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2023年10月18日水曜日

横浜アンサンブルワンダーランド 日本フィル with 佐藤晴真

2023-10-18 @みなとみらいホール



佐藤晴真:チェロ*
日本フィル・メンバー
 杉原由希子:オーボエ**
 伊藤太郎:バイオリン/ビオラ
 未廣紗弓:バイオリン
 小中澤基道:ビオラ

●第一部 コンサート
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007からプレリュード、サラバンド、メヌエット1&2、ジーグ*
ハイドン:弦楽四重奏曲「皇帝」ハ長調 op.76-3から第2楽章
バーバー:弦楽四重奏曲変口長調 op.11から第2楽章
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 op.72からカントⅠ、フーガ、ラメント、カントII、ボルドーネ、モルト・ペルペトゥオ~カント
フィンジ:オーボエと弦楽四重奏のための間奏曲 op.21**
モーツァルト:オーボエ五重奏曲 K.406から第2楽章、第4楽章**
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●第二部トークイベント


日フィルが横浜定期を初めて50周年になったのを記念して?日フィルメンバー中心に室内楽をやろうという企画らしいが、この先の計画は示されていない。

今日はその第1回目。
プログラムは佐藤晴真の無伴奏を核に弦楽四重奏とこれにObを加えた五重奏。といっても全曲通したのはフィンジの「ObとSQのための間奏曲」だけ。その他は1楽章だけだったり、ちょっと省略されていたりと、まるでサンプルCDみたい。

ドイツ(語圏)音楽と英国音楽から少し時代を異にするものを選んだそうだが、演奏順番は国別でも時代順でもないし、全曲でもないので、そういう観点からは聴けなかった。

意外に思ったのは、佐藤のチェロの音の硬いこと。
ちょうど10日前に同じ場所で小泉ユミのチェロを聴いたが、実に美しかった。低域の豊かな音はビ〜ンと鳴っていた。
しかし、今日の佐藤の音は、太くて硬く容易に伸長できない弦をグイッと締め上げているような印象で、高域から低域までよく鳴るのだけど、低域の音はグィ〜ンと鳴っている。これはオケで弾くソリストの音なのかも知れない。技量の差というより、明らかに楽器が違う。特に弦が違うと感じた。

前半60分の演奏が終わって、後半30分はMCも入っておしゃべりの時間で、あまり驚くような話は聞けなかったが、今日の紅二点、Ob首席の杉原嬢、第2Vnの末廣嬢いずれもなかなかの美形で、日フィルにこんな人がいたのかとちょいと驚いた。

♪2023-176/♪みなとみらいホール-36

2023年4月12日水曜日

みなとみらいランチタイムコンサート 〜周防亮介

2023-04-12 @みなとみらいホール



日本フィルハーモニー交響楽団メンバー
弦楽五重奏団
 田之倉雅秋/末廣沙弓:バイオリン
 小中澤基道:ビオラ
 大澤哲弥:チェロ
 宮坂典幸:コントラバス

周防亮介:バイオリン*

シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 Op.163から第1楽章
パガニーニ:バイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6*
-----アンコール--------------------
A.シュニトケ:ア・パガニーニ*


みなとみらいランチタイムコンサートの久しぶりの復活。
その第1回が日フィルメンバーによる弦楽五重奏団と周防亮介の共演。
彼のソリストとしての演奏は何度か聴いていたが、刮目したのは昨年9月の日フィル定期。まるで集音マイクで拾ったかのような明瞭な音色と豊かな音量。

その後、藤木大地と組んだみなとみらいクインテットでも聴いたが、この時はアンサンブル向けにコントロールされていたが、やはり発音が美しい。
そして初めておしゃべりを聴いたがこれで人柄に好感。
以降、僕にとって要注意の重要なバイオリニストになった。

今日のパガニーニは超絶技巧の塊。

自在なスピッカート、低音から超高域に瞬間移動して小指一本で決めるフラジオレットがピタリと音程のツボに触れるなど抜群のテクニック。

そして、今回も収音マイク付きじゃないかと疑いたくなるほど1678年ニコロ・アマティがみなとみらい小ホールの好音響を得てビンビン響き渡る。午11:30開演にもかかわらず超満員。

♪2023-060/♪みなとみらいホール-12