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2022年5月25日水曜日

第1958回 NHK交響楽団 定期公演 B-1

2022-05-25 @サントリーホール


ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団

小菅優:ピアノ*

メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」作品27
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調*
リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
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メシアン:前奏曲集ー第1曲「鳩」*



5日前のC定期ですばらしいアンサンブルを聴かせた同じメンバーとは到底思えなかった。

でも、これはN響のせいではない。
サントリーホールは、そもそもあまり音響的に良いホールではないけど、この日は特に鳴らなかった。
だから弦は潤いがなくキンキンシャリシャリ。

ピアノは石を叩いているようで輝きがない。

独奏ピアノの音の悪さはサントリーホールが首都圏随一!だろう。
許容範囲に収まる時もあるが今回は酷かった。

語源的には”ミューズの技”を意味するらしいが、それに「音楽」という漢字を充てたのは先人の達見。
先ずもって「音」を楽しめなくては「音楽」に非らず。

♪2022-077/♪サントリーホール-06

2021年3月6日土曜日

モーツァルト・マチネ第44回「壮年期 X 名手モーツァルト」

2021-03-06 @ミューザ川崎シンフォニーホール



小菅優:ピアノ+弾き振り
東京交響楽団

ベートーベン:ピアノ協奏曲第0番変ホ長調 WoO4
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調 K. 488


ベートーベン、噂のピアノ協奏曲第0番を初めて生で聴いた。

13-4歳の作品だそうな。正直なところモーツァルトやハイドンとの違いが分からない。

繰り出される旋律はほぼ全て既視感ならぬ既聴感のある馴染み易いものばかり。だけど、独自の「発明」が感じられなかったのは若作りのゆえか。

ところで、ピアノ独奏部分以外は未完成だそうだが、今日の版はいったい誰の補筆なのか?解説には何にも書いてなかった。


後半はモーツァルトピアノ協奏曲第23番。

これはモーツァルト全27曲の中でも指折りの名曲ではないかな。昔、アマオケ時代に弾いたこともあってとりわけ愛着を感じている。


さて、演奏はどうだったか?

東響の弦の編成は対抗配置で6-6-4-3-2とこじんまり。

このサイズでは最近、神フィル@音楽堂での名演を聴いているので、つい比べてしまうが、やや残念な出来だったな。


小編成のオケは輪郭が明瞭なので好きだけど、この日はうまく響きが広がらなかったようだ。

名手小菅優も弾き振りなのでピアノは中央に縦に置いてお客に尻を向けている。反響板もない。そのせいか、ピアノの響もあまり美しくなかった。


♪2021-020/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02

2019年3月14日木曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2019前期 川久保賜紀 & 小菅優 デュオ・リサイタル

2019-03-14 @みなとみらいホール


川久保賜紀:バイオリン
小菅優:ピアノ

ブラームス:バイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」作品78
  〃  :バイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品100
  〃  :バイオリン・ソナタ第3番ニ短調 作品108
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シューマン:「3つのロマンス」から第2曲 作品94-2
ブラームス:「FAEソナタ」から第3楽章スケルツォ

先月イブラギモヴァ&ティベルギアンで聴いたばかりの同じプログラムを(この時は小ホール)、今日は同じみなとみらいホールの大ホールで。

あいにくこのアフタヌーンコンサート・シリーズではうっかりして先行発売に出遅れて良席が得られず、真ん中だが列番20番台。あまりに遠い。オーケストラならこの辺も一興だ(個人的にはもっと前が好き。)が、独奏・二重奏を含む室内楽となると音源から離れすぎだ。

音は聞こえるが音楽が聴こえてこない。

イブラギ〜の、前から2列目のど真ん中という、演奏家の息遣いが聴こえるかぶりつきで聴いた至福の時と、つい比べてしまうと、もう隔靴掻痒・切歯扼腕で妄想ばかりが駆け巡った。

このシリーズ前期だけであと4回と思うと悲しくなる。
尤も今回はイブラギ〜の印象が鮮明だったせいもある。
家でCD回しているような音だったが、残りはなんとか態勢を立て直して演奏に集中できるように努めよう。

♪2019-029/♪みなとみらいホール-10

2017年3月4日土曜日

ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート2017前期 ≪小菅優の”現在”を聴く!≫小菅優 ピアノ・リサイタル

2017-03-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール


小菅優:ピアノ

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」 作品27-2
ベートーベン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」作品53
武満徹:雨の樹素描Ⅰ、Ⅱ-オリヴィエ・メシアンの追憶に-
リスト:エステ荘の噴水〜巡礼の年第3年から
リスト:バラード第2番
ワーグナー:イゾルデの愛の死
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アンコール
メシアン:8つの前奏曲集第1番「鳩」

旬のピアニストは目下ベートーベン完全制覇中。
という事もあってか彼のソナタ2本(月光・ワルトシュタイン)を大胆にも前半に並べ、後半は武満2本、リスト3本を全く間を空けず弾き切った。満席の観客にも緊張が求められて一種修行空間。

♪2017-032/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02

2015年10月11日日曜日

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集 第111回

2015-10-11 @ミューザ川崎シンフォニーホール


クシシュトフ・ウルバンスキ:指揮
小菅優:ピアノ*
東京交響楽団

ベートーベン:「エグモント」序曲 作品84
ベートーベン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37*
ベートーベン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」


オール・ベートーベン・プログラム。

どれも聴き馴染んだものばかりだけど、何度聴いても満足感がある。

東響は管も弦もきれいで安定感がある。両者が交響する時に管弦楽の醍醐味を感じさせてくれる。

この日のピアノの音は抜けの良い音で気持ちがいい。
タッチの問題ではないし、席の問題でもない(いつも同じだから)。
不思議に、日によって音が違う。
ベートーベンの唯一短調のピアノ協奏曲だが、第3楽章の途中に登場するクラリネットから始まる長調のテーマにウィーンを感じたなあ。
最近、独墺の音楽に、ドイツらしさとウィーンらしさを嗅ぎ分けようと意識しているので。

指揮のウルバンスキはとてもシャイな人柄のようだ。
指揮者である以上大きな身振り手振りが必要だが、それがどうも板についている感じがしない。
しかし、音楽への誠実、堅実、冷静な態度が伝わってきていつも好感できる。

「英雄」では、ベートーベンが如何に精緻な構造物を作り上げたかを今更ながら実感できたのはウルバンスキの丁寧な音楽作りとそれに応える東響の優れた演奏によると思う。



♪2015-101/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-21

2015年6月13日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会みなとみらいシリーズ第310回 フランス音楽の陰と陽-ラヴェル、サン=サーンス

2015-06-13 @みなとみらいホール



パスカル・ヴェロ:指揮
小菅優:ピアノ
石丸由佳:オルガン
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

ラヴェル:「マ・メール・ロワ」組曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 作品83
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 作品78 「オルガン付き」
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アンコール(ピアノソロ)
ショパン:練習曲Op25-1「エオリアン・ハープ」
サン=サーンス:交響曲第3番第2楽章後半(管弦楽)


神奈川フィルの定期は4月がシーズンの切り替えだった。
その初っ端のレスピーギ特集はとても楽しみにしていたが、急な用事で聴きに行けなかった。さらに5月定期も万やむを得ない事情があり行けなかった。

そんな次第で今シーズン初めての神奈川フィル定期となった6月はフランス音楽特集だった。
N響も6月はフランス音楽特集だったから、やたらラヴェルが続くことになった。

指揮のパスカル・ヴェロは初めて聴く人だが、やはりフランス人だ。


ラヴェルのピアノ協奏曲は家でもたまには聴く作品だ。
3楽章構成だが、それぞれが別人が作ったかのような曲想の違いがある。

第1楽章はスパニッシュな味わいも織り交ぜながらジャズっぽい。ふと、ガーシュウィンの曲ではないかと錯覚しそうになる。
第2楽章は3拍子のアダージョで全体がのっぺりして起伏に乏しくだらだらと音楽が続くけど、同じフランスの作曲家サティやフォーレを感じさせる叙情性がたっぷりだ。
第3楽章はストラヴィンスキー風でもあるけど、何より特徴的なのは「ゴジラ」(伊福部昭)のテーマがふんだんに盛り込まれていることだ。いや、事実は逆で伊福部はラヴェルの大のファンだったそうだから、ラヴェルのピアノ協奏曲から曲想を得たのだろう。

小菅優は聴く度に貫禄が出てきた。

本日のメインイベントはサン=サーンスの交響曲第3番だ。
2楽章構成だけど、各楽章が2つのパートにわかれているので、まあ、普通の4楽章形式とも言える。

第1楽章は短い序奏の後、刺激的で緊張感を強いるリズミカルな旋律に思わず引き込まれる。
後半に入ってオルガンが登場するがここでは静かな通奏低音のような響で弦楽器の歌うようなアダージオだ。
第2楽章の前半は普通の4楽章構成でいえば6/8のスケルツォだろうな。結構激しい。
なんといっても後半のオルガンが大音量をもってオーケストラとわたりあうところからが白眉だろうな。

みなとみらいホールのパイプオルガンは「ルーシー」という愛称が付けられているが、可愛らしい名前とは対照的にこの1台で80人超の大規模オーケストラをも圧する大音量を出す。
度々、オルガンだけのリサイタルを聴いているけど、この日は席がオルガンに近いせいもあったのだろうけど、単独で聴くときよりお腹に響く重低音が怖いくらいの迫力だった。

ところで、ラヴェルはフォーレ(30歳上)から学び、フォーレはサン=サーンス(10歳上)から学んでいるそうだ。
そういう意味では、小菅優のアンコールピースはショパンではなくてフォーレの夜想曲でも弾いて欲しかったなあ。

♪2015-56/♪みなとみらいホール-17

2014年7月6日日曜日

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第46回

2014-07-06  @ミューザ川崎シンフォニーホール

小菅優:ピアノ
マーク・ウィグルスワース指揮
東京交響楽団

リスト:ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 S.125
ワーグナー/フリーヘル編:
 楽劇「ニーベルングの指環」 
 〜オーケストラル・アドベンチャー〜
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アンコール
リスト:コンソレーション(慰め)より第3曲(ピアノソロ)


今日は、僕にとっては生で聴くのは初めての珍しい作品の組み合わせだった。

リストのピアノ協奏曲は、第1番が第2番との比較において極端に有名で、こちらはよく聴く機会があるが、第2番は存在は知っているし、CDも何かとの抱合せで持っていたが、ほとんど聴く機会もなく、今回の演奏会の耳ならしで初めて針を降ろしたようなものだった。

CDでは6トラックに分かれているので全6楽章のように見える(楽譜上も6つの部分に区分されているようだ。)けど、実際は全て続けて演奏される。

冒頭木管が、うっすらと空が明らんで来るようにボワ~と始まり、クラリネットが主要なテーマを奏で(これがその後もチェロの独奏に変化する)、ピアノがゆったりとアルペジオで入ってくる。

この第1部分だけがアダージョであるほか、第3部分がおっとりとしたチェロの独奏(主要テーマの再現)とピアノの対話を中心としてやはりテンポは緩やかだが、他の部分はずいぶん忙しい。全体は緩・急・緩・急・急・超特急という構成になっている。

その中で、ピアノだけが超絶技巧を見せるというのではなく、管弦楽の各パートもピアノの伴奏というより、対等な関係で全体の音楽を作っているようだ。

ソリストの小菅優はまだ若いのにだんだん貫禄が出てきた。出なくとも良い部分にも出ているが。


                                                         <小菅優>

その彼女の熱演も霞んでしまったのが、今日のメインプログラムだ。
ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」は4日間に分けて上演され、計15時間を要するという作品だが、その中から主要な14場面を抜きだし、組曲形式に仕立て直したものだ。
編曲者ヘンク・デ・フリーヘルのことは知らなかったが、現代の打楽器奏者であり、編・作曲家だそうな。

ワーグナーのオーケストレーションを可能な限りそのまま活かし、次の曲への移行部分を自らの作曲で繋いでいる。

楽劇「ニーベルングの指環」のコンパクト版という意味では、CDでカラヤンの指揮した楽劇「ニーベルングの指環」のハイライト版というのを持っており、時々睡眠音楽として聴くけどこちらは当然声楽も入っており、全部で19曲で構成されて80分を要するのでたいてい「神々の黄昏」に行き着く前に寝てしまっている。

今日のフリーヘル版には声楽は入らない。純粋に管弦楽のみで楽劇「ニーベルングの指環」の名場面を再現してくれるのだ。
全14曲の演奏時間は約70分だ。

これが、いわば至福の時であった。

「~指環」はDVD、BD、D-VHSでサヴァリッシュ、レヴァイン、ブーレーズ、ルイージと4組も持っていて少なくとも録画する度に一度は聴いているので、あらゆる歌劇・楽劇の中で一番視聴する機会の多い作品で、音楽を聴けば大体のシーンが思い出せる。

一度、ナマの舞台を4日間通して聴いてみたいと思っているが、そんな機会はきっと来ないだろう。

しかし、今日の「~指環」はそんな夢を少しは叶えてくれた。
これまでも、「ワルキューレの騎行」などは単独で聴く機会があったが、14曲「~指環」尽くしだ。

元々「~指環」には声楽ヌキの管弦楽曲として聴くにもふさわしいものがいっぱいあるので、少しの違和感も不足感も感ずること無く、延々続く70分の「~指環」の世界を堪能できた。


                                            <マーク・ウィグルスワース>

この演奏をするオーケストラの編成がすごい。
写真に撮ればそのまま楽器大図鑑になるような実に多彩な楽器のオンパレードだ。
トランペット、トロンボーンが各4本という数は驚くほどではないけど、その中に、バス・トランペット、コントラバス・トロンボーンなどという聞きなれない、見慣れないのが含まれている。
ホルンは9本でうち4本はワーグナー・チューバとの持替え。
ティンパニー2組、グロッケンシュピール、アンヴィル(金床)、ドラ等打楽器も多種多様。ハープは4台。木管も数が多くその中にバスクラリネットが混じっていた。

これだけの管・打楽器などに対抗して、弦パートも大所帯で、第1バイオリンが16人、チェロが10人、コンバスが8人、第2バイオリンとビオラは数が分からなかったが十数人ずついたはずだ。

この大編成オーケストラを、ちょっと身を乗り出せばハープに手が届きそうな(届くはずはないのだけど)近距離で聴いたので、迫力は満点。

以前にも東響の木管はうまいなあと感じたことがあったが、今日は金管も素晴らしかった。特にホルンは名手が揃っていたなあ。

前回のサントリーホールに続いて昨日も日フィルが残念感を残した(偶々のことで日フィルに問題がある訳じゃない。)が、今日はオーケストラの醍醐味を大いに味わいその不足を補って余りあるコンサートであった。

♪2014-68/♪ @ミューザ川崎シンフォニーホール-05

2014年3月22日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団第295回横浜定期演奏会

2014-03-22 @みなとみらいホール


シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op54ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op73

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アンコールシューマン(リスト編):献呈(小菅優)E.エルガー:愛の挨拶(管弦楽)

小菅優:Pfアレクサンドル・ラザレフ:日本フィルハーモニー交響楽団




昨日に続いて同じみなとみらいホールだけど、席が完全に対極だ。昨日の神奈川フィルは舞台後方のP席。日フィル定期は3階正面が定位置。

昨日、P席から遥か彼方の3階席を眺めて明日はあそこだなあ、遠いなあ、と思っていたが、今日は3階席からP席を眺めている。まあ、どちらも一長一短だ。3階から舞台はあまりに遠いので、臨場感に欠ける。今日は、単眼鏡も持ってゆかなかったのでソリストの表情も見えない。
しかし、音はとてもまろやかで、良い録音のCDを家で聴いているようなきれいでバランスの良い音が届く。


特に、今日はピアノ協奏曲だったので、これはあまり近くで聴くより残響に包まれた方が良いみたいだ。音がきらめいている。

さて、小菅優というピアニストは多分初め聴くのだと思う。まだ若い女性だ。事前に何の予備知識も持っていなかったが今年『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ』により芸術選奨新人賞音楽部門を受賞したというから、将来が楽しみな逸材なのだろう。

大好きなシューマンのピアノコンチェルト。

先月も金聖響、神奈川フィル、川﨑智子で聴いたばかりだから、ついそちらと比較してしまうが、聴く側の体調や気分も影響したのかもしれないものの、もっとやるせないような哀愁を滲ませて欲しい感じはあったなあ。


そしてブラームスの2番。
こういうドイツロマン派の組み合わせは、まがい物ではない正統的な西洋古典音楽の代表として安心して楽しむことができる。

時々、こういう音楽を聴くのは、音楽に対する雑念を初期化してリセットするのにいい。

ラザレフの指揮は多分2度め(過去の演奏会記録がなく記憶は曖昧。それで今年からは細大漏らさず記録することにしたけど続くだろうか…。)。


前回は苦手のマーラーで、あまり楽しめなかったが、今回は僕にとっては得意科目ともいえるブラームスで、十分楽しめた。

第1番の作曲で相当苦労した挙句成功を得たブラームスが肩の荷を降ろして取り組んだという作品だそうだが、心なしか、第1楽章や第3楽章にその軽やかさが感じられる。尤も全体としては自制された叙情性たっぷり?という屈折感が好きだ。



演奏が終わって、何度かのカーテンコールに応えていたラザレフのノリが尋常ではない躁状態に変だなと思ったが、そのうち、袖に引っ込んでから花束を持参して出てきた。

どういうことかと思っていたら、江口有香コンサートミストレス(女性のコンサートマスター)に手渡してみんなの祝福を受けよというジェスチャー。
そのうち彼女の手をとって指揮台に乗せ観客にも拍手してくれというサイン。なんだかよくわからないまま会場が盛り上がる。
そして、花束を持った江口氏と手を握り合ったまま、かねて準備してあったのだ。アンコールを兼ねたエルガーの「愛の挨拶」が演奏された。おそらくコンサートミストレスの退任を記念して謝意を示そうとしたのだろうと思って、帰りに日フィルの職員に確認したらまさにそのとおりで、今日で契約が切れるが、次期もやっていただけるようお願いしているところですということだった。
まあ、そうと知れば洒落た計らいだったが、多くの人は何のことか分からなかったのではないかと思う。

昨日に続いて、音楽以外のことでとても印象に残るコンサートになった。
明日もみなとみらいホールで読響定期だ。一体何が起こるだろう?





♪2014-23/♪みなとみらいホール11