2018-11-24 @NHKホール
広上淳一:指揮
NHK交響楽団
鈴木優人:オルガン*
バーバー:シェリーによる一場面のための音楽 作品7
コープランド:オルガンと管弦楽のための交響曲*
アイヴズ:交響曲第2番
-----アンコール-----
J.S.バッハ:我ら苦難の極みにある時も BWV641*
20世紀前半のアメリカ音楽3本立て。
客演コンマスは白井圭。11月9日の日フィル定期でグラズノフとショスタコーヴィチの壮烈な大曲を演奏した際も彼が客演コンマスだった。13日のクラシック・マチネ〜トリオ・アコードでのブラームスのピアノ・トリオ全曲演奏会でも彼の演奏を聴いているので、ここ2週間で遭遇は3度目だ。オケからの信頼も厚いのだろう。
チェロの首席も日フィルの辻本玲で、ストラディヴァリウスの美音が響いた。
独奏客演オルガンは鈴木優人。腕前は一流だろうが、NHKホールのオルガンの音がイマイチ。作曲家の意図なのかもしれないが、まるで昔の小学校の足踏みオルガンに拡声器をつけたような深みに欠ける音だ。広い会場に鳴り渡る深々とした響きが欲しい。でなければ、パイプオルガンを使う意味がないではないか。
アンコールで弾いたバッハでは全然違和感がなかったので、個人的には不本意ながらコープランドはそういう音色のオルガンを求めたのかもしれない。
指揮も客演の広上淳一。
今日の3曲は全曲初聴きとは言え、いずれもそこそこは楽しめる作品だった。ただし、アイヴズの交響曲の冒頭、弦楽合奏の聴き苦しさは作曲家が音を重ね過ぎた為か、演奏技術の限界か、リハ不足?N響らしからぬ音だったのは残念。
♪2018-154/♪NHKホール-11