2022-05-04 @新国立劇場
【指揮】マーティン・イェーツ
【振付】フレデリック・アシュトン
【監修・演出】ウェンディ・エリス・サムス/マリン・ソワーズ
【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ
【美術・衣裳】デヴィッド・ウォーカー
【照明】沢田祐二
【芸術監督】吉田都
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【シンデレラ】米沢唯
【王子】井澤駿
バレエ「シンデレラ」
全3幕
予定上演時間:約2時間35分
第Ⅰ幕 45分
休憩25分
第Ⅱ幕 40分
休憩25分
第Ⅲ幕 25分
チャイコフスキーのバレー(音楽)ほどの馴染みはないのでどんなものかと思ったが、存外楽しめた。
新国立劇場「シンデレラ」の振付けは、従来からアシュトンという人の手になる版だそうで、なんと、シンデレラの義理の姉2人を男性が演ずる!
これがもう傑作で、意地悪というより憎めない自己中だから嫌味もなく、まるでコントを見ているようにおかしい。
もちろん、相当な技量がないと重い衣装を着て踊ることはできないだろう(うち1人はプリンシパル)。
この2人との比較でシンデレラ(米澤唯・プリンシパル)の可憐さ、優雅さが一層光った。
特に2幕の舞踏会の登場場面。舞台奥から爪先立で階段を降りてくる。
ここで、もう胸がゾワゾワした。
3幕。片方のガラスの靴を持って王子(井澤駿・プリンシパル)が登場する。その際の義姉たちのおかしいこと。
そもそも男性が演じているので、彼らの大きな足に合う訳がないのだけど。思い出しても笑える。
めでたしめでたしの場面も仙女や四季の精、星の精達の踊りが繰り広げられ豪華。
今回、1階に良席が取れず、2階最前列中央だった。5年ぶりの2階席だが、オケ(東フィル)の音圧は1階と何ら変わらなかった。多分4階席でもセンターなら同じように響くのだろう。
新国立劇場は実に優れた音響空間だ。ただ、舞台から遠いのでもどかしさは感じたが。
カーテンコールではみんな手を繋いで登場!それでいいのだ!感染者が舞台に立っている訳がないのだから、手を繋ごうがハグしようが気にせずどんどんやっとくれ。