2016年7月7日木曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート ベルリン・フィル バイオリンアンサンブル

2016-07-07 @みなとみらいホール


ベルリン・フィル/バイオリンアンサンブル

アルビノーニ:アダージョ
J.S.バッハ:2つのバイオリンのための協奏曲 ニ短調  BWV1043
J.S.バッハ(メンデルスゾーン編):シャコンヌ
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲
ベートーベン:ロマンス第1番 ト長調 作品40
ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番、第5番、第6番
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 作品20 
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アンコール
エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番
スヴェトラーノフ:アダージョ

ベルリン・フィルの弦パートの有志から成るアンサンブルかと思い込んでいたけど、当日会場で受け取ったプログラムの表紙にベルリン・フィルのバイオリン・アンサンブルと書いてある。
アレレ…、そうなのか。でも、バイオリンだけではいくら10本集まっても表現力に乏しいだろうなあ、と思ったが、そこは心配無用で、ピアノが1台入った。

このピアノが1台入ることで、バイオリンだけという単調なアンサンブルに音域の幅が出て、まるでチェロやビオラも入っているような錯覚に陥る。それだけ表現力が豊かになる。
つまりは室内オーケストラ風に聴こえてくるのだ。

まあ、そうでもなくちゃ二十数年もこういうスタイルで音楽を続けることはできないだろう。

バイオリン10本+ピアノという変わった編成の魅力を十分に発揮していたとは思えないけど、さすがにベルリン・フィルメンバーだけにバイオリンの発する音色の透明感の美しさに加え、バイオリンとも思えない中音域の音圧の強さもーこれはピアノとの良い呼吸が作り出しているのだろうがー迫力があった。

とはいえ、演奏された曲のすべてが(アンコールの2曲は初聴きだったが、これらも多分…)このスタイルに合わせた編曲なので、オリジナルを聴き馴染んでいるものだから、どうしても良くできた編曲とか、珍しい編曲モノという印象を拭えない。何か、オリジナルを1曲でも聴いてみたかった。


♪2016-094/♪みなとみらいホール-24