松居直美◇、大木麻理◆:パイプオルガン
M.シャルパンティエ:「テ・デウム」より前奏曲◆
D.ブクステフーデ:テ・デウム BuxWV218◇
C.トゥルヌミール(M.デュリュフレ編):「テ・デウム」による即興演奏◆
R.ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガーより「前奏曲」◇◆(オルガン連弾)
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R.ロジャース:ドレミの歌(オルガン連弾:4足版)
室内楽やリサイタルなどを中心にしたミューザのランチタイムコンサートシリーズは約40分のミニ・コンサートだが、1回500円。自由席という気楽さ。
みなとみらいのクラシック・マチネに似た企画で、夜の部もあり、こちらはナイトコンサートと称して、約1時間のコンサートで1回1,000円。自由席。
プログラムは昼も夜も、今回に限っては基本は同じで、夜が20分長い分1曲だけ多いようだ。
クラシック・マチネの場合は1部・2部の開演時刻は昼食休憩を挟んで連続しているので、両部を通して聴くお客が多いので、当然、プログラムの内容は異なる。
ミューザのランチタイムコンサート(12:10開演)とナイトコンサート(19:00開演)ではだいぶ開演時間が異なるのでお客が重なることは考えにくいので、昼夜同じプログラムを基本としているのだろう。
で、このシリーズは以前から知っていたが、40分のミニコンサートのために川崎まで出かけてゆくのも面倒な気もあり、これまでは唆られなかったが、全9回セット券が3,600円というこれまた信じられない料金設定だし、毎回必ずしも律儀にゆくこともないし。また、自由席というので、これまで聴いたことがないような席で、聴こえ方を確かめてみたいという気持ちもあり、今季のセット券を買った次第。
さて、今日は今季の第1回目。
ミューザは1月から改修工事中で、先日(7月1日)に再開したばかりだ。その期間中にパイプオルガンのパイプの整音もやったそうで、5,248本中の約1,000本が手当てされたそうだ。
今日は、そのオルガンを2人の奏者が演奏するという企画だが、リニューアルオープン記念ということで「祝祭」にふさわしく3人の作曲家の「テ・デウム」“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)を中心にプログラムが構成されていた。
いずれも知らない曲ばかりだったが、久しぶりに聴くミューザの大オルガンの豊かな音量に驚いた。気のせいだろうけど、1,000本のパイプを整えたと知ってから聴くと、これまでとは随分違って明るくメリハリのある響きになったと思ったが、本当はどうなのかな。
その初聴きの「テ・デウム」は、音楽との距離を縮めるに至らなかったが、最後に演奏されたのがR.ワーグナーのご存知「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲は、原曲のオーケストレーションがそもそもオルガンを再現している風な響きなので、今回はオルガン連弾(これも珍しいが)による演奏が、まるでオーケストラを聴いているようで全然違和感がなかった。
♪2019-093/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02