2016-07-18 @みなとみらいホール
コルネリウス・マイスター:指揮
読売日本交響楽団
バイバ・スクリデ:バイオリン*
ベートーベン:バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61*
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
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アンコール
ヴェストホフ:バイオリン・ソナタ第3番から第3曲「鐘の模倣」*
ドイツ音楽…正しくはドイツ語圏なのか、ドイツ文化圏というべきか分からないけど、クラシック音楽の王道の音楽が好きだ。それもロマン派までが特にいい。
なので、ベートーベンやブラームスはその筆頭格に当たる。
そういうゴールデンコンビの演奏会だったが、今年に入って各オケの定期で聴いたブラームスの交響曲は全5回だが、そのすべてが2番ではいくら好きでも困る。
ブラームスの4作品の中で、一番人気は多分、第1番か第4番ではないか。次いで3番。
2番は一番地味だと思うのだけどオーケストラが好んで取り上げるのはどうしてかな。僕としては、まんべんなく4作品を聴きたいよ。
指揮のコルネリウス・マイスターも独奏バイオリンのバイバ・スクリデも初聴き。
コルネリウス・マイスターはハノーファー出身の1980年生まれというまだ若手だ。来季から読響の首席客演指揮者に就任するそうだ。今後、何度も接することになるだろう。
バイバ・スクリデって耳慣れない名前だがラトヴィア出身だそうな。
G・クレーメルから貸与されたストラディバリウスだそうだ。不満のない音量と音色。
前回の読響定期は気分が悪くなって途中リタイアしたが、今日は体調も良く、安心してドイツ音楽の真髄を楽しんだ。
ちょっとショックだったのは、バイバ・スクリデがアンコールに弾いた曲だ。初めて聴く音楽で、当然に無伴奏の独奏曲。かなり早いテンポのアルペジオが続く無窮動の感じだったが、調性はあるけど現代風で、誰の作品か見当がつかないし、いつ頃の音楽家さえ分からなかった。
アンコール曲名の掲示版を見て、ヴェストホフという作曲家の作品であることは分かったけど、現代の作曲家だろうかと思いながら帰宅後調べたら、なんと、J.S.バッハより11年前に生まれた人で、当然バロック時代だ。
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ - Johann Paul von Westhoff (1656-1705)
こういう人の存在を知らなかったのは無理は無いとしても、時代の見当もつかなかったのが情けない。多少言い訳すれば、演奏された第3番ソナタの第3曲だけが特別に変わっていると思うけど…。
NETで作品を探してみるもなかなか見当たらなかったが、NAXOSのサイトでバイオリン・ソナタと無伴奏バイオリン・ソナタを見つけた。
http://ml.naxos.jp/album/ZZT050201
http://ml.naxos.jp/album/C67083
CDがほしいが少なくともAmazonでは見当たらないのが残念。
♪2016-100/♪みなとみらいホール-27