2022-04-15 @東京芸術劇場大ホール
クリストフ・エッシェンバッハ:指揮
NHK交響楽団
NHK交響楽団
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
とは言え、エッシェンバッハとは予てから相性が悪い。表現が過剰ではないかと前から思っている。
今回は、冒頭のTpが素晴らしく、その後の弦も豊かで、これは期待できるかなと、思ったが…。
N響らしい重厚な響きや時折の透明感など、概ね好感を持って聴いたが、終わってみると、迫力の演出は見事だが表現が大袈裟。疲れる。
N響の経験で言えばPヤルヴィやブロム翁が時々見せる毛細血管の先まで神経が行き届いているような緻密なアンサンブルの美しさは何処に?
周囲の熱狂的なカーテンコール(CC)の嵐の中で、1人置いてけ堀を食って白けていた。
どこのオケでもマーラーがかかるといつもCCでは大勢が熱狂するのが分からん。あんな音楽で熱狂するなら、ブラームスやベートーベンならバタバタ卒倒して死人が出てもいいくらいだと思うよ。