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2022年8月9日火曜日

フェスタサマーミューザ2022 昭和音楽大学 ≪恋と妄想のフランス音楽名曲集≫

2022-08-09 @ミューザ川崎シンフォニーホール



田中祐子:指揮
昭和音楽大学(昭和音楽大学管弦楽団、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラによる合同オーケストラ)

フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」から「前奏曲・シシリエンヌ・メリザンドの死」
シャブリエ:楽しい行進曲
シャブリエ:ハバネラ
シャブリエ:スラヴ舞曲
ベルリオーズ:幻想交響曲


フォーレが組曲「ペレアスとメリザンド」を書いたのは1898年。ドビュッシーがオペラ「ペレアスとメリザンド」を初演したのは1902年。
僅か4年の違いだけど音楽はかくも異なるのか、とフォーレの分かりやすく美しい音楽を聴きなが思った。

田中祐子が指揮するフランス音楽特集のメインディッシュは「幻想交響曲」。

破綻なく纏まった演奏だったが何か足らない。
同じ場所で一昨日聴いたエッティンガー/東フィルのメリハリの効いた明るく熱い演奏を思い出しては、だいぶ差があるなと思わざるを得ない。

特に、幻想〜はそのエッティンガー/東響@Muzaで聴いていてこちらも強烈な印象を残しているから余計だ。

やはり、セミプロとプロの差か。
当然楽器も違うんだろう。

管弦ともに輝くような明るさ、軽ろやかさに不足して今一歩の惜しい出来。

もし、一昨日の東フィルを聴かなければ、やはり音大オケは巧いなあと感心したに違いないのだけど。

こう言っちゃ申し訳ないが、オケの聴き方の勘所の一つを勉強したよ。

♪2022-116♪ミューザ川崎シンフォニーホール-029

2021年5月21日金曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第368回横浜定期演奏会

 2021-05-21 @ミューザ川崎シンフォニーホール


田中祐子:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団

神尾真由子:バイオリン*

ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:バイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ベートーベン:交響曲第5番《運命》ハ短調 op.67
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ハイドン:弦楽四重奏曲op33-2「冗談」(Hob.Ⅲ-38)第4楽章Presto

3本立てのうち、神尾真由子のブラームスVn協奏曲が一番聴き応えがあった。

今回は見た目の豪華さ(後述)も手伝ったが、風格を感じた。


発音がはっきりして曖昧さがない。


終楽章はもう少しハイテンポが好みだけど、しばらく進めば違和感も消えた。ま、なんていうか存在感があるな。


メインは「運命」だったが、些か食傷気味だし、40分のブラ協を聴いた後では期待はしていなかったが、小細工のないスッキリした小気味の良い音楽作りだった。

尤も、今日の日フィルは金管に瑕疵が目立ったが。


最近では珍しく、オケによるアンコールがあった。その時既に21時07分だったのに!

ハイドンの弦楽四重奏曲作品33-2、いわゆる「冗談」の第4楽章、仕掛けは知っていたのに、ついハイドンの仕掛けた冗談に乗せられてしまった😅。


音楽外であるが、一番インパクトがあったのは神尾真由子のドレスだ。クリムトの絵を思わせる金ピカだが、色合いは銀に近い渋さなので品は保っている。

こんな豪華なドレスを見たのは初めてかも。

上は諸肌出しだが、下は足も隠れるほど長く、腰の辺から同じ生地でできた折紙のような大きな飾りが付いている。


その腰巻きみたいにまとわりついている部分の布地だけで、ユジャ・ワンのドレスなら2着くらい作れるなあと思ったよ。


他の女性演奏家を思い浮かべて、誰ならこれを着こなせるだろうかとあれこれ考えたが、今のニッポンには神尾真由子以外にはおらんだろうな。


♪2021-046/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-09

2019年7月27日土曜日

華麗なるコンチェルトシリーズ 《雄大なる北欧3大協奏曲》

2019-07-27 @みなとみらいホール


石﨑真弥奈:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

上野由恵:フルート
田村響:ピアノ
堀米ゆず子:バイオリン

ニールセン:フルート協奏曲 FS119
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 作品16
シベリウス:バイオリン協奏曲ニ短調 作品47
---アンコール------------
上野由恵⇒アンデルセン:24のエチュードから第3番
田村響⇒ショパン:華麗なる大円舞曲
堀米ゆず子⇒J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第3番から「ガヴォット」

北欧の作曲家の協奏曲3本建て。
<松竹梅>を逆転させたような品揃えと言っちゃ失礼だけど、やはり最後の堀米ゆず子:シベリウス「バイオリン協奏曲」が一番良かったな。

田村響:グリーグ「ピアノ協奏曲」はオケとの一体感に欠けたように思う。それに拍と拍の間の細かな音がはっきり聴こえてこないのはどうして?アンコールのショパンを聴けば超速のフレーズだって、難なく弾きこなしていたのに。

上野由恵:ニールセンのフルート協奏曲は個人的に馴染みのない曲(記録にある限りナマでは2回目。CDも持っていない。)で楽しめるまでに至らず。3人の演奏の中では一番瑕疵がなかった。完璧な演奏だったと思う。その腕前でモーツァルトを聴きたかったよ。

それにしても、堀米女史のバイオリンが良く鳴ること。
靄の中から聴こえてくる1本の弱音は正に一条の光が射すように明瞭でその後に続く劇的な展開を期待させた。録音なら録り直したいところもあったろうが、スリルある展開と豊かな響きでシベリウスの醍醐味を味わった。

オケも最初は響きがイマイチだったが、だんだん良く鳴るようになった。
指揮は石﨑真弥奈女史。初めてだ。第16回東京国際音楽コンクール(2012年)の指揮部門で1〜3位なしの入選者の一人で、既に多方面で活躍している田中祐子もその一人。また顔つきが良く似ているよ。これから活躍の機会が増えるといいけど。

♪2019-108/♪みなとみらいホール-33