落語 橘ノ双葉⇒皿屋敷
落語 三遊亭遊馬⇒牛ほめ
コント コント青年団
講談 神田陽子⇒椿姫
落語 三遊亭遊三⇒ぱぴぷ
― 仲入り ―
真打昇進披露口上
落語 桂伸治⇒ちりとてちん
講談 神田紅⇒お富与三郎
曲芸 ボンボンブラザース
講談 神田蘭⇒三代目澤村田之助とヘボン先生
16時過ぎにはねて演芸場を出た時にApple Watchに日経新聞の通知を着信したら、桂歌丸の訃報だった。
今月上席は歌丸が会長を努めていた落語芸術協会の公演だ。な訳で、今日の出演者の中にはいつものように歌丸会長をネタに笑いを取るものも居たが、楽屋にはまだ知らせが届いていなかったのだろう。
決して名人といった雰囲気はなかったけど、やせ衰えた骨川筋右衛門の体躯から驚くほど大きく楷書のような明瞭な話しぶりで、わざとらしさのない雰囲気の良い笑いをたくさん聴かせてくれた。
国立演芸場の4月中席(11日〜20日)を15日まで務めたのが最後の舞台だったそうだ。僕はその超満員の初日に聴いた。45分も要する大作「小間物屋政談」を酸素吸入をしながら演じたが、少し元気がなかったのは間違いない。まずは合掌。
神田陽子、(蘭の師匠である)神田紅そして初めてトリを務める神田蘭。講談師は今や女性の方が多いそうだが、国立演芸場で見る限りは、いずれもそこそこの器量良しだ。そうでなければこの寄席という基本的には男社会で、すんなり上がって行けないのかどうか…。特に、神田蘭を見たのも聴いたのも初めてだったが、びっくりするくらいの美形だ。しかし、どうもお客あしらいに難があり、僕は好感を持てなかった。
今日の出し物で、一番はコント青年団。いつも同じような話だけど、おかしい。落語では桂伸治の「ちりとてちん」がまずまずのできだったな。噺というより、表情の演技がおかしい。