2022-04-23 @県民ホール
沼尻竜典(音楽監督):指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
児玉麻里:ピアノ*
ヘンツェ:ピアノ協奏曲第1番
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68*
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J.S.バッハ(クルターグ編):カンタータ第106番から第1曲ソナティーナ <児玉麻里+沼尻竜典>
沼さんの音楽総監督就任記念公演と銘打たれていたが、終演後就任式典が準備されていた為か、短い目のプログラムだった。
まず、ヘンツェって人の作品はピアノ・トリオを聴いたことがあるだけで今回のピアノ協奏曲(1950年)はもちろん初聴き。調性不明の現代曲。
繰り返し聴いておればいつか耳馴染んで面白いと思える日が…絶対来ないだろう。来なくともよろしい。
後半は、その対極にあるようなブラームスの1番。
こういうのを聴いて心穏やかに過ごしたいね。
新監督を迎えた神フィルが、ようやく本領を発揮して乾いた響きのホールを、緻密で柔らかいアンサンブルで満たした。
石田組長の隣には大江薫君が座っていた。N響の郷古廉も同様だが、若手の独奏者がオケと交流するのはとても良い経験になるだろう。
開演前の沼さんのプレトークが面白い。
三遊亭小朝が、沼さんを、まるで噺家みたいと評していたが、ホンに飄々としていながら滑舌良く分かり易い話ぶりで好感。