2022-06-11 @かなっくホール
演出:柏木俊彦(第0楽章)
脚本:齊藤実雪(かなっくホール)
乳母・僧ロレンス他:井上加奈子(アル☆カンパニー)
ロメオ:伊原農(劇団ハイリンド)
ジュリエット:今井美佐穂(第0楽章)
リュート演奏:久野幹史
シェイクスピア原作「ロミオとジュリエット」
まったく、灯台下暗しで、近所のかなっくホールが「3人ぐらいdeシェイクスピア」なんてシリーズをやっているとは知らなかった。
今日はその第6弾「ロミオとジュリエット」。
役者は3人。
音楽はリュートのみ。
舞台装置は長箱一つ。
照明に工夫。
全篇60分。
小説・戯曲・映画で何度も目にし、チャイコフスキーやプロコフィエフの音楽で、ベッリーニのオペラでもお馴染みだ。
むしろ、物語の展開より、如何にして60分で、3人で演ずるのか、に興味津々。
もちろん色々と無理をしているが、部分的にはシェークスピア劇の香りも残しながら、一応ドラマが成立し、楽しむ事ができた。
区民文化センターという公的施設が自主企画で、極めて安価で、こういう試みを続けていることに大いに感心した。
『かなっく演劇部』なんて存在しないが、これも遊び心なのだろう。
今後が楽しみだ。
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ところで、「ロミオ」も「ジュリエット」もその表記は多様だ。
「ロメオ、ロメーオ、ローミオ、ローミオー、ジューリエット」など。
今日の芝居のタイトルのように、演劇や小説の分野では「ロミオとジュリエット」が近年は大勢を占めているようだ。
ところが、音楽の世界では「ロミオと〜」が多く、そこで「ロメジュリ」と略記される事が少なくない。
本の場合は何千人、何万人が翻訳する度に、自己の信ずるもっともらしい響を読みに充てるのだろうが、楽譜は、そう再々新版が出る訳じゃないので、昔使った「ロメオとジュリエット」が今も生き続けているんだろう。