リナルド・アレッサンドリーニ指揮
コンチェルト・イタリアーノ
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
----------------
アンコール
同第1曲「レスポンソリウム」
モンテヴェルディの「聖母マリア〜」を初めて聴いたのは、40年以上前のFM放送で、あまりの美しさに衝撃を受けた。
以来、LP〜CDでは数え切れないくらい聴き込んでいるが、ナマを聴く機会は長く巡ってこなかった。
が、遂に望みが叶った。
音楽堂が事前に開催した講義も聴いて準備万端で臨んだ。
演奏はアレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ。
イタリア古楽の代表的なアンサンブルだという。
管6、弦4、オルガン1、テオルボ2、女声2、男声8という編成だ。
楽器と奏法はモンテヴェルディの時代の様式で初版譜どおりに演奏された。
各パート(声部)1人ずつというこれ以上切り詰められない最小編成。
各パートの発声・発音が極めて明瞭で透明。
素晴らしい音楽は一層の輝きをもって神々しいくらいだ。
これまで電気的再生音しか聴いたことがなかった音楽が直接、目の前のステージからクリアに聴こえてくるのは信じられないような幸せだ!
曲数の数え方は色々あるようだが、今回のプログラムでは詩篇・コンチェルト等12曲とそれに続くマニフィカートで構成されていた。
休憩含み130分。これが至福の時間。
言葉は介さないが舞台と客席は感動を共にした悦びで通じ合った。
今年はモンテヴェルディ生誕450年だそうで、おかげで関連企画がいくつか開催されるがまずは今回がその一つ。
秋にはオペラ「ポッペアの戴冠」も同じ音楽堂で上演されるので既にチケット入手済み。
目下BDで勉強中だが大いに楽しみだ。
♪2017-096/♪神奈川県立音楽堂-04