2019年7月27日土曜日

華麗なるコンチェルトシリーズ 《雄大なる北欧3大協奏曲》

2019-07-27 @みなとみらいホール


石﨑真弥奈:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

上野由恵:フルート
田村響:ピアノ
堀米ゆず子:バイオリン

ニールセン:フルート協奏曲 FS119
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 作品16
シベリウス:バイオリン協奏曲ニ短調 作品47
---アンコール------------
上野由恵⇒アンデルセン:24のエチュードから第3番
田村響⇒ショパン:華麗なる大円舞曲
堀米ゆず子⇒J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第3番から「ガヴォット」

北欧の作曲家の協奏曲3本建て。
<松竹梅>を逆転させたような品揃えと言っちゃ失礼だけど、やはり最後の堀米ゆず子:シベリウス「バイオリン協奏曲」が一番良かったな。

田村響:グリーグ「ピアノ協奏曲」はオケとの一体感に欠けたように思う。それに拍と拍の間の細かな音がはっきり聴こえてこないのはどうして?アンコールのショパンを聴けば超速のフレーズだって、難なく弾きこなしていたのに。

上野由恵:ニールセンのフルート協奏曲は個人的に馴染みのない曲(記録にある限りナマでは2回目。CDも持っていない。)で楽しめるまでに至らず。3人の演奏の中では一番瑕疵がなかった。完璧な演奏だったと思う。その腕前でモーツァルトを聴きたかったよ。

それにしても、堀米女史のバイオリンが良く鳴ること。
靄の中から聴こえてくる1本の弱音は正に一条の光が射すように明瞭でその後に続く劇的な展開を期待させた。録音なら録り直したいところもあったろうが、スリルある展開と豊かな響きでシベリウスの醍醐味を味わった。

オケも最初は響きがイマイチだったが、だんだん良く鳴るようになった。
指揮は石﨑真弥奈女史。初めてだ。第16回東京国際音楽コンクール(2012年)の指揮部門で1〜3位なしの入選者の一人で、既に多方面で活躍している田中祐子もその一人。また顔つきが良く似ているよ。これから活躍の機会が増えるといいけど。

♪2019-108/♪みなとみらいホール-33