2015-10-10 @みなとみらいホール
川瀬賢太郎:指揮
三浦文彰:バイオリン
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ショスタコーヴィチ:交響詩「十月革命」作品131
ショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77
シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 作品82
ショスタコの作品では交響曲第5番、チェロ協奏曲第1番、ピアノ協奏曲第2番、それに弦楽四重奏曲のいくつか、ジャズ組曲など大好き、あるいは、それほどでなくとも親しめる作品も少なくないのに、バイオリン協奏曲第1番はどうも馴染めない。
必ずしも作曲年代が遅いものほど調性が曖昧とも言えないので、結局は慣れの問題なのかもしれない。
楽器編成は大規模ながら金管はホルン4本とチューバだけという変わった編成だ。
独奏バイオリンはかなり難しそうだ。
シベリウスの5番というのも、有名な2番に比べると面白みがない。
もちろん、ところどころにシベリウスらしい民謡風のメロディーが織り込まれて、初めて聴いたとしてもシベリウスの作品だと分かる特徴を供えている。
それだけに、2番があるのに5番を作る必要があったのかなと思ってしまった(交響曲は7番まで残しているが、コンサートでもこの両者以外はほとんど取り上げられないように思う。)。
特に終曲部分が俗っぽくて素人ぽくて好きになれない。交響曲第2番を書いた同じ作曲家とも思えない。
しかし、この日の神奈川フィルの演奏は実に良かった。
いつも心配な金管パートも崩れることなく、弦の響も厚くそして繊細さもみせて、破綻がない。ここ数年に聴いた演奏会では最良の部類に入る出来だった。
♪2015-100/♪みなとみらいホール-29