2022-04-16 @ミューザ川崎シンフォニーホール
東京交響楽団
前橋汀子:バイオリン*
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調 op. 64
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op. 95 「新世界から」
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005から ラルゴ*
ドボルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op. 95「新世界より」から 第4楽章の最終部分
この2人のメンコンが存外良かった。
初めは独奏Vnの音が小さく、これは如何なものかと思っていたが、だんだん良くなる法華の太鼓。徐々に味わいが出てきた。
もう、彼女の形が完全に出来上がっているんだと思った。
コバケンは指揮台を45度下手に回し、ほとんどの間、前橋の方を向いて指揮をした。時々のアイコンタクトは息を合わせるというより、前橋がキューを出しているかにみえたよ。
2人合わせて160歳のメンコンが何やら心温まるひとときになった。
後半は「新世界」。
コバケンの「新世界」は初めてではないが、7年ぶりだ。その時は終楽章を弄り回して遊んでいたのでがっかりしたことを覚えているが、最近はほぼ遊びを封じている。
とは言え、終楽章はやはり、かなりタメを効かせたコバケン節が垣間見えたが、むしろ、好感を以って楽しんだ。
東京”マスク”交響楽団は、僕が定期会員になっている9オケのうち最もマスク着用率が高い。弦楽器のほぼ全員(前半3-後半4人を除く)がマスクをして呼吸困難な演奏をするが、皆んな感染しているのか?
それにしては、今日は良い響きだった。
な訳で弦奏者は顔が分からん。
Vcの首席が見慣れぬ顔。ひょっとして?と後で訊いたら、やはりカルテット・アマービレの笹沼くんだった。