2015-10-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール
第一バイオリン:水谷晃(東京交響楽団コンサート・マスター)
第二バイオリン:福留史紘(東京交響楽団第二バイオリン フォアシュピーラー)
ビオラ:青木篤子(東京交響楽団首席ヴィオラ奏者)
チェロ:伊藤文嗣(東京交響楽団首席チェロ奏者)
クラリネット:吉野亜希菜(東京交響楽団首席クラリネット奏者)*
モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428(ハイドンセット第3番)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581*
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アンコール
ウェーバー:クラリネット五重奏曲作品34 第4楽章*
ミューザで室内楽を聴くのは初めてだ。音響に不安はないが、弦楽四重奏が大ホールにどう響くのか、興味があった。
全席自由席なので、早い目に出掛けて開場を待ち、好みの席をゲットした。オーケストラなら2階か3階正面を選びたいけど、室内楽だから1階席8列目を選んだ。良く分からないけど、なんとなく、この辺が小規模編成には適当な気がしている。
ま、どこで聴いてもさほど響に変わりのないのがミューザの素晴らしいところなので、神経質に席を選ぶ必要はないとも思っているのだけど。
東京交響楽団の各パートのエースで構成された四重奏団プラスだ。
特に有名な人もいないが、各人の経歴を読むと錚々たるキャリアだ。まだみんな若いながら各パートの首席を占めているのもうなずける。
にわか作りの四重奏団なのか、オケとは別にこのメンバーでも活動をしているのか知らないけど、気心の知れた仲間のアンサンブルらしい良い雰囲気だった。
弦楽四重奏曲の16番は、モーツァルトの全23曲中でも19番<不協和音>と並んで異質な感じがする。陽気さを封印しているのではないかと思うけど浅薄な見方かもしれない。
クラリネット五重奏曲は、モーツァルトとブラームスが双璧で、僕が若かりし頃、初めて買った室内楽のLPが確かジャック・ランスロのクラリネットで、この両方の五重奏曲がカップリングされていたことを覚えている。
そういう次第でこれらの曲の観賞歴は随分と長いけど、生演奏は初めてだった。やはり、ナマで聴くクラリネットの柔らかくて甘い音色が弦楽四重奏という本来溶け合わないと思われる響だけど、弦に乗っかったソロとしてはむしろ良い対比で心地良く聴くことができた。次はブラームスのクラリネット五重奏曲をぜひとも生演奏で聴いたみたい。
♪2015-106/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-22