2022-04-27 @はまぎんホールヴィアマーレ
バイオリン:水谷晃CM、鈴木孝司
ビオラ:多井千洋
チェロ:蟹江慶行
コントラバス:渡邉淳子
広瀬悦子:ピアノ*
吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番 Op.70b
モーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調 K.546
ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番卜長調 Op.58(ヴィンツェンツ・ラハナー編曲版)*
----アンコール-----
フェルディナント・リース:ピアノ六重奏曲 ハ長調 Op.100から 第3楽章*
吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番は、原曲の弦楽四重奏で聴いたことがある。
組曲は作曲家自身が弦楽合奏に仕立てたものだそうだが、今日はそれを五重奏で演奏。ピンク・フロイド+エマーソン、レイク&パーマーにビートルズを掛け合わせたような感じ?
聴いていても元気で面白いが、演奏する方が面白そう。
次がモーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調 K546。
弦楽四重奏版のCDは持っているが四重奏であれ、五重奏であれ生で聴くのは初めて。
珍しい短調もの。
上三声対低弦の対比で動いてゆくが、コンバスが入っているだけに低域が一層重々しく劇的だ。その時点で既にモーツァルトらしくなく、フーガに入ってからもまるでベートーベンの作品かと思った。深く、重い。聴けて良かったよ。
ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番。
この18区シリーズでは毎回バイオリンかピアノの協奏曲を弦楽五重奏をバックに演奏する。
オケと異なり、独奏楽器と協奏部?の役割や絡みが明快で、とても新鮮に楽しめる。
今日はお陰で新発見…というか、これ迄何を聴いていたんだということだが、第2楽章のピアノと弦5部の対話の妙なる事!
もう、両者のやりとりを息を潜めて聴き入った。それ自身とてもスリリングでワクワクさせるが、続いて(アタッカ?)終楽章に入った時にこれまでと景色が違ったような気がしたよ。
今更ながら名曲だと大いに得心した。
広瀬悦子は5年ぶりに聴いたが、小編成なのにスケールの大きい演奏に好感した。
アンコールがベートーベンの秘書をしていたというフェルディナント・リースのピアノ六重奏曲 Op100から第3楽章(第2楽章かもしれない)が初聴きだったが、実に面白かった。
ドイツ人によるアイルランド民謡「庭の千草」を主題にした変奏曲?だが、ベートーベンの影響を受けか、情緒的にならず、どっしりとドイツ・ロマン派ぽくて面白い。
もう一度聴いてみたいと思い、帰宅後YoutubeやAmazonで調べたが発見できなかった。