2022年6月9日木曜日

読響第5回川崎マチネーシリーズ

2022-06-09 @ミューザ川崎シンフォニーホール



セバスティアン・ヴァイグレ:指揮
読売日本交響楽団
宮田大:チェロ*

●チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」Op71-a
第1曲 小序曲
第2曲 行進曲
第3曲 こんぺべい糠の踊り
第4曲 トレパック
第5曲 アラビアの踊り
第6曲 中国の踊り
第7曲 あし笛の踊り
第8曲 花のワルツ

●チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 作品33<フィッェンハーゲン版>*

●ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
プロムナード
Ⅰ グノームス(こびと)-プロムナード
Ⅱ 古城-プロムナード
Ⅲ テュイルリー(遊びの後の子供たちの喧嘩)
Ⅳ ビドロ(牛車)-プロムナード
Ⅴ 殻をつけた雛鳥のバレエ
Ⅵ サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ(全持ちのユダヤ人と貧しいユダヤ人)
Ⅶ リモージュ(市場)
Ⅷ カタコンブ(古代ローマの地下墓地)-死せる言葉による死者への呼びかけ
Ⅸ 鶏の足の上の小屋(バーパ・ヤガー=民話上の妖婆)
Ⅹ キエフ(キーウ)の大門
----アンコール-------------
マーク・サマー:ジュリーオー*



今日の読響はロシア音楽尽くし。しかもチャイコが2曲とムソルグスキーの3本立て。
やはりクラシック音楽界でロシア音楽は一大勢力だ。

昨日の東フィルの最後がチャイコの「白鳥の湖」だったが、1曲目がまるで東フィルの後を継ぐかのようにチャイコの「くるみ割り人形」。
こちらは聴き慣れたフツーの版。こうでなくちゃ。

次の「ロココ〜」もフツーの版(正確には「フィッェンハーゲン版」でこれが”フツー”で、昨年末にN響+佐藤晴真が原典版を弾いたのがむしろ稀な事だらしい。)。
聴いているだけでは違いは分からないが。

相変わらず、宮田大のチェロの音色の豊かなこと。

メインが「展覧会の絵」。これがすこぶる上出来。

↑に紹介した年末のデスピノーサ+N響が「ロココ〜」と2本立てで演奏したのが「展覧会の絵」で、僕にとってはこれが同曲のここ数年の大傑作だったが、今日の読響はそれに十分肉薄していた。

16型の大編成の弦の厚みのあるサウンドとブラスの咆哮は、ミューザという良く鳴る場を得てまろやかに広がった。

昨日の東フィルも実力のあるオケだが、サントリーでは金管の音が硬く、それが昨日の終盤のザワザワ感を生んだと思うが、今日のミューザでは柔らかく暖かく豊かに響いて、これこそ「管・弦・楽」の愉しみだ。

余談:Mask着用率15%と極めて少数だったのも気分良し!

♪2022-082/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-20