2019-07-30 @ミューザ川崎シンフォニーホール
川瀬賢太郎:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
渡辺香津美:ギター*
ボッケリーニ(ベリオ編曲):マドリードの夜警隊の行進
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲*
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」第1組曲、第2組曲
-アンコール--------------------
ビゼー:「カルメン」からトレアドール
一昨日の新日フィルがロシアもの、昨日の都響がイタリアもの、に続いて今日の神奈川フィルはスペイン尽くし。
ギーターの「アランフェス協奏曲」ではジャズギターの大御所・渡辺香津美のソロ。ギターはフル・アコースティック・ギターで臨むと書いてあったが、実際に使われたのは、フル・アコースティックタイプのエレキギターで、足元にアンプとスピーカーを置いていた。ジャズの世界では電気拡声するものでもアコースティックというらしいが、世間の常識とは違うようだ。
電気増幅しているので、音は大きくて、オーケストラにかき消されることはなかったが、なにしろピックを使う奏法なので、いくら名人でも5本指にはかなわないか、拍の間の細かいフレーズが潰れた感じでだった。やはり、クラシックギターで聴きたいね。
オーケストラとしての白眉は当然「三角帽子」で、これはメリハリつけた熱演だった。弦14型でも十分迫力があり、かつ纏まりが良かった。
また、このフェスタサマーミューザにはどのオケも主力コンマスを出しているが神奈川フィルは石田・﨑谷2人を投入。この2人がトップに並んで競うように、時に腰を浮かせてバリバリ弾きまくる姿にも一種の感動があり。
N響名物コンサートマスターのマロ氏の息子氏(今春入団)も気合の入ったティンパニーで盛り上げた。
昨日の都響よりも良い出来だったなあ。
♪2019-111/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-08