2022-06-13 @東京文化会館
小泉和裕:指揮
東京都交響楽団
メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ短調 op.107 《宗教改革》
ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調 op.55 《英雄》
メンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」は滅多に聴けない。滅多に聴けないのを聴けたのが良かったが、好みで言えば、もう少しテンポ良くやってほしかったな。
記憶は曖昧だが、少なくとも前回聴いたのは鈴木優人がN響デビューした時のメインだった。とても良い印象だった。
中間楽章の順序がフツーとは反対で、3楽章がAndante。この冒頭部分がショスタコのジャズ組曲ワルツ#2によく似ている…と思っているのは、僕だけかも。
ともかく、親しみやすく、分かりやすく、面白いのだけど「宗教改革」のタイトルに似合わず音楽が全篇軽い気がするんだけどな。
終楽章のコラールも出来損なっている感が…🤪。
その点、盤石この上なしのベートーベン3番。
ベートーベン全交響曲中、ダントツの「第九」を別にすれば、3番が一番聴く機会が多い。
それで、いささか食傷気味ではある。
いつもクセを感じない小泉師のタクトが今日は処々で軽い溜めが入った。ひょっとしていつもそうだけど気がついていなかったのかも。その程度の匙加減。
2曲とも弦16型だった。
コロナを脱しつつある最近、都響は協奏曲以外は大抵16型に戻った。そんな大編成でやる必要があるのか?奏者が増えたらその分演奏リスクも増えるが、それを補って余りがあったか?と言えば、今日のような曲目ではそうは思えない。
今日の弦60人中マスクは6人。
♪2022-086/♪東京文化会館-11