2016-07-06 @国立演芸場
落語 橘ノ双葉⇒タケダ君へのラブレター
落語 三遊亭遊雀⇒堪忍袋
漫才 宮田陽・昇
落語 三遊亭圓馬⇒高砂や
落語 桂歌丸⇒つる
<仲入り>
真打昇進披露口上
落語 瀧川鯉昇⇒粗忽の釘
落語 三遊亭遊三⇒親子酒
奇術 北見伸&スティファニー
落語 橘ノ圓満⇒壺算
今日は満員御礼の大盛況。和服姿のご婦人も多くて驚いた。お目当ては歌丸師匠だろう。
今月の上席では3人の新・真打ちの昇進披露が行われていて、今日はその一人、橘の圓満のお披露目だった。
この人、若い頃から寄席に入り浸りで好きが高じて30歳を過ぎてついに入門したので、真打ちになったのは既に五十路を過ぎという変り種。家は上野の料亭で自身3代続く江戸っ子だが、家業を継がずに噺家になったという。この経歴自体が落語のようでもある。
出し物は有名な「壺算」だ。
瀬戸物屋のオヤジを言いくるめて水瓶大小をタダで持ち帰るというハナシだが、語り口が硬くてまだ修行半ばの感があるが、計算が分かったようで分からないオヤジの心境をなかなか上手に演じていた。
宮田陽・昇の漫才もおかしかった。
北見伸&スティファニーの奇術も巧いものでありふれたものだけども全くタネが分からない。助手のピチピチギャルたちも眼福である。
しかし、なによりも誰よりも歌丸の飄々としたおかしさ・巧さには実に驚かされた。昔、TVで観ていた頃はあまり上手いとも思わなかったけど、落語芸術協会会長は伊達じゃないね。
演じた「つる」は、よく知っているハナシだし、ここ演芸場でも前座や二ツ目で何度か聴いたが、おかしさが違う。質が違う。
展開も、オチも、セリフまで分かっているハナシなのに、歌丸がひょうひょうと演ずるともうおかしい。おかしくなる前からおかしい。
館内は大爆笑の渦だ。一緒に行った友人はおかしすぎて泣いていたよ。
♪2016-093/♪国立演芸場-06