芸場


落語 三遊亭馬ん長⇒元犬
落語 橘ノ双葉⇒タケダ君へのラブレター
落語 三遊亭遊雀⇒堪忍袋
漫才 宮田陽・昇
落語 三遊亭圓馬⇒高砂や
落語 桂歌丸⇒つる
<仲入り>
真打昇進披露口上
落語 瀧川鯉昇⇒粗忽の釘
落語 三遊亭遊三⇒親子酒
奇術 北見伸&スティファニー
落語 橘ノ圓満⇒壺算


今日は満員御礼の大盛況。和服姿のご婦人も多くて驚いた。お目当ては歌丸師匠だろう。

今月の上席では3人の新・真打ちの昇進披露が行われていて、今日はその一人、橘の圓満のお披露目だった。
この人、若い頃から寄席に入り浸りで好きが高じて30歳を過ぎてついに入門したので、真打ちになったのは既に五十路を過ぎという変り種。家は上野の料亭で自身3代続く江戸っ子だが、家業を継がずに噺家になったという。この経歴自体が落語のようでもある。

圓満のブログから
祝儀の意味があるのだろう、今日は園満がトリを務めた。
出し物は有名な「壺算」だ。
瀬戸物屋のオヤジを言いくるめて水瓶大小をタダで持ち帰るというハナシだが、語り口が硬くてまだ修行半ばの感があるが、計算が分かったようで分からないオヤジの心境をなかなか上手に演じていた。

今日の出し物では、遊雀、圓馬の落語が上出来。
宮田陽・昇の漫才もおかしかった。
北見伸&スティファニーの奇術も巧いものでありふれたものだけども全くタネが分からない。助手のピチピチギャルたちも眼福である。

しかし、なによりも誰よりも歌丸の飄々としたおかしさ・巧さには実に驚かされた。昔、TVで観ていた頃はあまり上手いとも思わなかったけど、落語芸術協会会長は伊達じゃないね。
演じた「つる」は、よく知っているハナシだし、ここ演芸場でも前座や二ツ目で何度か聴いたが、おかしさが違う。質が違う。
展開も、オチも、セリフまで分かっているハナシなのに、歌丸がひょうひょうと演ずるともうおかしい。おかしくなる前からおかしい。
館内は大爆笑の渦だ。一緒に行った友人はおかしすぎて泣いていたよ。


♪2016-093/♪国立演芸場-06