2022年5月22日日曜日

東京交響楽団川崎定期演奏会 第86回

2022-05-22 @ミューザ川崎シンフォニーホール


ジョナサン・ノット:指揮
東京交響楽団
東響コーラス

ペーター・ヤブロンスキー:ピアノ*
トランペット:澤田真人(東京交響楽団首席奏者)**
バリトン:ジェームズ・アトキンソン

R.シュトラウス:ドン・ファン op.20
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番ハ短調* **
ウォルトン:ベルシャザールの饗宴
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ショパン:マズルカ 第47番 (遺作) Op68-2*




豪華3本立てで、しかもいずれも上出来で素晴らしかった。

先ず「ドン・ファン」冒頭の弦4部がゴニョゴニョと上昇し管と合流する僅かな間に惹き込まれてしまった。

弦は16型。ざわざわしそうなものだが、音楽自体が強烈なので大編成の利点は十分効果的だった。

次のショスタコーヴィチピアノ協奏曲第1番は初聴き。
独奏ピアノ以外はトランペット1本のほか12型の弦5部のみというコンパクト編成。4楽章休止なし20分。

ピアノの響きが久しぶりに美しい。舞台周辺の客席を封鎖していたせいかも。
トランペット独奏も上手。

ショスタコ27歳の作だそうだが、若者が全編軽く遊んでいる感じ。

ウォルトン「ベルシャザールの饗宴」も初聴き。

これはたまげた。

オケは、弦16型にオルガン含む鍵打管盛りだくさん+7人のバンダが2組。東響コーラス130名が舞台周りに並び視覚的にも壮観。これにBr独唱も加わる。

なんと言っても感心したのは合唱。全曲35分とはいえほぼ出ずっぱり。それを暗譜で通した。

ホールの鳴りも良かったが、オケも合唱も独唱も力演。いつも気になる高域弦の金切り声も今日はかき消された如くまったく気がつかなかった。

派手な音楽を力で弾き切った感じもするけど、全体的にどこと言って瑕疵が見当たらないばかりか、圧倒するような音楽であり、演奏だった。

オルガンは移動コンソールではなく、本来の席で弾いて欲しかったよ。

♪2022-075/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-18