2015年10月4日日曜日

読売日本交響楽団第83回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2015-10-04 @みなとみらいホール


下野竜也:指揮
セリーヌ・モワネ:オーボエ*
読売日本交響楽団

モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314*
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
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アンコール
J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調から第1曲アルマンド


モーツァルトのオーボエ協奏曲はCDは持っていないし、聴いた記憶もはっきりしなかったが、プログラムの説明によるとフルート協奏曲第2番の原曲だそうで、どおりで冒頭を少し聴いただけで、よく耳に馴染んだメロディーを思い出した。

オーボエ協奏曲がハ長調でフルートの方がニ長調であるのは、楽器の吹きやすさとか、音域の違いなどによるのだろう。
独奏部分には多少の相違があるらしいが、フルートの独奏部分が頭に入っている訳ではないので違いは分からない。

今日のプログラムにはオーボエ協奏曲の方が原曲であると書いてあったが、どちらが原曲でどちらが編曲かについてははっきりしていないらしい。

まったくの素人考えだけど、フルートの方が先じゃなかったかと思った。
いずれの楽器編成も弦5部にオーボエ2、ホルン2だ。
まあ、移調しただけなのだから編成も同じなのは当然かも知れない。

先にオーボエ協奏曲を作曲したとすれば、木管楽器にオーボエを使うだろうか?独奏楽器とかぶるよりフルートやファゴットなど音質の異なる楽器を選ぶのではないか、と思ったけど、どうかな。


メインディッシュはマーラーの交響曲第1番だ。
マーラーを若い頃は忌避していたので今でも素直にはなれないのだけど、彼の交響曲はどれを聴いても劇的でほとんど退屈する間がない。
CDではなかなか聴こうという気力が湧かないけど、最近はナマで聴く機会が多いのでだんだんと馴染んできて、かなりカタルシスを覚えるようになってきたが、これって良いことかどうかという疑問も払拭できない。
本当に傑作なのだろうか。
これが腑に落ちない。

今日の第1番は第3楽章まではとても良いと思うけど、第4楽章がやたら長過ぎないか(この楽章だけで約20分!)。ちょうど半分くらいのところに大きなクライマックスが来るので、そこで終曲しておけばすっきりするのだけど、終わったかと思えば、また出直しになるのでなかなか彼の心情にシンクロできない。

でも、さらに聴きこめばこの冗長とも言える音楽が終わってほしくない至福の時を与えてくれるようになるのかもしれない、とも最近は思うようになった。


♪2015-95/♪みなとみらいホール-27