2019年7月19日金曜日

東京フィル第126回東京オペラシティ定期シリーズ

2019-07-19 @東京オペラシティコンサートホール


チョン・ミョンフン:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団

クリステル・リー:バイオリン*

シベリウス:バイオリン協奏曲ニ短調 Op47*
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op95「新世界から」
-----アンコール-----------
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第3番からルーレ*
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調

チョン・ミョンフン指揮、超巨大「新世界」は、弦5部の編成が16-16-14-12-10という信じられないような超特大規模。それでもキビキビ、シャキシャキの演奏だ。第1〜3楽章まではさほどの効果は現れなかったけど、特に終楽章の冒頭の弦一斉強奏(tutti)は、音を楽譜以上にたっぷり延ばして、まるでシネラマ(古い!)でD51がのっそりのっそり、しかし、力強く飛び出してくるような大迫力で、成る程、これがやりたかったのか、と納得。

ホールのせいか腕利きが揃っているのか、高域弦もほどほど透明感を保ちながらぶ厚いアンサンブルが高揚感を掻き立てる。
これは正に「新世界」の「新世界」!オーケストラをナマで聴く楽しさを満喫。

ドボルザークの交響曲に続いてアンコールがハンガリー舞曲第1番って、4日前の東響と同じ(東京は交響曲第7番だった。)展開だ。特大編成を維持したままのこの演奏も素晴らしい響だったが、何が違ったのだろう、東響の哀愁には及ばなかったなあ。

前半のシベリウスのバイオリン協奏曲もなかなか聴きごたえあった。こちらも協奏曲としては弦の編成が14-14-12-10-8という変則14型で大規模だが、独奏バイオリンが良く響いて違和感はなかった。メリハリの効いた演奏で、あまり情緒に流されるようなこともなく、快活なシベリウスだったなあ。

♪2019-103/♪東京オペラシティコンサートホール-04