2025年1月16日木曜日
MUZAランチタイムコンサート 01月 マエストロ・デュオ〜ピアノ連弾&トーク〜
2024年3月9日土曜日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第393回定期演奏会
2023年8月6日日曜日
フェスタサマーミューザKAWASAKI2023 新日本フィルハーモニー交響楽団 〜広上淳一のザ・ベートーヴェン!〜
2023年7月8日土曜日
日フィル第752回東京定期演奏会 〜歌劇《道化師》演奏会形式〜
2022年12月4日日曜日
第13回 音楽大学オーケストラ・フェスティバル2022[東京音大/国立音大]
2022年7月3日日曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第379回横浜定期演奏会
2021年10月10日日曜日
マエストロの白熱教室2021 指揮者・広上淳一の音楽道場
2021-10-11 @フィリアホール
広上淳一:指揮&指導
東京音楽大学学生
東京音楽大学特別オーケストラ
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D485
オケのリハでもなく、指揮者の卵のオケ付きレッスンだ。
2度の休憩を除き正味3時間余。
誠に白熱教室だった。
シューベルトの5番を材料に、卵が入れ替わり8人かな?
指導は広上師に加えて、東京音大の現役の教授陣。
現役の教授陣7〜8人が加わる事で引き締まった感じがある。
広上センセだけでは無駄なお喋りが長い。
オケのリハではないので響きを作るという作業はない。
音楽を作るという作業も今回は見られず、もっぱら、音楽にどう取り組むかといった抽象的な内容で、期待した面白さはなかったが、シュベ5を、もう散々聴いた。
3時間のレッスン中音が鳴っていたのは2時間超(全曲6回分に相当)だろう。
ずっと聴いていたのだけど、その魅力がだんだんと染み込んできたよ。
最後に、学生に混じってビオラを弾いていた先生曰く「シューベルトこそウィーンの音楽だ」。そういえば!と思う処もあり。
2021年8月4日水曜日
フェスタサマーミューザ2021 京都市交響楽団 ≪古都の名門のサウンドが遂にミューザに響く≫
2021-08-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール
広上淳一:指揮
京都市交響楽団
バイオリン:黒川侑*
チェロ:佐藤晴真*
ブラームス:バイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102*
ベートーベン:交響曲第3番「英雄」変ホ長調 作品102
ともかく、ずいぶん久しぶりに聴いた京響は、こういう言い方は失礼かもしれないが、在京オケと遜色ない響だった。
ブラームスとベートーベンという重量級。
オケの弦編成は2曲とも12-12-8-6-5(対抗配置ではない)。
前日にシューマンのバイオリン協奏曲を8型?でスッキリと聴いていたので12型では暑苦しいのではないかと思ったが、独奏者の腕も良いのだろう。
音楽の輪郭も明瞭でとても良かった。
広上氏は元々奇を衒うようなタイプじゃなく、正統的だと思っているが、交響曲第3番「英雄」はまさに正統的で堂々たるベートーベンだった。
が、少し僕の好みとは異なった。
全体に悠々たるテンポは、手持ちの朝比奈+新日フィルのCDを思い起こさせたが、朝比奈の方は、あえてゆっくり振ったと言う演奏時間は1時間1分。
今日の広上+京響は4楽章以外は朝比奈ほど遅くなかったが、4楽章のちょうど中頃 Andante から非常に遅い。
その結果、演奏時間55分を要した。
テンポは全体として説得力があれば、疾走するベートーベンも好きだし、つんのめりそうなテンポも好きだ。
今日の広上の4楽章前半迄は好感して聴いていたが、後半、あまりに遅いので、終曲が盛上りに欠けたと思う。
上述の如く京響の演奏はとても良かった。
コンマスに神奈川フィルの石田組長が座っていたのには驚いた。
♪2021-079/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-020
2021年1月3日日曜日
第64回NHKニューイヤーオペラコンサート
2021-01-03 @NHKホール
広上淳一:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場合唱団/二期会合唱団/藤原歌劇団合唱部
僕には抗体がある!と暗示をかけていざ、NHKホールへと出かけた。
久しぶりのNHKホールだが、これまで以上に警戒厳重で、中に入るのもしっかりSDを保たないと叱られる。
不安を抱えつつのコンサートだが、第1曲(全員で「第九」の「歓喜の歌」)が始まった途端、来て良かった!と思った。
考えてみれば、「歓喜の歌」が昨年の聴き納めだったが、新年の聴き初めも「歓喜の歌」だった。
元気を出すにはもってこいの音楽だ。
そのあとはどの歌もどの歌手も愛おしい。
その一瞬一瞬が宝のようだ。
馴染んだ名曲の釣瓶打ちに癒されるというか、じわじわと幸福感に満たされてゆく。
最後はオペレッタ「こうもり」から”シャンパンの歌”を全員で賑やかに歌って〆たが、その前が「マイスタージンガー」の親方の歌。
「国が滅びても芸術は残る」の趣旨。
ここでは歌がその芸術だ。誠に感無量で聴いた。
帰宅後、録画をざっ~と見たが、最後の最後に1階客席がぼんやり写り無観客ではないこと、拍手はウィーン・フィルのニューイヤーコンサートのようにオンラインではなくお客がその場で手を打っているという事が分かる。
しかし、そこに至る迄は、客席は見事なくらい映らないので、今時観客入れて開催するのか!という批判に気を使ったのかと思った。少なくとも昨年は客席がもっと鮮明に映ったし、1階席前方にいたみつばち先生の薄くなった頭頂部を確認できた。
でも、よく開催してくれたよ。
同じ場所で3日前の「紅白」は無観客だったし(見てないけど)。
関係者のひとかたならぬ苦労があったのだろうな。
在仏の大村博美の出演も嬉しいかった。
我がマドンナ砂川涼子姫は並々ならぬ美声の持ち主であることを再確認した。やはり、ナマでないと伝わらないものがある。
リスクを冒して出かけたが、この至福の2時間は僕にコロナ抗体を植え付けてくれたように思う。
2021-001/♪NHKホール-012020年12月17日木曜日
新日本フィルハーモニー交響楽団 「第九」❸特別演奏会2020
2020-12-17 @みなとみらいホール
広上淳一:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
二期会合唱団
ソプラノ:小林沙羅
アルト:林美智子
テノール:西村悟
バリトン:加耒徹
ベートーベン:交響曲第1番ハ長調 op.21
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」op.125
今年3回目の「第九」だが、前2回は変種(ピアノ独奏による「第九」と古楽アンサンブルによる「第九」)だったので、本格的なモダンオーケストラと「合唱付き」なのは今日が最初だった。
ベートーベンの交響曲第1番とのカップリング。腕慣らしにはちょうどいい。
不揃いのピチカートで始まった1番だったが、オケはすぐ持ち直した。
第1番・第9番、いずれも弦楽器の編成は12型(低域増)で、1番では管楽器が弦に埋もれている風だったが、その分弦の透明感が増して好感した。
管楽器が増えた「第九」でも、管楽器がやたら吠えまくるという事なく、管弦のバランスがとても良かった。
また、今日の新日フィルはホームである隅田トリフォニーホールで聴くより弦が光っていた。
広上氏の指揮は踊っている割には正統的で素直に受け入れられる音楽だった(71分)。
驚いたのは合唱だ。僅か16人。男女同数。P席に横一列。
第4楽章の主題が始まったところで2階上・下手から静かに登場したのを見た時、ちょっと胸に迫るものがあった。
こんな形であれ、「第九」を演奏しよう、それを聴きたい、という熱い思いが客席と舞台に漲っているのを感じた一瞬だった。
ソリスト級二期会16人は仲々迫力があった。
とはいえ、僅か16人だ。
覆い尽くされるような大合唱には程遠い。
せめてもう16人並べられなかったか…。
さて、今年の「第九」はあと5回。
今日の演奏を70点として以後の演奏を「お好み」で評価してみよう。
♪2020-093/♪みなとみらいホール-27
備考:
弦の編成:12-10-8-7-6
合唱:女声8/男声8
演奏時間正味:71分19秒
1Mov⇒16:56
2Mov⇒12:12
3Mov⇒16:27
4Mov⇒25:44
Total⇒71:19
2020年7月25日土曜日
フェスタサマーミューザ2020 NHK交響楽団 ≪北欧の巨人とベートーベン≫
2020-07-25 @ミューザ川崎シンフォニーホール
広上淳一:指揮
NHK交響楽団
グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」
ベートーベン:交響曲 第8番
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モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
2月東フィル定期以来の本格的オケ…と言っても弦27・管打13の小規模編成。残り物セールで自分で選んだ3C席だが、思いの外よく響く。
まことにMuzaはスイートエリアが広い。
しかしこの響の良さが問題でもある。
どんなオケでもそこそこ聴こえてしまうから。
前半の弦楽合奏は、遠いせいで音圧が物足りないのは止むを得ないとして、少人数の割には透明感が不足。
後半管が入ってだいぶ賑やかになったが弦(87642)が相対的に少ないのではないか。スカスカの配置が管弦アンサンブルの厚みを(視覚的にも)減じている気がした。
コロナ仕様で心躍らず。
3C最前列は1人飛ばしだったが、2列目は1人席の両隣は3席飛ばし。
その後ろにペア席を作った為だろう。
完売ということだったが、欠席も少なからず。
ブラボーもなく大人しく座っているだけなのにここまでしなくともと思うが、業界ガイドラインに従っているんだね。
♪2020-032/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-07
2019年12月14日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第353回横浜定期演奏会<第九③>
広上淳一:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:東京音楽大学
ソプラノ:中村恵理
アルト(カウンターテナー):藤木大地
テノール:吉田浩之
バリトン:大西宇宙
J.C.バッハ:シンフォニア変ロ長調 作品18-2
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
ソプラノ独唱が中村恵理。何度かオペラで、昨年の秋山「第九」でも聴いたのにあまり印象に残っていなかったが、新国立劇場「トゥーランドット」のリューのアリアで僕はこの人に覚醒した。
男子3人(Altはカウンターテナーの藤木大地)の独唱相手に一歩も引けを取らず歌い上げたのはさすが。
肝心のオケだが、なんてうまいんだ。
東響も良かったが、今日の日フィルは格違いのうまさだった。管、特にホルンの抜群の安定感。弦は透明感を終始保った。オケはこうでなくちゃ。
多少の不満は、広上淳一の指揮はメリハリがはっきりしすぎ。それは聴きやすいのだけど、聴き手の集中力を削ぎ易い。
一音も聴き逃すまいと集中しなくとも、適度なメリハリ感が音楽を心地よく伝えてくれるので楽なのだけど、提供されるだけの喜びの様な気もして、一体感は得にくい…とこれは贅沢な不満。3⇒4楽章も一息で入って欲しかったな。
独唱者が舞台前に立った(東響は後方)。それだけに独唱が鋭く響き渡った。
♪2019-206/♪みなとみらいホール-57
2018年12月21日金曜日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会 県民ホール名曲シリーズ 第2回 ---「第九」❸
広上淳一:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
神奈川フィル合唱団
髙橋絵理:ソプラア
平山莉奈:メゾソプラノ
宮里直樹:テノール
浅井隆仁:バリトン
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
客席も舞台も広い県民ホールで聴く「第九」は一層の祝祭性を帯びて気分高揚。
残響が少ない為、弦はシャリシャリ感が残るがこれこそナマならではのリアルな感触。
その弦が高い透明感を保って心地良い味わい。
広上節は全体にテンポ鷹揚。特に第4楽章は外連味利かせテンポの変化が頻繁で歌わせすぎではないか。声楽独唱はそれこそ「歌え」ば良いのだけど、オケはできるだけ無表情にテンポを保って欲しい…というのが、僕の好み。
終楽章の低弦のレシタティーヴォは特に朗々と歌わせたが、こここそは限りなくイン・テンポで聴きたい。
演奏時間は楽章間休止含め71分位。
声楽陣と打楽器3人は第2楽章の後登壇した。
ならば、第3楽章から第4楽章への乗り換えは一呼吸で入れたのに、広上センセイ、フツーに休止時間をとったので肩透かし。Apple Watchで計測していたが、22秒間もお休みあそばした。これではテンションが下がってしまう。
神奈川フィルの出来は上々だった。先日の日フィルと良い勝負だ。また、合唱団は中高年中心で110名くらいだが、迫力あった。東京音大合唱団(日フィルの「第九」)にも負けていなかったな。
そして、声楽ソロも(テノールは急遽の代演だったが)みんな良く通る声で聴き応えがあった。
![]() |
テノールは訂正済み |
今季3回目の「第九」だが、声楽ソリストが舞台の前方(指揮者を挟む形)に立ったのは今回初めて(他の2回はオケの後ろ。)。やはり、前方に立つと声がよく通り、4声部の絡みもはっきり聴き取れて気持ちがいい。
事ほど左様に、オケも声楽陣もとても良い出来だったが、指揮者の演出が好みではなかったので80点としよう。
♪2018-175/♪県民ホール-05
2018年11月24日土曜日
N響第1899回 定期公演 Aプログラム
広上淳一:指揮
NHK交響楽団
鈴木優人:オルガン*
バーバー:シェリーによる一場面のための音楽 作品7
コープランド:オルガンと管弦楽のための交響曲*
アイヴズ:交響曲第2番
-----アンコール-----
J.S.バッハ:我ら苦難の極みにある時も BWV641*
20世紀前半のアメリカ音楽3本立て。
客演コンマスは白井圭。11月9日の日フィル定期でグラズノフとショスタコーヴィチの壮烈な大曲を演奏した際も彼が客演コンマスだった。13日のクラシック・マチネ〜トリオ・アコードでのブラームスのピアノ・トリオ全曲演奏会でも彼の演奏を聴いているので、ここ2週間で遭遇は3度目だ。オケからの信頼も厚いのだろう。
チェロの首席も日フィルの辻本玲で、ストラディヴァリウスの美音が響いた。
独奏客演オルガンは鈴木優人。腕前は一流だろうが、NHKホールのオルガンの音がイマイチ。作曲家の意図なのかもしれないが、まるで昔の小学校の足踏みオルガンに拡声器をつけたような深みに欠ける音だ。広い会場に鳴り渡る深々とした響きが欲しい。でなければ、パイプオルガンを使う意味がないではないか。
アンコールで弾いたバッハでは全然違和感がなかったので、個人的には不本意ながらコープランドはそういう音色のオルガンを求めたのかもしれない。
指揮も客演の広上淳一。
今日の3曲は全曲初聴きとは言え、いずれもそこそこは楽しめる作品だった。ただし、アイヴズの交響曲の冒頭、弦楽合奏の聴き苦しさは作曲家が音を重ね過ぎた為か、演奏技術の限界か、リハ不足?N響らしからぬ音だったのは残念。
♪2018-154/♪NHKホール-11